2009年8月24日月曜日

ゲン@ 劇場:『南極料理人』

ゲンです。
実家に戻ってから、休日はやたら両親と外食してるので、個人的な食費が浮いて助かりますw

『南極料理人』@TOHOシネマズ 錦糸町(8/24鑑賞)

南極観測隊に料理人として参加した、西村淳原作のエッセー「面白南極料理人」を映画化した癒し系人間ドラマ。
南極の基地内で単身赴任生活を送る8人の男性たちの喜怒哀楽を、数々のおいしそうな料理とともに見せる。
主演は『ジェネラル・ルージュの凱旋』の堺雅人。

主演の堺さんもですが、共演の生瀬さんやきたろうさんも楽しみで観に行ってきました。

何もない極寒の地でも、美味しいものが食べられる喜び♪ そして堺さんの笑顔♪

やーやーいい雰囲気の作品でした!
『ジェネラル~』に続いて、堺さんの当たり役を観た気がします。

まず「人間ドラマ」と謳ってますが、別にストーリーらしいモノはありませんでした。
実体験を元に書かれたエッセーが原作なので、短いエピソードが淡々と綴られている感じなのですが、どれもがクスッと笑えてちょっと温かくなれるような話でした。

舞台になっているのは南極にある「ドームふじ基地」という場所で、沿岸にある昭和基地からさらに1000キロも内陸にあり、ペンギンやアザラシはおろか、ウイルスでさえ生存できない-54度の極寒地。
そこで1年半もの間、共同生活を続けた8人の話ですが、集められた8人は学者ばかりではなく、民間の通信社や自動車メーカーから派遣された人もいて、年齢も境遇もバラバラ。

泣きたい時もあれば、笑いたい時もある。
外に出てどこかに遊びに行けるワケもなく、とにかく長い時間を同じ場所で同じ人達を生活しなければいけない。
その辛さは計り知れません。

でも、おいしい食べ物があれば、元気が出る。

みんなで食べると、仲良くなれる。


もの凄くシンプルな事ですが、その一言がこの映画を物語っていると感じました。
特別に美味しいものや、南極特有のものがあるワケでもなく、食卓に上がるのは日本でも普通に食べられるお刺身やおにぎり、たまには豪華に中華やステーキ。
でも、そんな辺鄙な土地だからこそ、普通のモノが食べられるという喜びが大きいのではないかと思いました。


キャストですが、主人公の料理人を演じる堺雅人さん!
普段の優しい笑顔と、料理中に見せる真剣な表情、どちらも魅力!
さらに1年半という長い期間をへき地で過ごす為、隊員の皆さんはドンドン髪とヒゲが伸びて、ワイルドになっていきますw
で、この堺さんのムサーい感じがスゲーイイ!w
女子じゃなくても、あの姿は惚れるなぁ・・・

共演の生瀬勝久さんきたろうさんの独特の空気感は、やはり最高!
何か衝撃的な事件が起こるわけでもない、何もない話なのですが、結果としてコメディとしても成立しているのは、この2人の力が大きいのではないかと思いました。


そして俳優やロケーション以上に、もしかするとこの作品の一番の功績かも知れないのが、登場する料理。
何度も言うようにすんごいご馳走なんてモノでもなく、全てが冷凍可能なモノで作られていて、新鮮な生野菜や果物は使われていないのですが、そのどれもがホントに美味しそうでした♪
実際に南極に持っていかれた食材を参考にして作られたそうですが、極寒の地であんな料理を出されたら、余計に美味しく感じられるのにも納得できます。


何もない南極、美味しい食事。

それでも画になる素敵な作品。

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