2010年11月13日土曜日

梅太@ 予告編:『ALL GOOD THINGS』

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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 久々に予告編のご紹介。




 『ALL GOOD THINGS』は、NYで実際に起きた迷宮入り事件を題材にしたミステリー。
 迷宮入り、ということはまだ解決はしていませんが、これまでの資料や最近判明した事柄などを織り交ぜながら話は展開していくようです。

↓↓↓ 予告編 ↓↓↓




 主演は、ラースとそのライアン・ゴスリングと、昔も今も僕の中で永遠に輝き続ける、ヴァンパイア且つクモの恋人として、おもちゃと戦う男の子を「パンをお食べ!」と言ってチアし続け、現在は出版社で働いている女心って結局男にはわからんのですね、という事に気付かせてくれたキルスティン・ダンスト。

 この二人が共演という事でまず確実に観たいですが、思えばキルスティン・ダンストは2007年から先、劇場で観ていないですね。
 『How to lose friends and alienate people』は、日本公開の話もなければソフト化の話もありませんで、結局輸入盤で楽しみましたし、何かの映画祭へ短編映画(監督)を出品していたりと、この3年間も結構活躍してましたが、日本には一切情報が入っておりませんですな。
 いやはや残念です。


 予告編を観ただけの印象ですが、ハンサムで金持ちでやさしい夫、綺麗な妻、”全て良い事”なのに・・・という題名と、実際に起こった事件との対比が凄くそそられます。


 はてさて日本公開はされるのでしょうか。
 本国アメリカでは2010年12月公開。来月か。

2010年11月3日水曜日

梅太@ 弐口メモ:2010.11.3 勝手に午後のロードショー『オードリー・ヘップバーン特集』

 この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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 作品を観れば観るほど、観たいと思う作品は増えるばかり。
 興味は尽きることなく・・・観なきゃ観なきゃと思う日々が続く。

 それを解消すべく、自分の中である企画を始めました。
 題して『勝手に午後のロードショー』

 ここで説明しておくと、『午後のロードショー』は、月曜~木曜の昼に、毎週特集を組んで4本の作品を放送する。
 ジャッキー・チェン特集やヴァンダム特集、先週のハロウィンシーズンには、それにあった怪奇ものの特集を組んでくれたり。
 最近では数少なくなった、かなり良質な映画番組の一つである。

 さてそれに習い、本企画は、自分で今観たいジャンル・カテゴリーについて、主要な4作品を選出し、”とりあえず”大体を制覇した気になろう!という企画である。
 中には、観たこともあるけれど特集を組むついでにこの際もう一度・・・という作品も含んでいたりする。 


 第一回目は、オードリー・ヘップバーンで特集を組むことにした。


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●ティファニーで朝食を
 夜明けのNY。タクシーが止まる。ティファニーのお店の前で。店内を窓から眺めながら、紙袋からパンを取り出す。コーヒーを一口。食べ終わったら、ゴミはゴミ箱へ。テーマ曲の「moon river」に乗せて送られる、静かなオープニング・・・

 誰でも一度は耳にしたことのある作品でしょう。
 お金持ちとの交流を望む女性と、同じマンションに越してきた男とのロマンス。
 ヘップバーンの「40歳前の女性に、ダイヤは不要ね」という台詞など、シャレた台詞が多く、聞いていて面白い。
 この当時の作品は、その内容も勿論だけれど、作品の中で形成されるキャラクター、そのキャラクターが観客に与えるであろう影響、というのをすごく考え、大事にしている様に感じた。言い換えれば、スターとしてのオーラの使い方をわかっているというか。
 スターが繰り出す演技は、どこか現実離れした台詞なり、所作かもしれないけれど、だからこそ誰もが憧れてしまうようなシンボルとして扱われるのかなと思いました。

 二人が結ばれるラストシーン。キスと、テーマ曲。王道であり、ドラマチック。この時代のロマンスは、シンプルで良い。
 主人公orヒロインも病気とかで死なないしね。

●パリの恋人
 ヘップバーンが歌って踊るミュージカル映画。

 僕は常々、オープニングは大事だと思っている。その作品の印象を決める大事な時間であるから。
 写真、ネガやカメラなどをバックにテロップを流すオープニングが印象的。物語の印象がパっと伝わってくる。
 冒頭の雑誌社内の、どこまでもコミカルで統率のとれた色使い、人の動きは、これぞミュージカル映画という感じで良い。
 相手役となる写真家を演じた男、途中で魅せるパフォーマンスが見事だと思ったら、「トップハット」のフレッド・アステアだったのね。老けたねぇ。老けたねぇって、今言うことではないけど。


●マイ・フェア・レディ
およそ3時間に及ぶミュージカル大巨編。

 女優ってすごい・・・と思った。
 ヘップバーンが演じるのは、イギリスの貧困な女性、ひどい田舎訛の英語を話し、会話する人すべてを不快な気持ちにさせるような女性だ。アイーエイーオウー。
 この女性、僕はかなり不快に思ってしまった。英語は聞いていて不快だし、態度はデカい。相手役となるヒギンス教授の気持ちもわからないでもない。
 そんな女性が流暢な英語を話せるようになり、上流階級の人たちと会話をするなど、考えられない!と思わせておきながらの・・・ということこそが作者の狙いであったのだろうと思う。
 それを見事に表現しきったヘップバーンの女優魂、しかと見受けました。

 この作品は、この一年で最も多くの人を恋に落としたイギリスの新星:キャリー・マリガン主演でリメイクが決まっているようだ。
 キャリー・マリガン、歌うのか・・・
 最初はジョー・ライト監督×キーラ・ナイトレイの黄金コンビでの企画だったようで、僕としてはそれを楽しみにしていたのだけれど。



●ローマの休日

 ヘップバーンと言えばこの映画!と言うのは、恐らく世界中で通用する概念であると思います。

 王女であるヘップバーンと、新聞記者の男、身分を違えた二人の恋。
 この作品の何が好きかというと、僕はやはりラストシーンを絶対に挙げておきたい。

 会見が終了し、ヘップバーンは会場を後にする。
 名残惜しそうに佇む男は、彼女が去っていった方を眺め、少しして会場を去るべく歩き出す。
 ここから長い1シーンが始まる。
 歩く男をカメラは前からとらえる。先ほどまで王女が居た場所を写しながら、ゆっくり、ゆっくりと・・・
 しばらくして、男は振り返る。しかしそこに、期待した出来事があるわけでもなく。残念な気持ちを抑え、取り澄ました顔をして、また、歩き出す。

 振り返ると彼女が追いかけてきた!という、安易なハッピーエンドに納めようとせず、だからこその、”一日のみのロマンス”なのだ!という、この作品が迎えるべきエンディングは、長年語り継がれる理由がわかった。
 あまりにも素晴らしすぎて、拍手してしまった。

 企画第一段の中での一番の収穫でありましたし、なぜこれまで観なかったのだろうと、少し反省もした。


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 先日、英会話の先生に「先日、ローマの休日を観たのですよ」と言ったら、「あら、初めて?」と返された。
 僕くらいの世代では、ハリウッド黄金期の作品群は、知っているけれど観たことがない・・・というものが多い・・・そうでない人も勿論いるけれど。
 今回の様な特集を今後も続けていき、なぜこれら作品群が、時を経た今でも人気を保ち続けるのか、その理由を探っていきたいと思っています。

 で、企画としては成功で、ヘップバーンを制覇した気に、なんとなくなっている自分。

2010年11月1日月曜日

梅太@ 雑記:あのレンタルショップは今

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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 この週末は、母校の文化祭に行ったついでに実家へ帰りました。
 いつもの商店街を通りましたら、やはりいつも通っていた道でしたから、たとえ周辺視野であったとしても、違和感には気付くものです。

 僕が足げく通っていたレンタルショップ「CBA小岩店」が、閉店しておりました・・・
 今日はそんな寂しさと共にお伝えいたします。

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 今でこそ小岩にはTSUTAYAという名前の大手レンタルチェーン店が存在いたしますが、その遙か昔から存在する2大レンタルショップがありました。一つはパノラマというお店で、こちらは数年前に閉店してしまいました。そしてもう一つがCBA。

 もの心ついた時から既にそのお店はありましたが、僕がよく通うようになったのは18歳ごろから。
 といっても卑猥な話でなく、2004年、映画にドッブリ浸かり始めた時期でした。

 2004~2006年辺りは、ジャンルや年代問わず、またはその映画についての情報も何もなく、とにかく何でも借りてきては観て、返却しては借りて・・・の連続でした。
 学生でしたので、隔週くらいのサービスデー(安く借りれる日)が主でしたが、それでも結構、売り上げには貢献したのではなかろうか。すごい上から目線。

 いつからかTSUTAYAが出来ましたが、古い作品、文芸作品、はたまたものすごいコアなジャンルものなど、断然CBAの方が僕の趣味に合っていたので、相変わらずCBAに通っていた。

 たとえば「BIG FISH」に感化され、「シザーハンズ」や「ビートルジュース」など、初期のバートン作品を漁ったのもこのお店であるし、「マレーナ」等英語圏以外の作品に触れたのもこのお店である。
 また、見逃していた00年代の作品を漁ったのもこのお店。
 映画とは関係ないが、「聖龍伝説」のVHSを置いてあるお店は、近隣ではここくらいであったろう。

 僕の今の映画観の土台形成において、まず間違いなく大きな影響を与えてくれたお店である。

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 先日、現住居昭島のTSUTAYAにおいて、レンタル品エリアの拡大が行われた。セル品エリアが縮小したのは、DVDが買えるお店が少ない昭島では痛いところであった。
 最近は未公開映画のDVDも、販売する数ヶ月前にレンタルを開始し、様子見でセル版を出す・・・という傾向がある。
 余計なディスクを消費せずに済むので、コスト面で威力を発揮する方法である。
 なるほど、レンタル業界も色々工夫しているなと感じたし、なにより、まだレンタルを利用する人がそこそこいるのだな・・・という証明にもなった出来事であった。

 しかし、ご存じの用に、今は電子データの時代である。携帯サイトやiTunesなどで、一曲数百円で買える。映画だって買える。
 物理的なコストを削減できるので安く済むし、家にいても、聞きたいとき(観たいとき)ワンクリックで・・・というのも売りでしょう。
 先日、大傑作と言わざるを得ないアクションコメディ「キック・アス」の輸入版を買ったが、これはなんと3枚構成になっており、内一枚が、電子データDL用ディスクとなっていた。
 これはコストがどうこうというよりは、どこへでも持ち出せますよ!というアピールなのだろうが、何にせよ電子データの普及は進んでいるということだ。

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 さて、いま米国では、もう採用が決定したのか定かでないが、とあるシステムが考案されているらしい。
 それは、全国ロードショーと同タイミングで、自宅のTVでその映画を楽しめる・・・というシステム。
 つまり、映画館に行くことなく、最新の映画がお家で観れる環境が生まれつつあるということなのです。
 勿論、専用のチャンネルなんかに登録する必要はあるだろうけど。

 いずれ映画館すら、この世に必要なくなってしまうのでは?という一抹の不安すら覚えてしまう、”やはり映画は映画館で!”と思っている僕としては、何ともおぞましき制度のように感じてしまった。

 ・・・が、別の視点で考えてみて、そして佐賀で暮らしていた経験と重ね合わせると、これは”最新作をいち早く観たいのに、観れない環境にある”という人にとっては、かなり助かる制度であるとも言える。
 佐賀の場合、一県越える根性さえあれば、福岡へ行き、例えば「つぐない」という傑作と表現する以外に何があるんだ?という作品や、人と関わる上での一歩踏み出す勇気、その難しさと踏み出した者の強さを感じさせてくれる傑作『ラースとその彼女』なんていう作品も、観に行くことも可能であった。
 しかしアメリカという広い広い土地では、映画館へ行くにも長距離旅行という地域にいる人達だっているはずである。

 そういう人たちの欲求不満を解消する・・・という意味では、先に挙げた電子データ、そして映画のTV配信という制度は、一概に否定をすることは出来ない気がしてくる。

 上記した中で、僕は”映画は映画館で!”派の人間なので・・ということを書いている。
 しかし「ニューシネマパラダイス」で、建物の壁に映像が投影され、それを楽しむ人がいたり、「僕らのミライへ逆回転」で、窓に写った映像を、外から見て楽しんでいる人がいたり。
 恵比寿ガーデンシネマで開催される野外上映、日本であるかわからないがドライブインの上映。
 一概に、映画館が最上に楽しむ最適な環境とも言えないし、家で誰かと一緒に観た作品が、人生において最高の思い出になる場合もある。

 ちょっと移動すれば好きなだけ映画館で映画が見れる恵まれた都市:東京という環境において、はたまた映画というものを最高の趣味としている人間にとって、その立場の視点だけで観てしまうことは、やはり危険なことである。そんな気がした。


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 思ったことをつらつらと。

 実を言うと張り紙を見てないので、もしかしたら改装してるだけかも・・・という事態も有り得る。今度しっかり確認しよう。