2011年2月13日日曜日

梅太@ コラボでシネマ:株のレートとチョコレート

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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 世間はバレンタイン一色です。
 そこで今日は、チョコレートと映画のコラボ。
 チョコレートの出てくる映画?と思いきや、そこはまったく関係ございません。

 世の中には、バレンタインが近づくと女の子の動向をチェックし、チョコレートをもらえるかどうかヤキモキする・・・でなく、株のレートを常にチェックし、投資した金で利益を上げられるか否か、それしか気にしていない、そんな男共が存在するのです。

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 今回コラボに選んだ映画は、現在公開中の『ウォール・ストリートmoney never sleeps』。
 キャリー・マリガンが見れさえすればそれで良い・・・くらいの気持ちで、でも100%楽しみたいから、未だ観ていなかった前作を見、ごめんなさいと言わざるを得ないくらい素晴らしい作品であったため、続編も心して見ようと意気込んで映画館へ行って参りました。

 が、本題に入る前に、キャリー・マリガン熱にもうちょっと付き合ってね。
 ただ書きたいだけなのだけど。

 『パブリック・エネミーズ』でファンを獲得したとは考えづらいけれど(一瞬しか出てないし)、『マイ・ブラザー』や、何より『17歳の肖像』という拍手を送らずにはいられない作品のおかげで、恐らく徐々に人気を獲得・・・というか、人々に恋の嵐を巻き起こしているであろうキャリー・マリガンですが、本作でもその魅力は抜群であり、ショートヘアになったことで顔の輪郭がハッキリして、横顔が一層愛らしく、たまらなく美しくなった気がします。全ては横顔ですよ、もう。フェチがどうとか言う話をするのであれば、僕は横顔フェチなのだよ、多分。

 あとオープニングのYシャツ姿で、「オリバー・ストーン、よくやった」と唸りましたが、それは冗談として。

 今回は涙を流すシーンが多かったですが、彼女の恋は一筋縄ではいかないらしく(『17歳の肖像』参照)、観ていて「お~い、頼むから誰か、というか脚本さん!彼女を幸せにしておくれよ!」と願うばかりでしたが、涙を流すその顔もまたいいのですよね。

 今年は『わたしを離さないで』という本命も残っておりますし、いやキャリー・マリガンに義理も本命もないのだけれど、輸入版で購入した作品もまだ観てないですし、今年もまた、キャリー・マリガンにどっぷり浸かろうと思っております。

 そんなわけで、バレンタインにちなんで作った「ガトーショコラ」を、キャリー・マリガンに捧ぐ。


 あ、あとついでに会社の人にも捧げるつもり。



 さて以下、多分上記文よりも短いけれど、至って真面目な作品の感想。

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 金は眠らない。
 情報も眠らない。
 時が止まることはない。
 しかし流れる時の中で、人は変わる。
 お金や時間の持つ意味・捉え方も変わっていく。
 株価が日々一定では無いように・・・・

 金は天下の廻りもの。金がなければ何もできない、という現実に、僕たちは生きている。
 失われた時間を取り戻そうとするかつての金の怪物が、時間を意識し始め、決断を下す場面を観たとき、ある言葉が頭に浮かんだ。
 お金が主役であった1作目に対し、続編であるこの2作目は、時間が主役なのだ。
 僕の頭に浮かんだ言葉は、time is money.
 それはウォールストリートを舞台に描かれた毛色の違うこの2作を結ぶ言葉であると思ったし、また変わらず根底に流れているのは、”GREED(欲望)”という言葉であるのだ。

 経済には波がある。それは他ならぬ、人の欲望が作り出す波である。
 それはまた、新たなバブルを生み出す可能性がある。
 そしてまた、弾けることがあるかもしれない。
 ”今は”未だ弾けていないだけで・・・ 
 人の欲望がある限り、それは起こりうる未来として、考えておいた方が良いのかもしれない。

 青空へ高く高く上っていくシャボン玉が、弾けるのか弾けないのか。
 そんなグっと惹きこまれるラストシーンがとても印象的。
 素晴らしい作品でした。

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 新作が手薄だ。
 でもその分、旧作層が厚くなっていっている。
 今年くらいはそれで良いと、思っている。

 そんなつぶやきと、キャリー・マリガンの横顔でお別れです。




●この記事で紹介したもの

・記念日:バレンタインデー
・料理:ガトー・ショコラ
・映画:『ウォール・ストリート money never sleeps
・映画:『ウォール街
・映画:『パブリック・エネミーズ
・映画:『マイ・ブラザー
・映画:『17歳の肖像

2011年2月10日木曜日

梅太@ コラボでシネマ:文化の差は砂糖の差に表れる?

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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 以前mixiに挙げた記事なのです。

 本日の英会話教室にてsweetsの話になりました。
 目下話題はバウムクーヘンで、アメリカではそんなにメジャーな食べ物ではないとか、アメリカではケーキはホームメイドが基本だ!とか、アメリカではもう砂糖をメッチャメチャに入れるんだ!とか、そんな感じの話題になり、「あ、そういえばアメリカ発のパイを作ったことあったよねぇ」と思い出したので、文章を少し改変して、ここに挙げておくことにした。

 作ったのはいつだったか。
 昨年の初夏でしたか。
 今日は雪が降りました。暖かさが懐かしくなる今日この頃です・・・

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 『ピーカンパイ』。
 ピーカン(orペカン)とは何ぞや?
 あの緑色の野菜とか、下手したら腐った卵に間違えられそうな名前だけれど、全然違います。 

 要はクルミの一種で、アメリカで採れるものらしい。
 殻剥きはリスにやらせているらしい。それは中身を傷つけずに取り出せるからである。
 と言う冗談はさておき、『ピーカンパイ』は、アメリカの名物パイであるとのこと。

 ポイントは勿論ピーカンと、そしてコーンシロップなのだそうだ。
 僕の愛してやまない輸入食品店『KALDI』で、ピーカンは売っていたのだが、コーンシロップは残念ながら売ってなかった。Oh, dear.

 と言うわけで、ピーカンパイ(仮)という事にしておこうと思う。
 作り方は意外と簡単なので、シロップを手に入れたらまた作ろうと思う。

 ”簡単”とか言ってみたけれど、強がっているのは見え見えで、生地は加減が難しい。
 もうちょっと経験値が必要であることは確か。

 しかし焼きあがりは上出来。



 材料を眺めた感じとしては「甘すぎやしないか?」と思ったのですが、今日の英会話教室での話を聞くとちょっと納得。
 ホントに大量に砂糖を入れるそうだ。
 でも「コーヒーはブラックだからいいんだよ!」というところを先生が強調していて、そこが面白かった。
 確かにアメリカ映画で、パイとブラックコーヒーという絵はよく観るので、しっくりくる。

 ・・・先生の話は大袈裟だったにせよ、甘い甘いシロップを、ピーカンの苦味がうま~く中和してくれていて、すごくバランスの取れた味になっているのですよ。

 あ、また食べたくなってきました。

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 さて、『アップルパイ』でも、
 『チョコレート・クリーム・パイ』でも、
『ジュリー&ジュリア』より

 『主人なんて大嫌いよ!パイ』でもなく、

『ウェイトレス』より

 何故『ピーカンパイ』という聞いたことも無いパイを作ったかといえば、『サンシャイン・クリーニング』の一場面にインスパイアされたからだ。

 こんなシーン。

 主人公姉妹の母は、若かりし頃にエキストラ出演したTV映画で、製作人にその魅力を買われ、急遽台詞ありの役に抜擢された。
 その台詞は、

 「I'd recommend the pican pie(ピーカンパイがオススメです)」


 である。

 姉妹は、その映画を観たことがなかったが、母がいつもその話をしていたので、台詞はすっかり覚えていた。
 劇中、姉妹が偶然この映画を目にすることになるのだが、そのタイミングが絶妙で、ちょっとホロっとくる。

 そして、
 「よし、ピーカンパイを作ろう!」
 と、なったわけである。
 映画の力は偉大だ。

 『サンシャインクリーニング』はとてもオススメしたい作品です。

 生きていく上で失敗や嫌な思い出というのはどこかで必ず着いてくるものだけれど、それをずっとずっと抱えて生きていくことは、恐らく出来ない。
 そういうものを一度、綺麗に洗い流すこと。
 また完全に忘れることはできないものもあるけれど、そういうものを自己の中で、一度整理してみること。
 そうやって次の刺激を受け入れる心のスキマを、うまく作って生きていこう。
 そう思わせてくれる作品です。


●この記事で紹介したもの
・料理:ピーカンパイ
・映画:『サンシャインクリーニング
・映画:『ジュリー&ジュリア
・映画:『ウェイトレス
・映画:『チャーリーとチョコレート工場

2011年2月8日火曜日

梅太@ コラボでシネマ:福の巻き方、招き方

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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 2月3日:節分、といえば、豆まきと恵方巻きが思い浮かぶと思います。
 今年は恵方巻きを自分で作ってみようと思い、巻きすを買って挑戦してみました。
 先週の話。

 結果がこちら。


 ・・・見た目はあまり良く無いですね。
 次の日会社に持っていったら、庶務の方が端まで綺麗に作る方法を教えて下さいました。
 そう、僕は四角い部屋を丸く掃く性質ですので、こういうの苦手なのですよね。
 先に聞いておくべきでした。来年はもっと頑張ってみよう。


 切り目は結構綺麗ですね。

 今年の方角(誰が決めてるのか知りませんが)を向いて、目をつむり、一言も話さず、願いを込めながら食べる。それが恵方巻きを食すときの一連の流れでありますが、まだ若い僕としては、この恵方巻きを関東では最近やり始めたものらしいということを、今年初めて知りました。
 うちは結構前からやってたのですけどね。
 でも目をつむるというのはやっていなかったですね。
 一言も話さずというのは、込めた願いを飲み込む前に外に出さないように、ということなのでしょう。

 そもそもこの恵方巻きというものは、関西で始まったものだそう。全国的に行われ始めたのはだいたい10年前で、商業会の販売促進運動が普及のキッカケだそう。
 また起源としては、商人が福を願って行っていた・・・という説もあるみたい。

 さて、話を少し戻しまして。
 今年の方角を向き、福を食す。これは知っていたのですが、いざ作る立場になって調べてみると、恵方巻きはその調理課程から、わんさか福を盛り込むように仕組まれていることに気づきました。

 巻く行程には、福を巻き込むという意味があるらしく、なるほどこれを聞くと、商人が福を願って行ったというのも頷けますね。
 具は、基本的には恐らく何でも良いのでしょうが、7つの食材を入れて巻くものもあるみたいで、それは7福神に例えているらしく、これまた縁起がいい代物となっております。

 つまり上に挙げた7つの食材を使い、福を意識しながら巻き込みつつ、今年の方角を向いて目をつむり、願いを思い浮かべながら、一言も話さず食べるというのが、最強のパターンとなるのでしょうね。

 7つの食材は流石に使わなかったですが、ちゃんと作ってみました。
 でも7本作ったので、七福神!というわけにはいかないでしょうか。

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 そろそろ映画の話をしようか。

 さて福を呼ぶものとして他になにかあるだろう・・・とぱっと思いつくのは、これまた商人の話になりますが、招き猫というのは有名どころですよね。
 猫はとてもありがた~い生き物な気がしてきますが、まったくもって福を呼びそうにない猫がいます。

 それが、キャットウーマンですね。

 シリーズ最高傑作『バットマン・リターンズ』より

 つぎはぎの黒い布に身を包み、愛人への復讐に燃える猫ですから、それはもう福を呼び込むはずもなく。
 また黒猫ということで、アラン・ポーが作り出したイメージと、魔女の側近なんてイメージは恐らく永遠に消えることはなく、不吉の象徴として扱われてしまっています。
 イタリアでは未だにその迷信が根強く残っているみたいで、猫が前を横切ると、その線を越えるのを躊躇うそうです。『イタリア的恋愛マニュアル』という映画で、そんな描写がありました。調べてみても、やはりそうらしい。
 『ネコを探して』でも猫に対して人間が植え付けた勝手なイメージ・・・というものを指摘していて、何度も目を覚まさせられた記憶がまだ新しいです。

 あれ、暗い話になっていますか。

 しかし調べてみると日本では、実は真っ黒な猫は魔除けとして扱われていることもあり、あながち負の念だけを持っているわけでは無さそう。
 また某宅急便会社は黒猫をトレードマークとして掲げ、人々に荷物と思いやりを届けるために日夜走り回っております。また不在で受け取れない場合は店頭受け取りやコンビニ受け取りといったサービスも提供しておりますし、面倒な電話手続きが嫌だという方は、メールでえいや!っと申し込み出来て、かなり便利です。
 いえ、宣伝ではありませんよ。

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 何の話でしたか。
 そう、福の話。

 福、というものをどう捉えるか、結局それは人それぞれです。ただ、しっかり思いを込めて作った恵方巻きは、なんだか福を呼び込みそうで。そう、心持ち次第なのですね。

 今年は、現在就活中の後輩君に福が舞い込むよう願って食しました。

 あとは写真をご覧になってわかると思いますが、一人で食べる量ではありませんので、幸せを細切・・・失礼小さく分けて、会社の人にお裾分け致しました。

 良い節分だったかな。



●この記事で紹介したもの

・記念日:節分
・料理:恵方巻き
・映画:『バットマンリターンズ
・映画:『イタリア的恋愛マニュアル
・映画:『ネコを探して
・某宅急便会社