この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
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師走です。今年も残すところあと一ヶ月ですね。
そろそろ今年一年を振り返る時期。
2008年のまとめ第一弾は、予告編についてです。
どんなに良い作品であっても、宣伝されなければ誰も存在を知ることはありません。
宣伝には、チラシ、新聞記事、CM、今の時代ではネットの口コミだったり。
そんな中でも僕は予告編が大好きで、劇場に行く楽しみの半分くらいは、予告編だったりします。
・・・言い過ぎかな?
ただ海外の予告編サイトは、毎日かかさずチェックしています。
予告編は、短い時間の中に作品の魅力を詰め込まなければなりません。
構成要素は、シーン、音楽、カット割、ナレーション・・・・様々です。
================= 余談 =================
僕は音楽や効果音に惹かれることが多いですね。
音楽は作中の曲を使うものもあれば、その監督の作品関連で曲を選ぶときもあります。
また、作品とは直接関係ないけれど、作品のテーマ性をちゃんと考えて、既存の曲を選ぶ場合もあります。
カット割やシーン選びというものも、音楽・効果音と合わせているものがあったりしますね。
そういう予告編はテンポがよく、面白いです。
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前置きが長いですが、結局のところ構成要素なんていうのは後で振り返ってわかることで。
要は、「グッ!」とくるものが一番なのです。
ではでは、今年の予告編を振り返ってみたいと思います。
対象は以下の通り。
・今年日本国内で上映された作品
・洋画の場合、国内版・海外版の違いも考慮に入れる
・インターネットやTVCM、つまり”映像媒体”の宣伝は含む
ではお付き合いの程を・・・
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※印象に残った予告編を挙げ、最後に今年のNo.1を発表
~~~ 2008年、印象に残った予告編 ~~~
●『スウィーニートッド』: 海外版、1st trailer
バートン作品は05年に2作品が上映されました。
3年振りの新作は、ミュージカル作品。
デップの狂い様が、この2:30にギッシリ詰まっています。やはりバートン×デップはいいですね。
ぐっと抑えた色使いも素敵で。
そして、ホラー映画か!?と言いたくなる2:12あたりのシーン。
隙間からのぞくカミソリがなんとも恐ろしく。でも僕はワクワク。
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●『ダージリン急行』: 海外版、1st trailer
ウェス・アンダーソン監督最新作は、インドを舞台にした兄弟の旅。
何が面白いかと言うと、観ただけで「あ、アンダーソンの作品だ」とわかってしまうほど、予告編に監督の作風が反映されていること。
曲然り、予告編最初のカメラワーク然り。
きっと今までの作品と同じように、ラストは、この兄弟は少しだけ良い方向に向かっていくのだと思う。
それも予告編から滲み出ている。
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●『ダークナイト』: 海外版、3rd trailer
世界的にみて2008年の代表作と言っていいであろう本作。
『バットマンビギンズ』は、僕の中ではそんなにヒットしてなかったですが、予告編が公開され、ジョーカーが画面に映った瞬間、「いや、これは絶対面白いだろ」と確信しました。
さて、これほどの大きな作品になると、何verか予告編が公開されます。
一番有名なのはコチラでしょうが、僕はこの第三弾が好き。
「バットマンでなくジョーカーでなく、実は主役はこの人?」と作品を観た人ならわかると思いますが、重要な役回りをしているアーロン・エッカート。僕の大好きな俳優。
アーロンが出ているから・・・・というのもあるといえばありますが、この作品のテーマでもある、
「正義として死ぬか。悪として生き延びるか」
という重要な台詞が含まれていて、この作品を象徴するような予告編となっていると思います。
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●『スピードレーサー』: 海外版、4th trailer
自分的にみて、2008年の代表作と言っていいであろう本作。
衝撃度という面で言えば、第一弾のコチラの方が大きいのですけど、作品のカッコよさを前面に押し出したこの第四弾を選びました。
後半部分で使われている曲は、celldwellerのbirthrightという曲で、これがカッコイイのなんの。
そして忘れてはいけない、GP後のキスシーン。
『スピードレーサー』という作品は、アニメ愛に溢れた作品です。
その一番象徴的なところが、予告編の冒頭で流れるパラパラ漫画だと思います。
アニメーションの原点って、”描いた絵が動く”、これなのですよね。
アニメーション発展の歴史を見ているかのような予告編で、すごく好きです。
アニメーションの原点と、CGという発展形。この二つを見事に融合させた超傑作。アニメへの愛があるからこそできる作品です。
もう一度言います。超・傑・作!
観ようよ。ホント。
多分、今言ったことを今年の最後にも言うと思います。
~~~ 2008年 BEST予告編 ~~~
さて、栄えある(?)2008年のNo.1予告編は・・・・?
●『ペネロピ』: 海外版、2nd trailer
これです。『ペネロピ』。
何故でしょう。何故にこれ?
きっと豚鼻のクリスティーナ・リッチがカワイすぎたんだなぁ。
・・・マジメに話しますと。
上の「余談」のところで話しましたように、予告編に使用される曲と言うのは色々と種類があります。
本予告編の場合は、作品とはまったく関係ないタイプの曲。
(ちなみに曲は、Everlifeのfind yourself in you)
曲のテンポ、歌声が僕の感性と合ったというのもあります。
でもそれが作品のテンポともマッチしていましたし、何より「find yourself in you(自分自身を見つけ出そう)」という曲題は、この作品のテーマとも完璧にマッチしています。
(養老 孟司氏曰く、自分は探すものではなく”作る”ものであって、僕もその意見には大いに賛同ですが、ここではそれは置いておきましょう)
この予告編作った人は、この作品を良く理解している。
何より、やはりクリスティーナ・リッチがカワイ.....
内容をよく理解し、センスをキラリと光らせたこの予告編は、今年のNo.1でございます。
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いかがでしたでしょうか。
今年は素晴らしい作品が多かったですが、素晴らしい予告編も多かったです。
ここに載せていない予告編も、良いものばかりでした。
ついでなので、過去年度のお気に入り予告編もご紹介。
お時間あれば、お付き合いくださいませ。
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~~~ 2007 ~~~
●『machete』
・・・えぇっと、冗談です。
ホントはこちら。
●『グラインドハウス』
『machete』は、『グラインドハウス』プロジェクトの際に作られたフェイク予告編です。
フェイク予告編は計4本あるのですが、僕は『machete』が一番好きでした。
『グラインドハウス』の予告編は、熱い!の一言。
~~~ 2006 ~~~
●『RENT』
劇場で予告編を観るまで存在すら知らなかったミュージカル映画。
予告編で、泣くとは思わなかった。
この予告編を超える作品は、今のところありません。
~~~ 2005 ~~~
●『エリザベスタウン』
インパクトはあまり強くありませんが、後半に流れる曲がすごく好きなのですよね。
作品の雰囲気もよくあらわしていると思います。
何より、僕の大好きキルスティン・ダンストが魅力的。
そういえば2005年は、『エターナルサンシャイン』『ウィンブルドン』そして『エリザベスタウン』と、キルスティン・ダンストを3回も劇場で観られたという幸せな年でもありましたね。
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以上。
2008年のまとめ第一弾は、クリスティーナ・リッチを褒め称えると共に、豚鼻をもってしてもそのキュートさは隠せないということを再認識した記事でした。
・・・失礼。
予告編は、今後も欠かさずチェックしていきますよ!
最後に、2009年に公開される映画のうち、今最も期待している作品の予告編を。
『The soloist』
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