2009年6月28日日曜日

梅太@ ニュース:『Alice in Wonderland』

この記事は やっぱりバートン大好き 梅太 の名の下にお送りいたします

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 そういえば、新作先取り情報というのは予告編しかやったことなかったですね。

 今回はティム・バートンの最新作『Alice in Wonderland』の情報を。


 先日、この作品のコンセプトアートの発表がされました。
 まずコチラ。

 見ただけでもう、涎が・・・
 
 またキャラクター写真も発表されましたが、例のごとく、大手ニュースサイトでは、最初に来る名前がデップやヘレナです。
 
 しかし!
 やはり今回の注目株は、なんと言ってもアリス役のミア・ワシコウスカでしょう。

 ということで、コチラ。


 いいでしょ。いいでしょ。素晴らしすぎますよね。素敵すぎますよね。

 やはりここで、バートンファミリー:デップ(帽子屋)とヘレナ(赤の女王)はご紹介しておかなければなりません。

 














 二人とも、狂ってます!
 良い感じに狂ってます。
 特にヘレナは、もう原型を留めていない気が・・・

 そして初参戦、アン・ハサウェイ(白の女王)がコチラ。


 なるほどこうなりますか!

 で、やはりミア・ワシコウスカのアリスを、もう一度。

 背景の赤カーテンとも、色合いがマッチしていてよろし。

 キャラクター・コンセプトアートは、背景に、その人物を象徴するマークがちりばめられているのが共通しています。

 他に、コチラとかコチラでご覧になれます。

 ちなみに公式サイトがコチラ
 時計の音が期待を高める・・・


 アメリカで来年3月、日本では確か4月でしたか。
 さて、この作品はディズニー・デジタル3D、IMAX3Dで公開することが決定しています。
 全ての映画館が3Dに対応しているわけではないと思うので、公開する種類を予測すると、

1.IMAX3D(恐らく日本語ver.)
2.ディズニーデジタル3D(ノン字幕ver.)
3.ディズニーデジタル3D(吹き替えver.)
4.普通(字幕ver.)
5.普通(吹き替えver.)

 とりあえずこの様な感じでしょうか。
 まだどういったver.で全国に展開されるか分からないので、憶測でしかないです。

 僕としてはやはり最初は原語がいいので、まずは4.を観ますね。
 そして1.で観ます。
 その後2.を観て、4.を観る感じですかね。


 早く映像情報がほしいですね。

梅太@ 劇場:名画座日記-5

この記事は アクションには笑いが必要だと思う 梅太 の名の下にお送りいたします

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 名画座日記-5

 今回は浅草中央劇場へ行ってきました。
 あの辺はかなり雑多としているので、暫く彷徨い歩いた挙句、ポリスメンに道を聞いてしまいました。


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浅草中央劇場

 雷門前の交番から花やしき方向へ、2つ目の信号を右に曲がってずっと行くと現れます。(by ポリスメン)

 洋画劇場、邦画劇場があり、邦画劇場はかなり昔の作品を上映しています。

 本当に名画座といった風貌。
 スクリーンにハエが何匹も止まっているのが気にならなければ、朝一割引なども実施していて、リーズナブルに入れる劇場です。

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 今回は『リベリオン』『ウルトラヴァイオレット』といった、「カート・ウィマー2作品」でありました。

 『ウルトラヴァイオレット』はともかくとして、『リベリオン』を劇場で見られるのはうれしいところ。

 さて、カート・ウィマーのこの2作品には共通点があります。
 一つは世界観設定。「世界を統制しようとする政府」と「それに反逆するもの」との闘いです。設定としては、燃えますよね。
 もう一つはアクションで、「主人公をやたらと円形で囲む」ことと、それを軸にして「やたら線対称な構図のアクションが多い」ことですね。この点は、『ウルトラヴァイオレット』でより顕著にあらわれます。


 さて、それにしても、『ウルトラヴァイオレット』は相変わらず盛り上がりに欠けますね。
 新体操の動きを取り入れたミラ・ジョボヴィッチのアクションは、女性でしか出来ないキレイでしなやかなもので、カッコイイとは思うのですが、アクションが盛り上がらないような物語の構成・展開で、”ただ”キレイなだけで・・・・

 反対に『リベリオン』はいいですよね。アクションの発想の奇抜さという点ではこの2作品に差異はないと思いますが、展開といい、アクション自体の面白さといい、『リベリオン』の方が断然上をいっているように思います。
 初めて「ガン=カタ」を観た時は、「そんなバカな!」という笑いと共に、「カッコよすぎるだろ」と素直に思いました。
 やはりアクションには、多少笑えるくらいの要素は必要であると思います。『シューテム・アップ』『ウォンテッド』『プラネットテラー』然り。自論ですけどね。


 カート・ウィマーの次回作は、脚本での参加らしいですが、アンジェリーナ・ジョリー主演のアクション映画だそうです。

梅太@ 劇場:名画座日記-4

この記事は 良いものは何度見ても良いと思う 梅太 の名の下にお送りいたします

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 名画座日記-4


 今回は早稲田松竹へ行ってまいりました。
 流石に学生街。学生っぽい人がいっぱいいました。
 各言う僕は、年齢としては22才ですし、通勤時私服ですので、格好も大差ないですね。


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早稲田松竹

 高田馬場駅早稲田口を出て右に曲がり、進行方向右を見ながら進みますとパっと現れます。
 名画座という割に、劇場はキレイです。
 スクリーンはそんなに大きくないですし、最前列は少しスクリーンから離れてますので、最前列に座っても首を痛めずに観ることが出来ます。

 最終回の上映のみ、800円で観れるシステムがあり、とても親切です。

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 さて、何を観たかというと・・・『ラースと、その彼女』です。
 またかと、そう思った方、そうまたです。
 だって好きなんだもの・・・・

 日本で一番この作品がすきなのは、僕でしょう。
 (言ってみただけです。言うだけならタダです)

 何度観ても、良いものは良い。
 この作品は観るたびに、その見事さに驚かされます。台詞の一つ一つ、表情の一つ一つ、場面の一つ一つ。


 今回は、そういえばキーパーソン、パトリシア・クラークソン演じる女医に焦点を当ててみたいと思います。

 ラースの頭がおかしくなった・・・ラースを病院へ連れて行く兄。
 しかしラースを見た瞬間、女医さんは一瞬にして何かを察知し、ラースの「人形劇」に付き合うことにします。
 そしてラースと毎週会話をすることで、彼の奥底に住まう、なぜそうなってしまったかという”原因”を探ろうとします。

 会った瞬間に何かを察知した女医。
 しかし”何か”が分かったのは、恐らく人形:ビアンカの生い立ちを、ラースが語ったときであったのかなと思います。

 「彼女は幼いころに両親を無くしたが、そのことを僻んでいるわけではない。ただ少しショックはあったろうから、早く普通になりたいと思って努力しているんだ」

 これは、ラースの過去と共通するところがある。というよりラースの生い立ちそのものであった。ラースはビアンカに、自分を投影しているのではないか。そして”普通になりたい”というのが、ラースの奥底にある願いではないか。
 それに気づいた女医さんは、ビアンカを治療することがラースの治療になると思い、ばかばかしいと思える人形劇に、街で一番献身的に付き合うことにするのです。
 では、ラースはなぜ”普通になりたかった”のか。
 恐らくそれは、女医さんでもわからなかったのだと思います。

 しかしラスト。

 ビアンカの葬式がおわり、墓前に佇むラースの元へ、同僚の女性:マーゴがひっそりと近寄る。
 ここでパトリシア・クラークソンのアップが、一瞬映る。
 この意味を、暫く考えあぐねていて、今回やっと分かった気がする。

 恐らくここで、「はは~ん、なるほどね」(いや、実際そういう顔をしているんですよ)と、ラースが妄想癖になった原因、ビアンカの存在理由が、女医さんの頭の中で繋がったのではないでしょうか。コナン君のように。


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 恐らく、一度観た方でないと、まったくもって理解できないような感想ですいません。

 台詞、場面をここまで紐解いて考えた作品は、『ビックフィッシュ』以来ですね。
 本当に、宝物のような作品。

 今後は、

●三軒茶屋中央:7/4~10
●新文芸座:8/1

 で公開されます。是非是非、足を運んでみてください。
 いやむしろ、誘ってください。一緒に行きましょう。

2009年6月26日金曜日

ゲン@ 劇場:『愛を読むひと』

ゲンです。
今年上半期の劇場鑑賞数は63本になりそうです。
去年よりも1本少ないので悔しいですw

『愛を読むひと』@TOHOシネマズ スカラ座(6/25鑑賞)

幼いころに恋に落ち、数年後に劇的な再会を果たした男女が、本の朗読を通じて愛を確かめ合うラブストーリー。
ベルンハルト・シュリンクのベストセラー「朗読者」を原案に、『めぐりあう時間たち』の名匠スティーヴン・ダルドリーが映像化。
戦時中の罪に問われ、無期懲役となったヒロインを『タイタニック』のケイト・ウィンスレットが演じる。

本年度アカデミー賞で作品賞を始め主要5部門にノミネートされ、主演女優賞に輝いた作品だけに注目しておりました。

ま、泣くわなーw

何だかんだ言って、こういう切ないラブストーリーが好きなんだろうなぁ、僕はw
また鼻水を垂らしてしまいましたよ・・・


1958年、戦後復興中のドイツ。
15歳の少年:マイケルは下校途中に具合が悪くなったところを、21歳も年上の女性:ハンナに助けられる。
大人の女性の魅力に惹かれた彼は、深く愛し合う関係になるが、ある日彼女の部屋を訪ねると、彼女は何の書置きも無く消えてしまっていた。
・・・8年後の1966年、大学の法科生になっていた彼は、授業の一環で傍聴に訪れた裁判で、彼女が戦犯として裁かれているのを偶然に見つけてしまう。
自分に不利な証言を認め、一人で責任を負ってしまおうとする彼女だったが、裁判に通ううちに彼は、彼女が自分の命にもかけてに守りたかった“秘密”に気づく。
自分だけが知っているその秘密さえ明らかにすれば、彼女の罪が軽くなると悩む彼だったが、秘密を打ち明けない彼女のことを思い悩み、結果として無期懲役になってしまう。
・・・さらに10年後の1976年、弁護士になった彼は、偶然の出会いから20年近く経った今でも、彼女の存在は非常に大きく、自らの心にも大きく傷を残していた。
そんなある時、彼女のため、そして自分のためにも“ある決意”をする。
それは彼女が服役する刑務所に、2人の思い出の小説を自らが朗読して吹き込んだテープを送り続けることだった。


ゴメンナサイ、あらすじ長くなってしまってw
しかし、30年以上に渡って続く、ひとつのラブストーリーなので、勘弁してください。
まぁ、前半はとにかくエロエロでしたw
血気盛んな15歳の少年が、21歳も年上の女性に憧れるってのも、素敵じゃないですか、素敵じゃないですか、素敵じゃないですか、うんうんうん。(変態)

で後半。
ある日、何の前触れもなく居なくなってしまい、8年経ってたまたま傍聴した裁判で裁かれてるのを見たら、そりゃショックは大きいだろうと・・・
自分だけが知っている彼女の“秘密”を打ち明ければ、罪が軽くなるのかも知れませんが、それを隠そうとしている彼女のことを思えば、証言することはおろか、自分が彼女の存在に気づいていることすら、彼女に知ってもらいたくないっていう気持ちも、とても苦しい・・・

そしてクライマックス。
今まで一方的に彼女のことを思い続けていた彼が、服役中の彼女に朗読したテープを送ります。
当然最初、彼女は誰からの届け物なのかも分からずに戸惑うのですが、テープから聞こえてきた朗読で、初めてこの十数年の歳月の経過を知ることになります。

彼は、まだ自分のことを思ってくれている・・・

刑務所の中で、毎日をただ過ごしていた彼女に、生きる意味と希望が与えられ、感情の無かった表情にもやがて彩りが戻ってきます。
その表情が・・・もーね・・・ヤバいですよ・・・

もーね、泣くしかないでしょ?


出演者ですが、マイケルを演じるレイフ・ファインズの朗読する声も素敵だけど、やはり何と言ってもケイト・ウィンスレットでしょう!
もースゲェなぁ・・・何なんだろう、あの感じ・・・
前回ディカプリオと共演した『レボリューショナリー・ロード』もめさくさ良かったですが、今回はそれを超える素晴らしさですね!
彼と別れる直前の表情、そして獄中で彼の存在に気づいた時の表情が何とも言えませんでした。
当初、この役はニコール・キッドマンを予定していたらしいですが、妊娠発覚で降板になり、結果としてケイトが演じて良かったんじゃないですかね?
こりゃー主演女優賞も文句ないですよ・・・


物語としては、ケイト演じるハンナの隠している秘密がきっかけに展開していきますが、常に軸になってるのは彼女の秘密を知りながら、何も出来なかったマイケルの葛藤なので、女性よりも男性目線の方が感情に訴えかけてくるモノが大きいんじゃないかと思いました。

つーか、ホントにこういう切ない話はツボですw
泣こうと思えば、いくらでも泣けますよ・・・マジで・・・


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そんな感じでしたが、ある程度覚悟はしてたものの、『レスラー』と『愛を読むひと』の2本を同じ日に観てしまい、ここ1~2年の中で一番
泣いたであろう日になってしまいました。
今レポ書くのに2本とも予告編を見返したら、危うく思い出し泣きしそうになった・・・

『レスラー』であまりにジュクジュクに泣きすぎてしまったため、『愛を読むひと』の後半でちょっと泣き疲れてしまったのが、少し残念ですねw


ちなみに『愛を読むひと』の予告編で、平井堅の歌をイメージソングとしてやたらとプッシュしていたのを懸念していましたが、予告編だけに使われてただけのようで、本編では一切触れられていなかったのが良かったです。
いや、昨年の『P.S.アイラヴユー』のエンディングで、徳永英明が流れたのを散々ボロクソに叩いておりましたが、「洋画のエンドロールに邦楽を流す」とか言う許しがたい愚行をアカデミー賞受賞作品でやられなかったので安心しました。

うーん、そこまで出来るんだったら今度は予告編にも使うのは止めようねー w


ちなみに今作で、今年のアカデミー賞作品賞にノミネートされた5作品を観終わったワケですが、個人的に5作品中で一番良かったのは『フロスト×ニクソン』かなぁ・・・
当初は『スラムドッグ$ミリオネア』 をゲキ推ししていましたが、残念ながらあんまりツボにハマらなかったのですね。
その分、『フロスト~』は動きの少ない会話劇ながら、あんなにも興奮できたのが素晴らしかったです。

順位をつけるならば、

1位:『フロスト×ニクソン』
2位:『ミルク』
3位:『愛を読むひと』
4位:『スラムドッグ$ミリオネア』
5位:『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

って感じになるかと思います。

それとアカデミー賞は来年から、作品賞ノミネートが5作から10作に増えるそうですね。
観る方も大変ですが、今まではノミネートされにくかった作品がより注目されるようになれば、嬉しいですね。
特に今回は『ダークナイト』『WALL・E』も作品賞ノミネートを逃しましたから、そういった作品がノミネートされるようになってくれるコトを期待しています♪

ゲン@ 劇場:『レスラー』

ゲンです。
ムシ暑いですね。

『レスラー』@TOHOシネマズ シャンテ(6/25鑑賞)

※先に観た梅太くんの感想はコチラ

自らの生き様を貫き通す中年プロレスラー役がミッキー・ロークのはまり役となり、数々の映画賞に輝いたエネルギッシュで感動的な人間ドラマ。

本年度アカデミー賞にて、ミッキー・ロークが主演男優賞にもノミネートされ、注目されていただけに楽しみにしておりました。

男だったら絶対に泣く! 燻し銀レスラーの雄姿!

いやー・・・ヤバかったなぁ・・・
ここ1~2年に観た劇場作品の中では、一番泣いたと思います・・・
鼻水までダラダラ出てきたのは、久しぶりでしたw

主人公:ランディは、全盛期はマジソン・スクエアガーデンも満杯にするほどの人気プロレスラーだったが、20年を経た今は、侘しい生活を送っている。
すでに身体はボロボロで、薬無しではまともに動かないほどになってしまっているが、スーパーでのバイトを続けながらも、週末には地方のどさ廻りの興行に出場し、未だに現役で選手を続けている。
そんな中、かつて大勝負を繰り広げたライバルとの再戦が企画され喜ぶ彼だったが、地方の試合後に心臓発作で突然倒れてしまう。
もうプロレスは出来ないと医者から止められる彼だったが、自分の居る場所はリングしかないと、輝ける舞台へ戻っていく・・・

もーさー、苦しすぎますよ・・・
肉体的にもすでに限界を超え、傷だらけになりながらも、流血するような激しいプロレスを続ける主人公に、ただただ唖然。
老眼鏡だって欠かせないし、補聴器もつけていないと、ウマく会話を聞き取れません。
よく「プロレスは、ガチンコじゃない」と言われ、いまでは総合格闘技に押されてしまっていますが、個人的にはプロレスは別に嫌いじゃないんですよね。
「スポーツ」って言うよりも、やはり「舞台」に近いものを感じていて、ある程度の流れが決まっていても、やはりそれを自らの肉体で血と汗をダラダラ流して実演するってのは、パフォーマンスとして完成されていると思うのですよ。

この作品でも、そんなプロレスの舞台裏の話はたくさん登場します。
控え室にて、これから対戦する2人の選手が「オレがあの技をやったら、お前がこうきて・・・」試合のおおまかな流れを相談し、リングの上ではお互い必死に戦いながらも、試合後の控え室では2人とも笑顔で「あそこは良かった!」と会話しているのを見ると、実際に試合を観ている以上に、プロレスというものが魅力的に感じてしまいました。
主人公:ランディもカミソリをサポーターの中に隠し持ち、相手から技をかけられた直後にスキを見て、自ら額を切って流血を演出します。
ハッキリ言って生々しいのですが、そうまでしても観客を盛り上げようとする様子に、哀愁と感動が入り混じったような何とも言えない感情が・・・

そんな生活を続けているもんですから、当然家族からは全く相手にされず、ただ一人の娘とも上手く行っていない。
しかし、心臓発作になってしまったのきっかけに、自分の最後を感じ始めた彼は、そんな娘との関係も修復しようと試みます。
初めは全く相手にしてくれなかった娘ですが、「今まで全く親らしいことはしてこなかったが、お前には嫌われたくない」と心のうちを明かします。


主人公:ランディを演じるミッキー・ロークですが、僕自身は『ドミノ』くらいしか出演作を劇場で観た事がなかったのですが、80年代に人気を博した俳優で90年代になり出演作に恵まれずに落ちぶれてしまったスターというくらいにしか思っていませんでした。
人気がなくなってしまった90年代は俳優業に見切りを付け、ボクサーとしても活動していたという彼だけに、この作品は自伝的作品であるかのようにハマリ役だったのだと思います。
確かにその傷ついた大きな身体というのは、演技なんかでは作れないものが溢れており、余計に魅力的に感じられました。
次回作は『アイアンマン2』の敵役に抜擢され、現在撮影中ですが、そちらでの活躍も楽しみですね♪


ストーリーも出演者も非常に素晴らしく、よく出来た作品であるとは思うのですが、あえて難点を言うのであれば、激しいプロレスがテーマになっているだけに、傷や流血なんかの生々しい表現が多いのと、一部露骨な性的表現が含まれていたのがちょっとオススメするのに気が引けるかなぁと思いました。
そこさえクリアできれば満点を上げたかったのですが、そういう部分まで含めてこの作品の魅力といえば魅力なので、そこまで大きく取り上げる部分じゃないのかも知れませんけど・・・

とにかく、男だったら、もしくは「プロレス」ってモノが好きだったら、拾えるモノが多すぎる作品だと思います。

ギリギリだからカッコイイ! ボロボロだからカッコイイ!

2009年6月25日木曜日

ゲン@ イベント:ミュージカル『ヘアスプレー』

ゲンです。

今回は映画ではなく、舞台のレポートなんですが、原作が映画だということで紹介させて下さい。

■ブロードウェイミュージカル『ヘアスプレー』@厚生年金会館 (6/12鑑賞)


07年の映画ランキングで堂々の第1位を獲得した『ヘアスプレー』の元になったミュージカルが2年ぶりの再来日公演!
映画が本当に大好きな作品で、一番好きなミュージカル映画でしたので、それのホンモノを観れるのがすんごく楽しみでした!

You can't stop the beeeeat!!!!!!!!

まぁ、予想通りめさくさ楽しかったですよw
元々の原作は88年にジョン・ウォーターズという監督が作った映画で、この監督は低予算で悪趣味な作品ばかりを作っている、所謂B級映画専門の監督だったのですが、それが急にメジャー路線に切り換った初の映画で、当時も非常に評判が良かったそうです。

それのミュージカル版なだけに、07年の映画版と比べると、際どいセリフが多く表現も若干過激、笑いの質もマニアックで、カルト的なコメディ色が強くなっているように感じました。
(ちなみにジョン・ウォーターズ監督は07年映画版で、OPシーンで露出狂の役でカメオ出演しておりますw)

ですがですが、やっぱりナマのミュージカルの迫力ってのは凄まじく、舞台上で次々とセットが変わり、歌にダンスにと魅せつけられると、ノリノリにならざるを得ませんでした♪


とにかくミュージカルシーンは、どれも素晴らしかったです!
映画の中でも好きだったあの歌・この歌が、ナマで聴ける喜びってのは最高ですね!

OPの「Good Morning Baltimore」に始まり、コーニー・コリンズの歌う「The Nicest Kids In Town」、「I Can Hear The Bells」、ママとのデュエットな「Welcome To The 60's」、リンクが熱唱する「Without Love」・・・どれもこれも最高です!
特に黒人さん達の歌唱力が恐ろしく、メイベルやシーウィードの声量がもの凄くてビックリしました。
映画と違って吹き替えなんかじゃなく、ナマで踊りながら歌っても声量が落ちないのは凄いですね。

でも、最高の盛り上がりになるの「You Can't Stop The Beat」!
この曲に勝る曲はありません!!!

ミュージカルの動画
http://www.youtube.com/watch?v=HaD5nGpfJqI

休憩時間の後、2幕が始まる前に「You Can't~」のダンスレッスンがあり、グランドフィナーレの後に客席もみんなで総立ちで踊りました!
テンポが速いので全く着いていけませんでしたが、それでも楽しかったです♪


キャストですが、主人公のトレイシーはホントにスクリーンから抜け出してきたみたいで(こっちが原作だけどw)、丸っこくて可愛らしかったですw
ママのエドナも映画版のジョン・トラボルタ以上に迫力があり、声もドスが効いていて、迫力がありました!
リンクは映画でもプレスリーをモチーフにしたキャラクタでしたが、映画以上にプレスリー重視の設定で、衣装やダンスもまんまでしたw
あとアンバーがホントに嫌なヤツだとか、アンバーのママ:ベルマがそれ以上に嫌なヤツだとか、トレイシーのパパ:ウィルバーがすんごく優しかったりとか、メイベルの存在感がデカいのとか、シーウィードがリンク以上にカッコイイのとか、皆さんとても素晴らしかったです!

でも、僕のお気に入りはトレイシーの親友:ペニーですよ!
もー映画以上にボケボケの変わった娘さんでして、非常にキュートでセクシーで魅力的でした♪
シーウィードとの関係もラブラブでグー♪


と、そんな感じで素晴らしかったんですが、あえて欲を言うならば、ステージがもっと大きい方が良かったですね。
字幕との関係もあるんでしょうが、セットやキャストが多い時のダンスが少し狭くるしく感じてしまったのが、ちょっと残念でした。
DVDで何度も観てるんで、僕は字幕なんて読まなくても大丈夫ですしw

あとストーリー的な事を言うと、クライマックスでミス・ヘアスプレーに選ばれるのは、映画ではシーウィードの妹:アイネスでしたが、主人公のトレイシーになってました。
うーん・・・あれはやはり黒人の娘さんが勝つのがいいのであって・・・

あと「コーニー・コリンズ・ショーは人種差別を撤廃します!」のセリフが、コーニーじゃなく優勝したトレイシーが言っちゃってました。
それもコーニーが言うから感動するのであって、トレイシーが言っちゃうと、なんか優勝した興奮だけで言ってるような感じがして、どうも引っかかりました・・・

とまぁ、あまりに映画版が好きなので、ちょっとケチをつけちゃいましたが、こちらが原作なんだと思えば、脚本的に未熟なのは仕方ないかなぁと。


でもでも、すんごく楽しかったのは本当です!
やっぱりナマでミュージカルを観ちゃうと違うなぁ♪

2009年6月21日日曜日

Blogtitle 一覧

Blogtitleについての記事の一覧です。

(更新:10/6/20)

『Coraline』 10/3/14~
コラボ - 『I wanna hold your hand』 10/2/14~10/3/13
コラボ - 『(500日)のサマー』×『魔法にかけられて』 10/1/17~10/2/13 
『Resevoir Dogs』(ブログ開設一周年記念) 09/11/4~10/1/16
●『Chocolate/チョコレートファイター』 09.6.21~09/11/3
●『WANTED』 09.2.24~09.6.20
●『The Dark Knight』 08.12.14~09.2.23
●『Speed Racer』 08.11.21~08.12.13
●『V for Vendetta』 08.11.5~08.11.20

Blogtitle更新:『チョコレート・ファイター』(09/6/21)



 タイトル部画像、久々の更新です。
 今回は09年5月に公開された『チョコレート・ファイター』です。

 09/6/21現在、都内では新宿ピカデリー・渋谷シアターTSUTAYAで、朝のみの上映となってしまっています。

 震えるほどに素晴らしいムエタイアクションと、震えるほどに素敵なジージャーを、是非是非スクリーンでご鑑賞あそばせ。

梅太@ 劇場:『チョコレート・ファイター』

この記事は 興奮して眠れなかった 梅太 の名の下にお送りいたします

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●究極美少女が送る、究極ムエタイアクション:『チョコレート・ファイター
 監督はプラッチャヤー・ピンゲーオ。
 主演に、燃え萌えな、通称ジージャーことヤーニン・ウィサミタナン。



 まさか、これほどとは。
 震えるくらい、興奮した。

 
 完璧なアクションというものは、カッコイイとかそういう次元の問題ではないのだと痛感した。
 キレイとしか、言いようがない。
 そして完璧なアクションというものは、音楽にも似てるのかなとも少し感じた。
 拳の一振り一振りがビートを刻み、激しいアクションの中、呼吸で緩急をつける。リズムよく流れていき、そして終わった後に残る心地よさ。
 まるで音楽を聴いているような感覚に陥った。

 この辺、大暮維人の漫画を読むと、似たようなことが書いてあるので参照してください。


 他のアクション映画と同様、アクションシーンにはBGMが流れている。
 しかしラストの道場での闘いは、開始時、曲が流れない。
 そうだよ、曲なんていらないんだ。アクション自体が、もう音楽なのだもの。
 このシーンはホント、涙が出るほど興奮した。見事すぎる。


 細かいところで言うと。

 ”スイッチが入る”という表現がある。
 この作品の主人公は、普段はおとなしい女の子であるのだが、ある瞬間、スイッチが入り、誰にも負けない格闘美少女に変身する。
 このスイッチの切り替えの映像表現が、一瞬の暗転と、呼吸で表現されていて、とても素晴らしかった。
 


 そしてなんといっても、この作品最大の功労者:ジージャー。
 燃え萌え。



 震えた。とにかく震えた。 


 ゲンさんもコチラで書いていますけれど、僕の中でも上半期No.1はこれで確定です。
 

梅太@ 予告編:『HACHI』

この記事は 周囲の席の皆さん、吹き出してゴメンナサイ・・な 梅太 の名の下にお送りいたします

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 リチャード・ギアが送る、ドッグ・コメディ、『HACHI/約束の犬』

 先日『チョコレート・ファイター』を観に行った際に予告編が上映されていました。

 観にいくつもりはまったくないのですが、何故ご紹介するかというと・・・




 リチャード・ギアの第一声、「ハチー」が、ものすごく強烈であったから。

 『チョコレート・ファイター』は、夜の回に関らずかなりの盛況で、僕の周囲の席は全て埋まっている状態でしたが、この「ハチー」を聴いた瞬間、堪えられず、吹き出してしまいました。
 周囲に座っていた方、ごめんなさい。

 その後、『ハリーポッター』最新作の予告とか、面白そうな作品を数多く紹介していたのですが、この「ハチー」を思い出すたびに、笑いが堪えられなくて、大変でした。
 リチャード・ギアに、こんなコメディセンスがあるとは知らなんだ。

梅太@ 予告編:『paris 36/ Faubourg 36/ 幸せはシャンソニア劇場から』

この記事は 最近、赤色が好きな 梅太 の名の下にお送りいたします

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 昨日、シネスイッチに行ったら、予告編やってました。
 そういえば本ブログで紹介していなかったので。

 04年に公開され、僕は思わずサントラを買ってしまった仏映画『コーラス』の監督が送る最新作。
 



 ストーリーとしては。
 閉館してしまったシャンソニア劇場を愛してやまない人々が、何とかして劇場を再興させようと努力するというもの。

 予告編を見てもらえれば分かると思いますが、とにかく楽しそうではないですか?

 ヒロインを演じるノラ・アルネゼデールはとても素敵ですし。
 
 細かいことを言うと、僕は幕の赤色に、すごく惹かれました。


 シネスイッチにて9月に公開。待ち遠しい。

梅太@ 劇場:『ブッシュ』

この記事は 政治に疎い 梅太 の名の下にお送りいたします

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●米前大統領は、どういう人間であったか:『ブッシュ
 監督はオリバー・ストーン。
 主演に、ブッシュそっくりなブッシュ・ブローリン・・・ではなく、ジョシュ・ブローリン。

 いとこのお姉さんと鑑賞。
 つまり『人生に乾杯』とはしごという事で。感想はコチラ

 この作品は、ブッシュの青年時代から、イラク戦争終結までのブッシュを追う。

 まずは、これだけそっくりさんな俳優人を、よく集めたものだと。
 ブッシュ役のジョシュ・ブローリンに始まり、ライス長官なんてそっくりもそっくり。

 政治に疎い僕としては、今回の作品は、アメリカが直面した歴史の一幕について復習することが出来ましたし、考えることも多かった。

▼死者数予想
 イラク進行の計略を、現地の軍事責任者と練っているシーン。
 ブッシュが、「死者はどれくらいでると?」と聞くと、軍事責任者は「恐らく数百。千はいかないでしょう」と答える。
 この会話が、何のためらいもなく、スラスラと進んでいくのを観ると、なんだか背筋が凍るような感じがした。


▼神って?
 「神父さん、実は神からお告げが合ったのです。大統領になれ・・・と」
 神、神、神と、やたらと神が登場する。
 神って、結局なんなのだろう。
 僕は、宗教自体は、良いものだと思っている。信じるものがあると、やはり救われる面が多いからである。
 でも行き過ぎると、なんだかそれは、違ってしまう。
 「神の名のもとに」といって、トラックでビルに突っ込んだりとか。

 神ってなんなのだ。正義と悪ってなんなのだ。そもそもキリスト教の教えって、なんのためにあるのだろう。

 一神教も、考え物だ。
 でも、エンドロールで掛かる歌の歌詞が、そういうことを皮肉っていて、とてもよかった。



 
 記者会見で、こんな質問をされるブッシュ。
 「9・11以来、もっとも教訓になったことは?」
 言葉を紡ごうとするブッシュ。言葉を模索するその表情、その間が、すべてを物語っていたのだと思う。 

梅太@ 劇場:『人生に乾杯』

この記事は 若いものも負けないように頑張ろうと思った 梅太 の名の下にお送りいたします

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●やろうと思えば強盗だって・・・:『人生に乾杯
 監督はガーボル・ロホニ。
 主演にエミル・ケレシュとテリ・フェルディ。

 ・・・といってもまったく聞き覚えのないこれらの名前。
 この映画はハンガリー映画だそうです。

 いとこのお姉さんと、一緒に見てきました。


 ストーリーとしては。
 年金生活にあくせくしている老夫婦。
 ある夜、おじいちゃんが忽然と姿を消すが、数日後、おじいちゃんは、なんと銀行強盗をしていることが判明する。
 警察と協力し、居場所を見つけるおばあちゃん。
 説得するために近づいたかと思ったら、二人揃って逃げ出した!
 余生の少ない老夫婦の逃避行の行き先は・・・


 僕は、明るい雰囲気のおじいちゃんおばあちゃん映画ってすごい好きなのです。
 少し前、日本では熟年離婚が問題視され、それを題材にした映画・TVもあったように思いますが、暗い雰囲気はね・・・。
 人生もう残り少ないのだから(という言い方をするとかなり失礼かもしれませんが)、もっと明るく生きられないのかなと思ってしまう。

 なので、例えば『パリ・ジュテーム』の中の一編、『カルチェタラン』みたいな雰囲気がすごく好き。いつまでも、遊び心を忘れないお年寄りという感じ。


 この作品は、「俺達、やる気があればまだ楽しめるんだぞ」という、非常に前向きな考えに満ち溢れていて、とても好きです。

 特に好きなシーンが、初めての銀行強盗のシーン。
 銃を向けられて震える銀行員に向かって、おじいちゃんが言うこの一言、「僕も初めてだから」
 もちろん、笑えるシーンではあるのだけれど、長年生きてきた人も、初めて体験することってあるのだよなぁと思った。
 人生、まだまだ楽しいことにあふれてるんだと、なんだかとても元気になった。
 いや、銀行強盗をしろと、せきたててるわけではないですよ、勿論。


 また、ラストは、思わずニヤリとしてしまう。
 この控えめな快感は、僕の好きな類のものです。

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 この作品は、シネスイッチにて鑑賞。
 予告編で、前々から注目していた『幸せはシャンソニア劇場から』の予告編がやっていました。楽しみです。

 本ブログで紹介したと思っていたらしていなかったので、コチラの記事で予告編をどうぞ。

梅太@ 劇場:『トランスフォーマー・リベンジ』

この記事は やっぱり僕も男の子だな・・な 梅太 の名の下にお送りいたします

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●かつて男の子だったすべての大人たちへ:『トランスフォーマーリベンジ
 監督はマイケル・ベイ。
 主演にシャイア・ラブーフとミーガン・フォックス。

 究極の巻き込まれ型ノンストップ/ハイクオリティー/お腹いっぱいエンターテインメントの第二弾。

 圧倒的な物量。
 いやいや、10分で泣きましたよ。興奮のあまり。

 ストーリーですか?
 原題:『トランスフォーマー:リベンジ・オブ・ザ・フォールン』の名のごとく、フォールンさんがリベンジするお話です。
 ・・・・と適当に書いてますが、コチラでゲンさんがちゃんと説明してくれてます。

 いやもう、メカがガチャガチャやるだけでいいじゃないですか。
 トランスフォームするシーンを見るだけで、もういいじゃないですか。
 男というものは、それだけで満足するものなのです。


 少し真面目に書きますと。

 前作で僕が好きだったのが、遠撮で撮っているシーン。つまり、画面にロボットの全身が収まっている状態で、ガチャガチャバトルをするということ。
 今回もその手法は健在で、特に森の中での先頭は胸躍るものがありました。

 なぜ好きかと言われると難しいところですが、なんというか、カッコいいと言うしかない。

 技術的な面でいけば、合成の際、実写映像との整合性(違和感の無さ)をいかにとるかというところが問題になると思います。遠撮でいくと、一つの画像の中で、整合性を撮らなければならない個所(映像もそうだし、ロボが触れたものが動くということもあるし)が多くなってしまうので、それでもあれだけのクオリティをたたき出しているこの作品は、それだけでも見ものなのだと思います。

 すこし砕けると。

 ミーガン・フォックスが、画面の隅で(いや中央だったかな)エロエロしてますが、正直どうでもよくないですかね。

 あとこの作品を観ると、「No,No,No」「Go,Go,Go」というフレーズは、絶対に覚えられると思います。
 何かに巻き込まれたときは、ぜひとも活用してみることをオススメします。

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 さて、小品で良い作品がでてきたりすると、「ハリウッド大作にはない良さ」と評する感想も沢山出てきます。
 でも裏を返せば、こういう大作には、小品にはない興奮があるのです。

 マイケル・ベイはバカだなぁ。ホント。(勿論、誉め言葉)

 朝に和風コース、昼に中華コース、夜にフレンチフルコースを食べたようなもったり感がありますが、たまには良い。
 (食べ物ネタで責めようと思ったら、ゲンさんに先を越されてました)
 公開終了する前に、もう一度くらいは観に行ってもいいなぁ。

2009年6月19日金曜日

ゲン@ 劇場:『トランスフォーマー:リベンジ』(IMAX特別版)

ゲンです。
映画を観るために、わざわざ川崎まで行ってきました♪w

『トランスフォーマー:リベンジ』@109シネマズ川崎(6/19鑑賞)

トランスフォーム(変身)する金属生命体同士の、人類を巻き込んだ戦いを描き大ヒットを記録したSFアクション大作の続編。
前作に続き、監督はマイケル・ベイ、主演はシャイア・ラブーフ。

前作から2年、いよいよ待望の続編ですが、日本が世界で最も早い公開になり盛り上がっていたところ、IMAX仕様での上映も決まり、もの凄く期待しておりました!

規模がデカイよ!!!! 前作を遥かに凌ぐ、完成度と爆発力!!!!

えぇ・・・覚悟はしておりましたが、想像以上の衝撃です・・・
上映開始5分での満点確定は、今年最速でしょうw

とにかくとにかく、前作よりも遥かにスケールがアップしておりました。
前作でも十分に面白かったですが、ストーリーや映像技術を含め、前作の10倍以上の満足度だったと思います。




まずオートボット(ロボット)の数がパワーアップ!
前作では敵味方を合わせても10体ほどでしたが、今回は数十体が登場します。
もー敵味方入り乱れての、変形合戦ですよ!
そこいらじゅうで、ガチャガチャ変形しまくってますw
今回もやたらとクオリティが高い変形シーンが目白押しですので、興奮とかを通り越して、ちょっとヨダレが出てきましたw

そして数だけではなく、多才な変形を魅せるオートボットたち!
前作に続いて、自動車や戦闘機からの変形は勿論、アニメではおなじみだった生態から変形も登場!
もはや、何でもありの変形合戦だ!w
オートボットの大きさも様々で、豆粒ほどの超小型のオートボットから、数10mはあろうかという超巨大な建設重機までもが変形して大暴れ!
あんなに豪快に暴れられたら、市民に秘密なんて出来ないよ!w


ストーリーですが、オプティマスを始めとするオートボットたちは、その後、米軍と手を組んで、地球の各地に散ったディセプティコンの残党を倒し続けていた。
そんな最中、前作で倒して海に沈めたはずのメガトロンが復活。
ディセプティコンの大ボス「フォールン」の命を受け、激闘の末に破壊した“キューブ”よりも、さらに大きなエネルギーを持つ“マトリックス”を巡り、宇宙規模の闘いが始まろうとしていた。
・・・という、まぁ、正直取ってつけたようなストーリーですが、別にストーリーに重点を置いてる作品ではないですからねw
とにかく、オートボットが変形して大暴れする理由があれば、何でも構いませんw
ですが、ストーリーが大きくなった分、登場するオートボットの数が増え、より迫力が増したことは重要ですw

前回の戦いの後、サムの元に残ったバンブルビーが、より魅力的で可愛らしい、そしてカッコいいキャラクタになっていたのは良かったです♪
『TAXi』でプジョーに、『ミニミニ大作戦』でミニクーパーに萌えたの以上に、黄色いカマロが愛しくなりました♪



キャストですが、まず主人公:サムを演じるシャイア・ラブーフ!
プライペートがやんちゃなだけに、若手俳優の中ではあまり好きなタイプの俳優ではないのですが、悔しいけどこの役は当り役と認めざるを得ませんね。
プライベートで起こした交通事故のせいで、後半から左手が包帯でグルグル巻きになってしまってますが、痛々しさをリアルに表現した演技もなかなかw
「No!No!No!」を連発し、逃げ惑って追い込まれる様子は、とても似合いますw
ですが、前作と比べると経験を積んで男らしさが増し、ちょっと頼もしくなり過ぎてたのが逆に残念でしたw
スピルバーグの大のお気に入りの彼の快進撃は、いつまでつづくのやら・・・
昨年、16年ぶりに復活した『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』があまりに大不評だった為に、今度こそ本気でリベンジ!、と『インディ・ジョーンズ5』にも彼が出演する方向で話が進んでおりますが、監督のスピルバーグと違って、ルーカスさんはちょっと冷めてる様子w
まぁ、ケンカしないで仲良くやってくださいなー

そしてサムの彼女、ヒロインのミカエラを演じるミーガン・フォックス!
前作でシャイア・ラブーフ以上に大人気になり、昨年は「世界で最もセクシーな女性」第1位に選ばれるなど大活躍?の彼女ですが、今回も色んな(主にイヤらしい)意味でグレードアップしておりました♪
あんな美女がサムにゾッコンだなんて、許せませんよね、全く。
現在、『トゥームレイダー』の新作をアンジーに代わって、主演する話が進んでおりますが、彼女が主演だったら期待が持てそうですね。



個人的には「大絶賛!」に値する超傑作だと思いますが、前作同様、あくまで「子ども心が残ってる大人のための、お遊び映画」な作品ですので、ストーリーを追ったりとか、SF的にどうだとかいう目線で見ると全く楽しめないので注意してくださいw

あと2時間半というそこそこ長時間ながら、ほぼ息つく暇も無いほどに変形シーンとアクションシーンが続きますので、激しい展開が弱い人だと疲れてしまうかも・・・

気持ち的には、大盛りカレーをわんこ蕎麦感覚で食わされてる感じですw

いやいやいや・・・もうそんな食えんて・・・

そんなボリュームも見事に引き続いて、3作目(2012年公開予定)にも期待してますw



ありえなほどにボリューミー!!!

胃薬必須な超大食漢映画を、是非とも劇場でご賞味あれ!!!


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そんな大絶賛ですが、初体験だったIMAX上映に関しても触れときますね。

 
平日の昼間でしたが本日が初日で、世界で最速の上映、それも注目の日本で3ヶ所のしかないIMAX上映館ということで、休日並みの混雑でした。

スクリーンサイズはまだ公式な数字が出ていないので正確な数字はわかりませんが、15~6mってトコでしょうか?
思っていたよりも「超巨大」ってほどではありませんでしたが、客席数から考えると十分に大きなサイズだと思います。

で、実際に観てみた感想ですが、あまりの綺麗さにウットリしました♪
昨年『ハンコック』を観たときに、フィルムではないデジタル上映っていうのを体感しまして、それの綺麗さに驚いていたのですが、それよりもさらに綺麗な映像だったと思います。
丁度、昨日の開港博へ行ってきたのですが、そこで観た「スーパーハイビジョン」みたいなクオティですかね?

少なくとも、普通の劇場で観る映像とは、比べ物になりません・・・
あのサイズで全く滲まないってのは恐ろしいです・・・
言うなれば、ブルーレイ画質を劇場に持ち込んだような感覚で、その詳細たるや劇場ではかつて体感したことが無いほどに綺麗でした。

それに加えて音響設備も非常に素晴らしく、音響重視のTOHOシネマズ系の劇場と比べても、こちらの方が数段リアリティがあって、今まで体感したことのない迫力でした。

交通費や移動時間などを考えると、毎回通うのはなかなか難しいですが、それを考えなければ普通料金1800円に+200円追加しただけでこれだけのクオリティを体験できると思えば、決して高くないと思います。

特に今回の場合で言うと、IMAX上映版だけ特別に上映時間が6分ほど長く編集されているなど、オイシイ特典もありますので、そういった面でも魅力的ではないかと思いました。


来月7/15に『ハリー・ポッターと謎のプリンス』IMAX仕様、しかも3D立体上映で公開されるですが、それも出来ればこの劇場で観たいですねぇ・・・

このクオリティが当たり前になってくれたら、嬉しいのは確かですね♪w

2009年6月17日水曜日

ゲン@ 雑記:IMAXシアター

映画のフィルムでの映写システムにおいて、現在最も高画質とされている「IMAX」というシステムがあります。

これは普通の映画館などで使われている35mmフィルムの10倍以上の幅があります。
フィルムが大きいと言うことは、それだけ大きなスクリーンで引き伸ばして上映しても、画質が落ちないという事になります。
IMAX仕様の最も大きいスクリーンだと、縦が20mを超えるモノもあるそうですw


そんな優秀なシステムですが、上映機材も普通の映画のモノと比べると大きく、巨大な設備が必要なだけに、残念ながらなかなか普及しておりませんでした。

日本国内でも現在4つのIMAXシアターがあるのですが、それのほとんどが映画興行用の施設ではなく、テーマパークのアトラクションや学術ビデオの上映などに使われているのが現状です。
自分も今年の春に大阪へ行ったとき、IMAXシアターのある天保山に行ってきたのですが、その時も「エジプトの秘密」みたいなビデオの上映で、泣く泣く観るのを諦めて帰りましたw


しかし今週6/19(金)、そのIMAXを導入したシネコンが遂に完成します!

川崎!(神奈川) 菖蒲!(埼玉) 箕面!(大阪)

上映作品は『トランスフォーマー:リベンジ』

もうこれは観に行くしかないだろうという事で、非常に楽しみにしておりましたが、先週の夜中にチケットの発売がありまして、夜勤の仕事中にコッソリと会社のPCからチケットを取りましたw

行きますよぉー6/19! 川崎まで映画を観に!w

すでに通常の前売り券を買っていたのに、新たにそのチケット(2000円)を取り、さらに川崎までの交通費とかも合わせると、4000円近く費やすコトになるんですが、もうそんなのどうでもいいですよ!

だってバカデカいスクリーンでジャキモコ!が観れるんですもの♪


そもそもIMAX仕様の作品と言うのは、IMAX専用のカメラ(これも世界に数台しかない)で撮影しなければなりませんので、どんな作品でも高画質になるということはないようです。
最近だと昨年の『ダークナイト』が、幾つかのシーンをIMAX用のフィルムで撮影したことが話題になっていましたが、それ以来の大作という事になりますね。

ちなみに『ダークナイト』の撮影で、その世界に数台しかないIMAX専用カメラを1台壊してしまったそうですw
ジョーカーがハービーの乗ってる護送車を襲うシーンで、クラッシュに巻き込まれてアボーンしたのですが、フィルムは生きていたので、本編ではちゃんとそのシーンが使われておりますw


ちなみにまだスクリーンの正式なサイズが発表されてないのですが、少なく見積もっても、高さは16~7mくらいにはなるんじゃないかと予想してます。

六本木ヒルズの一番大きいスクリーンの高さが8mですから、もしかするとそれの倍くらいはありそうですって、どんだけデカいのかと・・・
少なくとも有楽町マリオン・日劇のスクリーンの倍以上はありそうですねw


あと今入手した情報によると、IMAX仕様の『トランスフォーマー』は、普通の劇場で上映されるのと違う特別編集版で、オートボットの戦闘シーンが6分ほど長いそうです!

嗚呼! ありがとう! マイケル・ベイ!



つーわけで、現在ブルーレイで復習中♪

やっぱりDVDとは画質が明らかに違うなぁ・・・

ぬはーぬはーぬはー 楽しみだー

2009年6月15日月曜日

ゲン@ 劇場:『路上のソリスト』

ゲンです。
梅雨ですね。

『路上のソリスト』@TOHOシネマズ シャンテ(6/11鑑賞)

『プライドと偏見』『つぐない』のジョー・ライト監督最新作。
ロサンゼルス・タイムズの記者スティーヴ・ロペスのコラムを基に、路上に暮らす天才音楽家ナサニエル・エアーズとロペス自身の心揺さぶる魂の交流を描いた人間ドラマ。
主演は『Ray/レイ』のジェイミー・フォックス、『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr。

昨年のアカデミー賞にもノミネートされ、自分も年間で5位に選んだ『つぐない』のジョー・ライト監督、しかもロバート・ダウニー・Jrが出演ってことで注目しておりました。

何も出来ない苦しみ・・・ 葛藤の先に答えは出せるのか・・・

苦しいなぁ・・・泣いちゃったよ・・・
ロサンゼルスの新聞記者が、偶然であった路上生活者の天才音楽家との交流を綴ったコラムを基に製作された作品ですが、ホントに息苦しかったです。

かつてはNYのジュリアード音楽院に通い、確かな才能を持っておりながら、路上でのホームレス生活をしなければならなくなった彼の過去が、徐々に紐解かれていくのですが、その度にロバート・ダウニー・Jrの顔に浮かぶ苦悩の表情、そして全力でその音楽家を演じるジェイミー・フォックの演技力にただただ圧倒されました。

心に病を抱え、決して人と繋がろうとしない音楽家と、初めは新聞のネタになればと興味本位で近づくうちに、彼の演奏の虜になって何とかして救いたいと懸命に奮闘する新聞記者の「行き違い」が本当に辛かったです。


キャストですが、やはり主演二人の演技合戦が見事!
ジェイミー・フォックスはアカデミー賞を獲得した『Ray』でも評価されていましたし、その実力は十分に知っていたのですが、相手役のロバート・ダウニー・jrがそれ以上に素晴らしかったです。
『アイアンマン』『トロピックサンダー』とぶっ飛んでるような役が続き、『チャーリー・バートレット~』ではアル中のオヤジまでも演じておりましたが、今回のような普通の役でもシッカリと表情で伝えられる実力派の俳優だったのだと、改めて確認できましたw


また演出面で言うと、『つぐない』でも感じたのですが、ジョー・ライトは映像に強いこだわりを持っていて、光の当たり具合やピントのボカし方までもがありえないほどに綺麗で、セリフにならない主人公の思いや感情を見事に表しているシーンが多かったです。
都会の雑踏の中、騒音の激しい路上でも、演奏をするとその楽器の音だけに集中され、他の音が何も聞こえなくなるシーンはちょっと震えました。
他にもオーケストラの演奏を、音だけでなく、視覚的に表現することに挑戦するなど、新しい形の演出も見受けられました。


過去2作がどちらかというと時代背景が古く、歴史作品的な印象だっただけに、今回の現代の話、それも実話をベースに作っている作品なので、受けた印象が少し違いましたが、それでもジョー・ライト作品らしい魅力的な作品になっているのではないかと思いました。

というか、個人的にはこれ以上の読み解きは無理ですw
ジョー・ライトの大ファンである相方:梅太くんのレポを待ってますw

2009年6月14日日曜日

年間まとめ 記事一覧

1年間のまとめについての記事の一覧です。

(10/1/17 更新)

●2008

2008まとめ:『座談会』
2008まとめ:『予告編』 編 (by 梅太)
2008まとめ:『劇場鑑賞作品』 編 (by 梅太)
2008まとめ:『劇場鑑賞作品』 編 TOP5 (by 梅太)
2008年 映画ランキング134 (by ゲン)

●2009
2009まとめ:『座談会』
2009まとめ:『予告編』編 (by 梅太)
2009まとめ:『劇場鑑賞作品』編 (by 梅太)

梅太@ 予告編:『SHERLOCK HOLMES』

この記事は ホームズよりはルパンの方が好きな 梅太 の名の下にお送りいたします

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 ワーナーが仕掛ける冒険活劇『SHERLOCK HOLMES』。
 ”シャーロック・ホームズ”シリーズといえば、言わずとしれた江戸川コナン・・・ではなく、コナン・ドイルの作り出した作品です。

 これをホームズ:ロバート・ダウニー・Jr、ワトソン君:ジューロ・ロウで映画化と聞けば、期待せずにはいられないですね。



 

 予想以上に”冒険超大作”臭がするのが・・・
 僕は、”シャーロック・ホームズ大全”を持っていて(といってもまだ全部は読んでいないのですけれども)、読んだイメージとしては、もうちょっと落ち着いたトーンで映画化してほしいなと、個人的には思ってしまうのですよね。


 ただ、はい、面白そうです。それは認めざるを得ないでしょう。
 ダンディズムな余裕が漂うロバート・ダウニー・Jrは、やはり観に行きたい。

 一つ腑に落ちないのは、ホームズが唯一愛した女性:アイリーン・アドラーを演じるのがレイチェル・マクアダムスというところ。
 これは、個人的な趣味の問題になってしまいますけれどね。
 イメージとして、もうちょっと落ち着いた人をキャスティングしてほしかったかな。
 エヴァ・グリーンとか。あ、でもこれだと04年の映画『ルパン』のクラリスと被ってしまいますね。
 (冷静に考えれば、アイリーンはアメリカ生まれだから、フランス人女優はダメ・・・か?)

 本作は米で09年クリスマス。
 日本でも09年末に公開予定となっています。

 04年:『ルパン』と、この『SHERLOCK HOLMES』のDVDを、隣り合わせてコレクションしたい気が、すごいしてきた。
 勝手に『ルパン対ホームズ』みたいな。

 ちなみに『ルパン』は、オススメです。

梅太@ 予告編:『Timetraveler's Wife』

この記事は SFもロマンスも好きな 梅太 の名の下にお送りいたします

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 今回ご紹介する予告編は、『Timetraveler's Wife』というロマンスもの。

 実は昨年公開されるはずでしたが・・・・という話は後にして、予告編をどうぞ。




 この作品は、自分の意思とは関係なくあらゆる時間を行ったりきたりしてしまう”時間障害”を抱えた主人公(エリック・バナ)と、その男を生涯愛し続けた女性(レイチェル・マクアダムス)の物語。

 僕は題名と、ロマンチックでSFチックなプロットを少し読んだだけで惚れてしまいました。
 ランダムハウスが出版している原作も昨年読みました。準備万端!・・・ところが、公開される気配が無い。

 一応、作品自体はまとまっていたようですが、追加撮影などの修正期間が長引き、今年の夏公開になることとなったそうです。あ、もちろんアメリカで。

 原作は面白かったです。何より設定と、読んでいくたびに時系列が繋がっていく感覚が良かったです。
 しかし回りくどい部分が多いとも感じました。
 映画ではそういう贅肉を削ぎ落として、良い作品に仕上げてくれればなと期待しています。

 ただ、ラストだけは、原作通り描いて欲しい。
 あのラストは、結構好き。


 そして、笑い方があまり好きではないレイチェル・マクアダムスも、予告編を見る限り良い演技をしている印象を受けました。


 日本でもおそらく公開されるでしょう。宣伝文句は容易に想像できますけれど。

梅太@ 劇場:『レスラー』

この記事は 男泣きしてしまった 梅太 の名の下にお送りいたします

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 初日にいけなかったのが残念・・・

●自分の生き場所と、そして死に場所とは・・・・:『レスラー
 監督はダーレン・アロノフスキー。
 主演にミッキー・ローク。

 
 さて、女優に眼が行ってしまう僕としては、脇を固めるマリサ・トメイや、『アクロス・ザ・ユニバース』でも熱をあげていたエヴァン・レイチェル・ウッドをご紹介しなければいけないところ。

 しかし。
 
 この作品は、なんと言ってもミッキー・ロークに尽きる。

 ファーストショット、退廃的な元ヒーローの背中を写した、このシーンの見事さといったらなかった。
 なんでか、涙がでてしまった。早すぎだろうとは思うけれど。
 またこの1ショットだけで、これがどういった作品かということが、恐らく前知識の無い人でも容易に汲み取れる。それだけの情報量と、説得力がある。素晴らしい。


 ラストシーン。
 ゾワっとする。何だろう、あの感覚。
 そしてタイトルロールで掛かる主題歌の歌詞、「安息の地には留まれない」というところに差し掛かったとき、眼から汗が出た。この作品で描きたかったのはこういうことだったのか。

 心臓発作で倒れ、レスラーとしての活動は出来ないと宣言されるランディ(ミッキー・ローク)。
 しかし、彼には生きようと思えば、いくらでも道がある。
 娘の元、意中の女性、我慢さえすれば安定した収入が得られるパートの仕事。
 これらを”安息の地”と捕らえるならば、やはり彼の居場所はそこではない。

 彼が求めたのは、死を覚悟してでも舞い戻るべき舞台(リング)であったのだ。
 ここで、”死を覚悟して”という言い方をすると、少し違うのかもしれない。そここそが、彼の”生きる”場所であったのだから。


 ここで一つ。
 今たまたま、シェイクスピアの『ハムレット』を読んでいて、ある台詞が、なんだかこの作品にマッチしているような気がしたので、紹介しておきます。有名な台詞です。

”生か、死か、それが疑問だ。どちらが男らしい生き方か、じっと身を伏せ、不法な運命の矢弾を耐え忍ぶのと、それとも剣をとって、押し寄せる苦難に立ち向かい、止めを刺すまで後には引かぬのと、いったいどちらが。いっそ死んでしまったほうが。死は眠りに過ぎぬ、それだけのことではないか。眠りに落ちればその瞬間、一切が消えてなくなる、胸を痛める憂いも、肉体に付きまとう数々の苦しみも。願っても無い幸というもの。死んで眠って、ただそれだけなら。眠って、いや、眠れば夢もみよう。それがいやだ。この生の形骸から脱して、永遠の眠りにつちえ、ああ、それからどんな夢に悩まされるか、誰もそれを思うと、いつまでも執着がのこる、こんな惨めな人生にも。さもなければ、誰が世のとげとげしい非難の鞭に堪え、権力者の横暴や驕れるものの蔑みを、黙ってしのんでいるものか。不実な恋の悩み、誠意のない裁判のまどろこしさ、小役人の横柄な人あしあらい、総じて相手の寛容をいいことに、のさばりかえる小人輩の傲慢無礼、おお、誰が、好き好んでやつらのいいなりになっているものか。その気になれば、短剣の一突きで、いつでもこの世におさらばできるではないか。それでも、このつらい人生の坂道を、不平たらたら、汗水たらしてのぼっていくのも、なんのことはない、ただ死後に一抹の不安が残ればこそ。旅立ちしものの、一人としてもどってきたためしのない未知の世界、心の鈍るのも当然、観たことも無い他国で知らぬ苦労をするよりは、慣れたこの世の煩いに、こづかれていたほうがまだましという気にもなろう。こうして反省というやつが、いつも人を臆病にしてしまう。決意の生き生きとして血の色が、憂鬱の青白い顔料で硬く塗りつぶされてしまうのが。”


 ・・・・打ち込んでいたら、疲れました。


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 あぁ・・・良い。
 確認したいことがあるから、もう一度みたい。

ゲン@ 劇場:『セブンティーン アゲイン』

ゲンです。
今月は観たい作品がたくさんあって忙しいです。

『セブンティーン アゲイン』@新宿ピカデリー(6/12鑑賞)

『ハイスクール・ミュージカル』『ヘアスプレー』のザック・エフロン主演。
負け組みとして人生を甘んじて受け入れていた30代の男が、バスケットボールのスター選手だった17歳のころの姿に戻って人生をやり直そうと奮起する姿を描くコメディー・ドラマ。

ミュージカルを卒業した“ザッくん”こと、ザック・エフロンの最初の出演作はSFチックなコメディドラマ。
若い女子ほどではないですが、意外とザッくんが好きだったりしてますw
でも、ミュージカルシーンの無い彼はどうなのかと興味がありました。

おー!面白い! 笑えるし、グッと来るし、ザッくんカッコイイし!w

あんましザッくん推しでレポ書くと、益々変態に見られそうで危険ですが、あえて挑戦してみますw

『ハイスクール・ミュージカル(HSM)』の大ヒットで、一躍全米の10代を虜にした彼ですが、その後も『ヘアスプレー』で躍進を続け、“ミュージカルスター”に見事成り上がりました。
しかし、ザッくんのような若くして成功した俳優が懸念するのは、イメージが固定されること。
いくらミュージカルで人気になったとは言え、同じような作品への出演を続けていれば、いずれは飽きられてしまう上に、イメージが固定されてしまったことで新しいジャンルへの挑戦も難しくなってしまいます。

例を挙げればキリが無いですが、『ホーム・アローン』マコーレ・カルキンなんかはいい例ですね。
最近では『ハリポタ』でハーマイオニー演じているエマ・ワトソンなんかが、イメージの固定を嫌って、続編への出演を以前からずっと断り続けておりました。
まぁ、彼女の場合はワーナーさんが土下座で泣きついて、何とか完結編まで出演する事は決定したみたいですが、本人はあまりやる気がないみたいです。

で、『HSM』で大成功をしたザッくんもまたイメージの固定を嫌い、早くミュージカル以外の作品に出演することが望んでいたみたいですが、この作品が“脱”ミュージカルの最初の作品になりました。


ストーリーは、若い頃はバスケのスター選手だった主人公が、中年になって大恋愛の果てに結婚した妻からも愛想を尽かされ、子どもからも全く相手にされなくなって途方に暮れていたところ、ある事故をきっかけに17歳へと身体が若返ってしまうというお話。

若くなった身体で青春をやり直すぞ!と、自分の子どもが通う高校に編入しますが、そこで見たのはイジメられている息子と、息子をイジメてるヤツと付き合ってる娘・・・
もちろん、本当のことは言えないので、「友達」として彼らに近づき、何とかして救おうと奮闘します。
その姿は、単なる優しい「友達」ではなく、子どもを守る「父親」なのですが、父親には冷たかった彼らも若返った父親とはウマく打ち解け、徐々に心を通わせていきます。
その過程がとても素晴らしく、愛情に溢れていて、凄く良かったです。

ついには娘と、息子をイジメていた彼氏を別れさすコトに成功するのですが、これをきっかけに娘が若返った実の父親に惚れてしまったりw
あくまで父親として行動しているので、危ない関係になってしまいそうになる度に慌てる主人公が、とてもコミカルで笑えました。

また息子達と同時に、自分の妻との関係も修復しようと頑張るのですが、あくまで「息子の友達」であるので、下手に行動できなかったりと、家族愛をテーマにしながらもしっかりとコメディをしている、非常に秀逸な脚本でした。

主演のザッくんですが、ミュージカルシーンは無いにしろ、やはり二枚目のスター、笑顔と素敵な衣装だけで間が持ちますw
『HSM』をあれだけ抜け出したいと言っておきながら、バッチリとバスケのシーンでダンスまでこなしてる姿もカッコイイですw
ですが、やはり演技力もキチンとある俳優なのは確かですから、同年代の姿をしながら、父親としての表情を見せる様子は見事に表現できていたと思います。


あと個人的なトコで言うと、この作品はニューラインシネマが手がけているのですが、主人公の親友が映画オタクという設定が上手く活かれていて、作中に他の映画のエピソードが数多く登場します。
特にプッシュされてるのが、同じくニューラインシネマが手がけた『ロード・オブ・ザ・リング』のエピソードw
この作品の狙ってる年代から考えると、ギリギリでハズれてると思うのですが、『LOTR』ファンにしか拾えないようなマニアックなネタを果敢に入れてくる辺りが、すんごくツボにハマりましたw


歌わないザッくんも十分に魅力的!
今後の出演作も楽しみにしてます♪

2009年6月13日土曜日

ゲン@ 劇場:『スター・トレック』

ゲンです。
ムシムシしますね。

『スター・トレック』@丸の内ルーブル(6/11鑑賞)

テレビドラマや映画でおなじみの「スター・トレック」を再構築し、ジェームズ・T・カークの若き日を描くスペース・アドベンチャー。
監督は海外ドラマ『LOST』『M:i:Ⅲ』『クローバーフィールド/HAKAISHA』のJ・J・エイブラムス。

元々はTV業界で成功していたエイブラムスですが、その手腕をトム・クルーズが買い、『M:i:Ⅲ』で映画監督デビューを果たし、見事に成功させた彼の監督2作目が、何と大人気SFのリメイク!
それだけに注目はしていたのですが、オリジナルのTV版は全く見ておらず、予備知識もほとんど無かったので不安に思っていたところ、初めて観る人でも十分に楽しめるとの評判だったので、観に行ってきました。

J・J・エイブラムス、スゲー! この人はやはり才能があるなぁ・・・

もー普通に面白かったですw
エイブラムスは初監督だった『MI3』(変換メンドいので略します)で、その映像のスピード感や緊張感・迫力に圧倒され、一気に大ファンになってしまっていたのですが、昨年製作した『クローバーフィールド』があまりにしょっぱい作品で、134本中で131位という素晴らしい成績のおかげで、評価が著しく下がっておりました。

ですが、前回は監督したワケではないし、怪獣映画をホームビデオで撮るというコンセプト自体は評価できると思っていたので、今回は大丈夫だろうと・・・

そんなワケで劇場に観に行ったのですが、めさくさ面白かったです。
『MI3』でも感じましたが、彼の映像の魅力はスピード感と緊張感。
爆音で戦闘シーンを繰り広げながら、ちょっとしたタイミングで入れられる「無音」
激しいシーンが続き、それだけでも十分に迫力があるのですが、その中でさらに緊張感を高めるように急に無音になり、再び爆音の戦闘シーンが続きます。
戦闘の激しさってのを表現する上で、音量を上げるのは重要な演出だと思いますが、あえて無音にすることで、より映像に意識が集中して、迫力と同時に緊張感を出すことに成功しています。

そして戦闘シーンとは全く違う、会話シーンのスピード感と緊張感。
俳優のアップを斜めに撮り、細かいカットと微妙な寄りと引きの使い分けによって生々しい空気が出てくるので、単に傍観しているのではなく、その場で会話に参加しているような感覚を覚え、ドラマパートでも映像に引き込まれます。

この2つの撮影手法のおかげで、エンタメ性が強く、大味になってしまいがちな大作SFが、ある一定のライン以上のテンションを保ったまま進み続け、全く飽きない展開の作品に仕上がっておりました。


ストーリーで言いますと、あらすじを読んだ印象では、『スター・ウォーズ』っぽい感じなのかと思っていましたが、『SW』とはまた違ったSF感覚でドラマ性が強く、アクションやVFXの面でもオリジナリティを感じ、とても面白く満足できる内容でした。
あと個人的には、ミスター・スポックってにぎやかし的なキャラだと思ってたのですが、めさくさドラマがあって魅力的なキャラだったのですねw
単にオカッパ頭の宇宙人だと思ってたので、その意外性に燃えましたw


キャストですが、主人公:カークを演じるクリス・パインの若いながらも強いリーダーシップを感じる眼差しは、とても素晴らしかったです。

あと宇宙船エンタープライズの副操縦士を務めるチェコフ役のアントン・イェルチェン!
主演作だった『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』でその演技力に引かれ、先日観た『ターミネーター4』でも非常に重要な役を演じておりましたが、今回も若手で気弱な役ながら、その存在感はとても輝いておりました。
今後の活躍も非常に楽しみな若手俳優の一人です。

そして機関士:スコットを演じるサイモン・ペッグ!
『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』と、スタイリッシュなコメディの印象が強い彼ですが、この作品でもそのキャラクタ性が活かされ、確かな腕のある技術者なのにノリが軽くて笑える面も兼ね備えた演技で、すんごく良かったです♪
SFアクションなのに、ちゃんと彼らしい存在感が発揮できるのは素晴らしいですね。


視覚効果が発展した今、こういったSFを撮ることは技術的には恵まれていますが、人気のある作品のリメイクともなれば話は別。
VFXだけではなく、内容に満足できなければ、オリジナルファンはもちろん、新しいファンの獲得も難しいのは確かです。

そういった厳しい目の中、ここまでの完成度で仕上げてきたJ・J・エイブラムスの手腕にただただ頭が下がります。
映像だけでなく、ドラマも面白い、大満足の作品でした!

2009年6月6日土曜日

梅太@ 劇場:『スピリット』

この記事は ジャクソン大好き 梅太 の名の下にお送りいたします

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●街を守る孤高のヒーロー:スピリット
 監督はフランク・ミラー。
 出演にガブリエル・マクト、サミュエル・L・ジャクソン。

 同名原作漫画をフランク・ミラーが映像化。
 
 『シン・シティ』で魅せた、デフォルメされた色彩。
 好きかと言われれば・・・・大好きですけど。

 ただ、非常にぶっ飛んでいる作品といわざるを得ませんね。
 このぶっ飛び具合、好きかと言われれば・・・・大好きですけど。

 ストーリー?
 主人公:スピリット(マクト)が、街を守るため、宿敵Mr.ハンバーガー・・・間違えた、オクトパス(ジャクソン)を倒すのです。

 ストーリーはいいんです。
 
 もう、「great vengeance and furious anger」でお馴染みサミュエル・L・ジャクソンのノリノリ具合が見れただけで、僕は十分。
 ”オクトパス”の異名通り、彼は8つの銃を代わる代わるぶっ放すのですが、その馬鹿さ加減が何とも言えずツボでした。

 また、初監督作品がお蔵入りになってしまったスカーレット・ヨハンソンと一緒に演じる、良くわからないナチ劇も、良くわからなくて面白かったです。
 
 そして、脇を固める女優人。
 スピリットの昔の彼女:サンド(エヴァ・メンデス)が、ストーリーに絡んでくる重要人物ですが、スピリットに思いを寄せるエレン(サラ・ポールソン)の方が、断然良い。
 スピリットは、もうちょっと女性を見る眼を養ったほうが良い。
 (物語として、最終的には・・・ここから先は劇場で)


 作品として、オススメは致しません。
 しかし、ジャクソンのノリノリ具合が心底楽しめる人は、是非見てください。


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 今日は新宿ミラノで鑑賞。
 夜は、あの界隈は行きたくないですねぇ・・・

ゲン@ 劇場:『ターミネーター4』

ゲンです。
先月末に引越しをして、実家に戻ってきました。
なかなか時間が取れず、更新できなくてゴメンナサイ。
やっと時間が作れそうになってきたので、これから頑張りたいと思います。

『ターミネーター4』@TOHOシネマズ錦糸町(6/5鑑賞)

大ヒットSFアクション3部作の新生シリーズ第1弾。
人類滅亡を意味する“審判の日”から10年後の2018年を舞台に、30代となったジョン・コナーが人類軍の指導者となり、機械軍の支配する世界に立ち向かう。
監督は『チャーリーズ・エンジェル』のマックG、主人公ジョン・コナーを『ダークナイト』のクリスチャン・ベイルが演じる。

いよいよ『ターミネーター』の新三部作が公開!
「バットマン」に続いて大きな役に抜擢されたクリスチャン・ベイルにも驚きましたが、それ以上に監督があの“マックG”と聞いて大興奮!
嫌でも期待が高まりましたが、幸運なことに先行上映、それも前日レイトショーの最速上映に参加してきました!

おぉ! 普通に面白い! これは続編も期待できるぞ!

これだけの超大作で期待作ですから、世界中からのプレッシャーも大きかったでしょうが、ここまでの完成度で仕上げてきたマックGの手腕ってのに、まずは大拍手したいと思います!

ストーリーとしては4作目ですが、3作目は完全に無かったことになっておりますw
まぁ、あんなグダグダで先の無い未来だったら、続編の作りようが無いですしねw
そもそも『T3』のジョン・コナーは酷すぎるから!
お前、子ども時代に何を学んできたんだよ!って言いたくなるくらいに責任感の無いダメ人間になっちゃってましたからねw

なので、ストーリー的には『T3』とは別の未来ですが、人工知能を搭載したスカイネットが核戦争を引き起こした「審判の日」が訪れ、ロボット軍と抵抗軍の闘いがいよいよ本格的に始まった時代の話。
ジョン・コナーは抵抗軍のリーダーとなり、生き残った仲間達と共にスカイネットを破壊しようと奮闘しています。

前作まではタイムワープをしてT-800とか現代にやってきたストーリーだったので、SFとしての要素が強かったですが、今回はやっと未来(現在)に近づいた事もあってか、SFと言うよりも単純にアクション映画としての映像の面白味、そしてシリーズモノ特有のネタや複線で面白くなっているように感じました。
ですので、時間軸がずれてしまった為に起こっている「タイムパラドクス」は結構目に付くのですが、それを許せるくらいの映像やネタが沢山あったと思います。

まず何と言ってもカメラワークが素晴らしい!!!
『チャーリーズ・エンジェル』を観ても思っていたのですが、マックG監督のカメラの動かし方は抜群に上手い!
クレーンカメラやステディカム(手持ちカメラ)での映像が非常に挑戦的で、動きの激しいシーンでもカメラが俳優の近くまでみっちり寄って追いかけるので、ありえない迫力が出ます!
それに加えて編集も非常に上手いので、普通だったらブツ切りになってしまいがちなアクションシーンでも、一瞬だけ物陰に隠れる瞬間にカットで繋いでるおかげで、一見すると1カットで長回ししているかのように感じられ、緊張感が全く緩みません!

やはりマックGのカメラワークってのは、ハリウッドでも一二を争う素晴らしさだと思いますねぇ・・・
ジェームズ・キャメロンなんていう大巨匠からバトンを引き継ぐのは、とんでもないプレッシャーだと思いますが、これなら世界中のファンが納得するだろうと思うほどの、文句ない手腕です!


またカメラワーク以外でも映像的に面白い要素がいっぱいありました。
おなじみの銀色のボディに赤く光る目のロボットたちも沢山登場しますが、初登場の人間型以外のターミネーターも非常にカッコよくて魅力的です♪
そりゃ、『トランスフォーマー』のマイケル・ベイにケンカを売られるほどの完成度ですよw
特にバイク型ターミネーターのカッコ良さは最高!
登場シーンからしてニヤつきました♪


キャストですが、何と言っても主演のクリスチャン・ベイル!
「バットマン」の大抜擢でも充分過ぎるほどに世界中から絶賛されましたが、またも根強いファンの多い大作の主演に抜擢されました。
体重の増減も自在に操る演技派でありながら、アクションもバリバリにこなせる数少ない俳優だと思いますが、今回も魅せますねぇ♪
ジョン・コナーが真面目に育ったら、こうなるだろなぁって思いました!
(『T3』のダメ人間とは大違いw)

共演のサム・ワーシントンもワイルドでイイ感じ♪
それに前3部作でターミネーターだった、噂の米国カリフォルニア州知事もおいしい登場w


「新三部作」と言っちゃってますが、実は米国では想像以上に酷評で収益も悪く、元が全然取れてない状況でして、続編の話も消えかかっております・・・

大作の続編にありがちな生温い感覚は一切無く、ストーリーも映像も抜群の面白さで、見事に新しい一歩を踏み出したマックG監督に心から大拍手!
同じくプレッシャーを難なく跳ね飛ばした、クリスチャン・ベイルの熱演も流石!

ターミネーターはまだまだ終わらない!!!


・・・で欲しい!w

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そんな感じですが、遂に始まった新三部作!

しかも夜中の先行上映に参加できるなんて!
レイトショーで初日に観に行ったのは、『マトリックス・レボリューション』『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』だけだったので、今回で3回目です!
つーか、マックGは前も行ってますねw

繰り返しでしつこいですが、マックGのカメラワークはホントに素晴らしいです。
あんまりカメラワークばかり推すとストーリーがダメなんじゃないかと思われるかも知れませんが、ストーリーも全然面白いですw
でも、やはり何が素晴らしいかと問われれば、カメラワークなんですよ!
もーステディカムの使い方がホントに上手いんだよなぁ・・・

『チャーリーズエンジェル』の続編もすでに製作が決定しておりますが、こちらが忙しいとは思うけど何とかしてマックGに続投してもらいたいなぁ・・・
すでに監督が決まってる『海底2万マイル』のリメイクも気になりますが、『チャーリーズエンジェル』はキャメロン・ディアスがオバさんにならないうちに撮ってもらいたいのですw



で、そんなマックGにガチンコでケンカを売ってる、愛すべきバカ監督こと、マイケル・ベイの最新作『トランスフォーマー・リベンジ』

このまま行けば、6/19の世界最速上映にも参加できそうです!
しかも今現在、世界最大の映画フィルム「IMAX」での上映が決まっており、日本でも数台しかないIMAX対応の超巨大スクリーンが今月川崎に完成するので、わざわざ映画一本観る為だけに川崎まで行くつもりですw

待ってろ! マイケル・ベイ! 
これでツマらなかったら交通費とIMAX料金(2000円)を請求するからな!