今月はサマームービーの公開ラッシュですね♪
■『サマーウォーズ』@TOHOシネマズ 西新井(8/1鑑賞)
ふとしたことから片田舎の大家族に仲間入りした天才数学少年が、突如世界を襲った危機に戦いを挑むことになる。
前作『時を~』を劇場で観て、その画の綺麗さとストーリーの甘酸っぱさに心を奪われてしまっておりました細田監督の最新作ってコトで、非常に楽しみにしておりました。
普段は仕事の中日で映画を観に行くことは滅多に無いんですが、この作品だけは早めに観ておきたかったので、ハードスケジュールながら初日に行ってきました。
あーもー最高です! この感じ、タマらん!
いやー快挙!
まー満点取っちゃうよなぁ・・・良かったなぁ・・・最高だったなぁ・・・
過去5年間に劇場で観た実写でない邦画作品では、初めての満点です!
今年観た邦画の中でも、もちろん最高の作品ですよ!
まだまだ初日なので、あんまり詳しい内容には触れたくないのですが、舞台になっているのが長野県の片田舎にある由緒正しいお屋敷。
今では珍しく、親戚や家族の繋がりが非常に強い人々ばかりが登場するのに、そこで巻き起こるのは「OZ(オズ)」と呼ばれる仮想現実空間での出来事。
その仮想空間では、PCや携帯を使った友人や知人とのコミュニケーションはもちろん、電気や水道といったライフラインの管理から、行政機関や地方自治体の窓口など、ありとあらゆるモノと繋がっていて、世界中で10億人以上が登録しているという、登録していなければ生活できないほど現実世界に密着した超巨大な仮想空間。
そこで発生した「サイバーテロ事件」って感じなのですが、このSF感が超絶妙!
コンピューターの中の世界を視覚化した作品といえば、『マトリックス』なんかが有名ですが、この作品の視覚化具合ってのが、すんごく素敵!
とってもカラフルで可愛らしいキャラクタで作られていて、複雑な世界観ながら、見ている感覚は凄くシンプルで、とっても受け入れやすい!
さらに、その仮想空間の中で自分の代わりになるアバター(キャラクタ)!
この「アバター」ってのが、ストーリー上でも非常に重要でして、現実世界でのその人の性格を反映していて、非常に個性的なキャラクタがたくさん登場します。
つまりは、コンピューター用語が常に飛び交うような、もの凄くSFな物語なんですが、舞台になってるのが風景も美しい田舎の旧家。
登場人物も人付き合いが良く、都会の人々が忘れていたような田舎の人達そのもので、人と人との関わりが濃く非常に人間くさい。
「コンピューターの中での繋がり」という印象の強いSFの中で描かれる「家族や親戚の絆」というこのギャップ!
この感覚を味わったことは、かつて無かったです!
SFなんだけど、これでもかというほどに人間の温もりを感じます!
また映像って言う面で観ても、非常に素晴らしいです。
仮想世界はCGで作られ非常に鮮やかで、ゴチャゴチャしていながらも、細部までとても細かく作られていて、その緻密さには息を飲みます。
また現実世界のほとんどのシーンはコンピューターで描かれてるんでしょうが、背景は日本のアニメ特有の美しい手書きの画が使われています。
エンドロールを観てて気づきましたが、ジブリで長年背景を描き続けてきた、男鹿和雄さんも参加されてましたね。
アニメ映画を推す事は、僕はあまり無いんですが、この作品だけは別格で素晴らしいです!
個人的にも今年観た邦画では最高の作品で、年間でもトップ10に入るでしょう。
そんなコトよりも、まず観て欲しい!
「観ないと損」というレベルの面白さ!
この夏、見逃せない最高のアニメ!
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