2009年6月21日日曜日

梅太@ 劇場:『ブッシュ』

この記事は 政治に疎い 梅太 の名の下にお送りいたします

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●米前大統領は、どういう人間であったか:『ブッシュ
 監督はオリバー・ストーン。
 主演に、ブッシュそっくりなブッシュ・ブローリン・・・ではなく、ジョシュ・ブローリン。

 いとこのお姉さんと鑑賞。
 つまり『人生に乾杯』とはしごという事で。感想はコチラ

 この作品は、ブッシュの青年時代から、イラク戦争終結までのブッシュを追う。

 まずは、これだけそっくりさんな俳優人を、よく集めたものだと。
 ブッシュ役のジョシュ・ブローリンに始まり、ライス長官なんてそっくりもそっくり。

 政治に疎い僕としては、今回の作品は、アメリカが直面した歴史の一幕について復習することが出来ましたし、考えることも多かった。

▼死者数予想
 イラク進行の計略を、現地の軍事責任者と練っているシーン。
 ブッシュが、「死者はどれくらいでると?」と聞くと、軍事責任者は「恐らく数百。千はいかないでしょう」と答える。
 この会話が、何のためらいもなく、スラスラと進んでいくのを観ると、なんだか背筋が凍るような感じがした。


▼神って?
 「神父さん、実は神からお告げが合ったのです。大統領になれ・・・と」
 神、神、神と、やたらと神が登場する。
 神って、結局なんなのだろう。
 僕は、宗教自体は、良いものだと思っている。信じるものがあると、やはり救われる面が多いからである。
 でも行き過ぎると、なんだかそれは、違ってしまう。
 「神の名のもとに」といって、トラックでビルに突っ込んだりとか。

 神ってなんなのだ。正義と悪ってなんなのだ。そもそもキリスト教の教えって、なんのためにあるのだろう。

 一神教も、考え物だ。
 でも、エンドロールで掛かる歌の歌詞が、そういうことを皮肉っていて、とてもよかった。



 
 記者会見で、こんな質問をされるブッシュ。
 「9・11以来、もっとも教訓になったことは?」
 言葉を紡ごうとするブッシュ。言葉を模索するその表情、その間が、すべてを物語っていたのだと思う。 

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