2009年6月14日日曜日

ゲン@ 劇場:『セブンティーン アゲイン』

ゲンです。
今月は観たい作品がたくさんあって忙しいです。

『セブンティーン アゲイン』@新宿ピカデリー(6/12鑑賞)

『ハイスクール・ミュージカル』『ヘアスプレー』のザック・エフロン主演。
負け組みとして人生を甘んじて受け入れていた30代の男が、バスケットボールのスター選手だった17歳のころの姿に戻って人生をやり直そうと奮起する姿を描くコメディー・ドラマ。

ミュージカルを卒業した“ザッくん”こと、ザック・エフロンの最初の出演作はSFチックなコメディドラマ。
若い女子ほどではないですが、意外とザッくんが好きだったりしてますw
でも、ミュージカルシーンの無い彼はどうなのかと興味がありました。

おー!面白い! 笑えるし、グッと来るし、ザッくんカッコイイし!w

あんましザッくん推しでレポ書くと、益々変態に見られそうで危険ですが、あえて挑戦してみますw

『ハイスクール・ミュージカル(HSM)』の大ヒットで、一躍全米の10代を虜にした彼ですが、その後も『ヘアスプレー』で躍進を続け、“ミュージカルスター”に見事成り上がりました。
しかし、ザッくんのような若くして成功した俳優が懸念するのは、イメージが固定されること。
いくらミュージカルで人気になったとは言え、同じような作品への出演を続けていれば、いずれは飽きられてしまう上に、イメージが固定されてしまったことで新しいジャンルへの挑戦も難しくなってしまいます。

例を挙げればキリが無いですが、『ホーム・アローン』マコーレ・カルキンなんかはいい例ですね。
最近では『ハリポタ』でハーマイオニー演じているエマ・ワトソンなんかが、イメージの固定を嫌って、続編への出演を以前からずっと断り続けておりました。
まぁ、彼女の場合はワーナーさんが土下座で泣きついて、何とか完結編まで出演する事は決定したみたいですが、本人はあまりやる気がないみたいです。

で、『HSM』で大成功をしたザッくんもまたイメージの固定を嫌い、早くミュージカル以外の作品に出演することが望んでいたみたいですが、この作品が“脱”ミュージカルの最初の作品になりました。


ストーリーは、若い頃はバスケのスター選手だった主人公が、中年になって大恋愛の果てに結婚した妻からも愛想を尽かされ、子どもからも全く相手にされなくなって途方に暮れていたところ、ある事故をきっかけに17歳へと身体が若返ってしまうというお話。

若くなった身体で青春をやり直すぞ!と、自分の子どもが通う高校に編入しますが、そこで見たのはイジメられている息子と、息子をイジメてるヤツと付き合ってる娘・・・
もちろん、本当のことは言えないので、「友達」として彼らに近づき、何とかして救おうと奮闘します。
その姿は、単なる優しい「友達」ではなく、子どもを守る「父親」なのですが、父親には冷たかった彼らも若返った父親とはウマく打ち解け、徐々に心を通わせていきます。
その過程がとても素晴らしく、愛情に溢れていて、凄く良かったです。

ついには娘と、息子をイジメていた彼氏を別れさすコトに成功するのですが、これをきっかけに娘が若返った実の父親に惚れてしまったりw
あくまで父親として行動しているので、危ない関係になってしまいそうになる度に慌てる主人公が、とてもコミカルで笑えました。

また息子達と同時に、自分の妻との関係も修復しようと頑張るのですが、あくまで「息子の友達」であるので、下手に行動できなかったりと、家族愛をテーマにしながらもしっかりとコメディをしている、非常に秀逸な脚本でした。

主演のザッくんですが、ミュージカルシーンは無いにしろ、やはり二枚目のスター、笑顔と素敵な衣装だけで間が持ちますw
『HSM』をあれだけ抜け出したいと言っておきながら、バッチリとバスケのシーンでダンスまでこなしてる姿もカッコイイですw
ですが、やはり演技力もキチンとある俳優なのは確かですから、同年代の姿をしながら、父親としての表情を見せる様子は見事に表現できていたと思います。


あと個人的なトコで言うと、この作品はニューラインシネマが手がけているのですが、主人公の親友が映画オタクという設定が上手く活かれていて、作中に他の映画のエピソードが数多く登場します。
特にプッシュされてるのが、同じくニューラインシネマが手がけた『ロード・オブ・ザ・リング』のエピソードw
この作品の狙ってる年代から考えると、ギリギリでハズれてると思うのですが、『LOTR』ファンにしか拾えないようなマニアックなネタを果敢に入れてくる辺りが、すんごくツボにハマりましたw


歌わないザッくんも十分に魅力的!
今後の出演作も楽しみにしてます♪

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