この記事は やっと”らしく”なってきた気がする 梅太 の名の下にお送りいたします
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名画座日記-7
渋谷はシネマヴェーラにて。
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シネマヴェーラ
ホテル街にあったりなかったり。
渋谷シアターTSUTAYAと建物は同じです。
クーラーがかかりすぎてて、凍えるほど寒かったです。
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やっと名画座巡りらしくなってきました。
今回は、シネマヴェーラで今月いっぱい行われている『映画史上の名作2』にて、『バルカン超特急』と『ラブ・パレイド』を観てきました。
僕は最近、双葉十三郎さんの著書『○○映画、ぼくの○○本』という本を読んでました。
これは1900年代初期から最近のものまで、双葉さんの簡潔かつ面白い論評が読めるというものです。
当然ながら僕が生まれてない時代の作品の方が多く、これを読むたびに、「いつか機会があれば観たいなぁ・・・」と思わされるのでした。
そんな僕には、うってつけの企画。
シネマ・ヴェーラさん、どうもありがとうございます。
●列車(密室)で人が消える!?:『バルカン超特急』
ご存知、サスペンスの神様:アルフレッド・ヒッチコックの作品。
雪山のホテル。
令嬢アイリスは、隣室の老婆フロイと知り合う。
イギリスへ向かう列車の中、二人は親交を深めるが、アイリスが昼寝から起きてみると、フロイは消えていた。
同室の客に聞いてみると、「そんな人は知らない」と、まるで最初から彼女がいなかったような事を言う。
果たしてフロイの行方は。そもそもフロイという女性は存在していたのかどうか・・・
雰囲気作りが、見事。
フロイ消失によって、和気藹々とした雰囲気が、サスペンス映画へ、文字通り一変する。
また、要所要所で「あれはもしや?」というヒントや伏線をしっかりと与え、全てが繋がっていく様は、観ていてとても気持ちが良い。
いつかはヒッチコック全作鑑賞をやろうと、常々思っていたのですが、良い滑り出しになったと思います。
あと、捜査の協力者:ギルバートが時計を見て、「うむ、今はティータイム。イギリス人は必ず食堂にいる」というジョーク(というか名推理)は、笑った。
●シネ・オペレッタの金字塔:『ラヴ・パレイド』
エルンスト・ルビッチが描く、後にシネ・オペレッタと位置づけられるジャンルの作品。
不貞を行った伯爵:アルフレッドは、祖国へ戻り、女王からじきじきに罰を受けることになる。
しかし女王は、そんなアルフレッドに惚れてしまう。
二人は結婚するが、それが騒動の始まりで・・・・
普通のミュージカルとは違い、台詞の流れから徐々にリズムをとっていき、いつの間にか歌になっているという手法。
どんどんノってくる様は、観ていて楽しい。
また、女王の御付のメイドと、伯爵の御付の男の二人が魅せるパフォーマンスが、とにかく素晴らしい。
犬の使い方もお見事。
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あと、22日の回も行くつもりです。
今度は何か、一枚羽織れるものを持って・・・・
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