2009年8月8日土曜日

梅太@ 劇場:『劇場版仮面ライダーディケイド:オールライダー 対 大ショッカー』

この記事は 落ち込みを隠せない 梅太 の名の下にお送りいたします

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●かつて、そして今、全てのライダーファンに送る:『劇場版仮面ライダーディケイド:オールライダー 対 大ショッカー

 コチラでお送りしたとおり、僕は仮面ライダーが大好きです。
 特に平成ライダーは、一応全部観ております。

 今年の1月から放送されているTVシリーズ:ディケイドは、平成ライダー放映10年を迎えたことから製作された記念碑的作品。

 前シリーズ:キバは、びっくりするほど面白くなくて、終盤は、この僕をして「もう仮面ライダーいいや・・・」と思わされる程の展開。
 その流れから受け継がれたディケイドは、正直言いますと、序盤はリアルタイムでは観ていませんでした。

 後に、少し時間が出来たときに、弟が録画していたのを借りて観て見ると・・・

 開始15分で、見事に打ち破ってくれた。
 素晴らしいまでに、ライダーしてくれているではないか。

 そんなこんなで夢中になって観ているディケイドの、劇場版。

 題して、『オールライダー 対 大ショッカー』。
 こんな胸躍るタイトル。見逃すわけがありません。

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 仮面ライダーディケイドについて、少し触れておきたいと思います。

 主人公:士は、過去の記憶を失った青年。
 写真屋の娘:夏美の元でお世話に(というか、お騒がせに)なる日々が続いていた。
 そんな時、士の目の前に、(もう全然面白くなかった)キバの主人公:渡が現れる。
 渡は言う。「あなたは、9つの世界(9つの平成ライダーの世界)を回って、世界を救わなければなりません。」
 記憶喪失の青年に、突如として突きつけられた命題。
 それ以来、士は9つの世界を旅していくことになるのだが・・・・


 全体のストーリーとしては、このような感じ。

 つまりは、9つのライダーの世界をグルグル回って、ファンにしか分からないようなネタを盛り込みつつ、ストーリーを進めていく。
 完璧に、ファンのためのシリーズといったところでありまして。
 しかしそれだけなら、僕が夢中になるはずもなく。

 このディケイドは、しっかりとライダーしてるのです。
 つまり、特撮的なカッコよさを遺憾なく発揮していて、恐らくは平成ライダーを観ていない人でも、(ある程度は)楽しめる作品となっている・・・ような気がします。

 (特撮的なカッコよさに関する自論は、コチラの記事で)

 その流れでの、劇場版。
 期待は高まる。

 以下、やっと劇場版の感想。

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 一言:通りすがらないライダーなんか、ディケイドじゃないよ!!

 ストーリーは。
 TVシリーズにて、9つの世界を旅していた士。
 世界を救うため・・・と教えられていたが、真実は違った。
 9つの世界を旅したことで出来てしまった、世界を繋ぐ橋。
 これを作ることこそ、失われた記憶の中にあった、士の目的であった。
 そしてそれを利用し、各世界の悪組織が手を組み、大ショッカーを作り上げてしまった。
 士は、本当の意味で、世界を救うことが出来るのか。


 感想を短く纏めますと。
 無駄が多かった。散乱してた。故に、面白くはなかった。

 TVシリーズの見事さはどこへいったのやら。
 変にストーリーを組み上げることにより無駄が増え。
 変に”その他キャラ”を登場させることにより散乱し。
 そして、劇場版キバ並の、アッサリ感。(ムカつきはしなかったから、まだマシですが) 

 いやでも、まだそれは許せるのです。

 一番許せなかったのは、士の決め台詞:通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!
 が、無かったこと。
 恐らくこの”決め~~”こそが、ディケイドを(そして特撮というものを)面白くしている由縁ではないかと、僕は思っています。
 (~~は、”台詞”とか”ポーズ”とか、”展開”とか。色々入ります)
 
 TVの尺30分のクライマックスで、この台詞が出ることはみんなわかっていることですが、それでも期待してしまう。
 それこそが”決め台詞”の魅力である。

 しかしそれをなくしてしまったら、それはもう、面白さ半減である。

 想像してみてほしい。
 例えば水戸黄門で、水戸光圀候が印籠を出さなかったら・・・・


 だから、正直ストーリー自体は面白くなくて、中盤あたりはゲンナリしていたのですが、劇場でこの決め台詞が聞けたら、それだけで許そうと、思っていたのです。

 それがない!
 
 そのガッカリ感が強く、それにより作品の粗い部分が全て思い出されて。
 加えて、同時上映:侍戦隊シンケンジャーのあまりにも面白くない加減。

 全てが合わさって、もう、面白くなかった。

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 TV版がしっかりと纏めてくれることを願いつつ。 

 負の評価を人前ですることはしない・・・という(ぼんやりとした)ポリシーがあるのですが、今回はちょっと、書かずにはいられなかった・・・・

 
 

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