2009年8月7日金曜日

梅太@ 劇場:名画座日記-7

この記事は やっと”らしく”なってきた気がする 梅太 の名の下にお送りいたします

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 名画座日記-7

 渋谷はシネマヴェーラにて。

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シネマヴェーラ

 ホテル街にあったりなかったり。
 渋谷シアターTSUTAYAと建物は同じです。

 クーラーがかかりすぎてて、凍えるほど寒かったです。

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 やっと名画座巡りらしくなってきました。
 今回は、シネマヴェーラで今月いっぱい行われている『映画史上の名作2』にて、『バルカン超特急』と『ラブ・パレイド』を観てきました。

 僕は最近、双葉十三郎さんの著書『○○映画、ぼくの○○本』という本を読んでました。
 これは1900年代初期から最近のものまで、双葉さんの簡潔かつ面白い論評が読めるというものです。
 当然ながら僕が生まれてない時代の作品の方が多く、これを読むたびに、「いつか機会があれば観たいなぁ・・・」と思わされるのでした。

 そんな僕には、うってつけの企画。
 シネマ・ヴェーラさん、どうもありがとうございます。

●列車(密室)で人が消える!?:『バルカン超特急』
 ご存知、サスペンスの神様:アルフレッド・ヒッチコックの作品。

 雪山のホテル。
 令嬢アイリスは、隣室の老婆フロイと知り合う。
 イギリスへ向かう列車の中、二人は親交を深めるが、アイリスが昼寝から起きてみると、フロイは消えていた。
 同室の客に聞いてみると、「そんな人は知らない」と、まるで最初から彼女がいなかったような事を言う。
 果たしてフロイの行方は。そもそもフロイという女性は存在していたのかどうか・・・

 雰囲気作りが、見事。
 フロイ消失によって、和気藹々とした雰囲気が、サスペンス映画へ、文字通り一変する。

 また、要所要所で「あれはもしや?」というヒントや伏線をしっかりと与え、全てが繋がっていく様は、観ていてとても気持ちが良い。

 いつかはヒッチコック全作鑑賞をやろうと、常々思っていたのですが、良い滑り出しになったと思います。

 あと、捜査の協力者:ギルバートが時計を見て、「うむ、今はティータイム。イギリス人は必ず食堂にいる」というジョーク(というか名推理)は、笑った。


●シネ・オペレッタの金字塔:『ラヴ・パレイド』
 エルンスト・ルビッチが描く、後にシネ・オペレッタと位置づけられるジャンルの作品。

 不貞を行った伯爵:アルフレッドは、祖国へ戻り、女王からじきじきに罰を受けることになる。
 しかし女王は、そんなアルフレッドに惚れてしまう。
 二人は結婚するが、それが騒動の始まりで・・・・

 普通のミュージカルとは違い、台詞の流れから徐々にリズムをとっていき、いつの間にか歌になっているという手法。
 どんどんノってくる様は、観ていて楽しい。

 また、女王の御付のメイドと、伯爵の御付の男の二人が魅せるパフォーマンスが、とにかく素晴らしい。
 犬の使い方もお見事。



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 あと、22日の回も行くつもりです。
 今度は何か、一枚羽織れるものを持って・・・・
 

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