この記事は ”そんな彼”に分類されるであろう 梅太 の名の下にお送りいたします
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●彼の行動の意味?彼はあなたに、それ程興味が無いのです:『そんな彼なら捨てちゃえば?』
監督はケン・クワピス。
出演には、女優陣はドリュー・バリモア、スカーレット・ヨハンソン、ジェニファー・コネリー、ジェニファー・アニストン、ジニファー・グッドウィン。
男優陣にはベン・アフレック、ジャスティン・ロング、ブラッドリー・クーパー、ケビン・コノリー。
・・・・主演キャストが多い。
「彼が電話をかけてこない」
「彼が結婚を申し込んでくれない」
「彼がデートに誘ってくれない」etc...
何故?
それはつまり、彼はそんなにあなたのことが好きではない。
様々なケースの恋愛模様を、複数のカップルを事例にお送りする恋愛群像劇。
原作を手にとってみました。
原作は、『SEX and the CITY』のスタッフの一人:グレッグが、寄せられた恋愛questionに対して答えていくもので、映画版とは違い、一つ一つのエピソードに関連性があるわけではありません。
それをどのように、一つの物語として纏め上げるのか。
非常に楽しみでありました。
また監督が、もはや単なるガーリー・ムービーではない、私大絶賛の作品『旅するジーンズと16歳の夏』のケン・クワピスというのも、期待の一つでありました。
(続編も、クワピスが監督してれば、面白くなったろうのに・・・)
あぁ・・・うまい!
クワピスうますぎる。
物語としてまとめたのは、脚本:アビー・コーン、マーク・シルバースタインの手腕でありますが、それを映像詩として素敵に表現したのは、やはりクワピスの実力。
『旅する~』は、ずっと仲良しの4人の女性が、夏休みに離れ離れに過ごすことになるというもので、一人一人のエピソードがオムニバス的に進行してしまうかと思いきや、ジーンズという媒体を介して、とてもうまく繋げていました。
今回は、そういった象徴的なアイテムが無いため、どういう風につなげていくのかなと思っていたら・・・
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僕が見事だと思ったのは冒頭。
■ジニファー・グッドウィン×ケビン・コノリー
のデートから始まる。
デートが終わり、ケビン・コノリーは電話をかける。
■ケビン・コノリー×スカーレット・ヨハンソン
の電話トーク。
スカーレット・ヨハンソンは、買い物に来ていて、ある男性に会計の順番を譲られる。
■スカーレット・ヨハンソン×ブラッドリー・クーパー
ブラッドリー・クーパーは、スカーレット・ヨハンソンに一目ぼれ。
だが彼は既婚。何事もなく、車に戻る。
■ブラッドリー・クーパー×ベン・アフレック
ベン・アフレックが、「今の女性は?」と聞く。「新しい顧客候補だよ」とクーパー。
ベン・アフレック帰宅。家には長年同棲した彼女が。
■ベン・アフレック×ジェニファー・アニストン
「妹が結婚するんだって。なんであたしたちは結婚しないの?」そう聞くアニストン。
アフレックは、彼女が好きであるが、結婚という道は選びたくないと主張。
と、一見入れ替わりが激しく思えますが、映像としてものすごく考えられて繋げられている流れが、とても素晴らしかったです。
ここに後々、ジャスティン・ロングやジェニファー・コネリー、ドリュー・バリモアが絡んでくるわけです。
先にポロっと言ってしまったとおり、主演キャストが多すぎる本作ですが、しっかりばっちり纏めています。
それぞれが、それぞれの結末を迎えていく終盤も、お見事の一言。
群像劇の名手と称しても、十分通用する監督であると思います。
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演技面での話。
誰より僕の心をつかんだのは、ジジを演じるジニファー・グッドウィン。恐らくこの作中、一番印象に残る女性では無いでしょうか。
彼女が、アレックス(ロング)の助言を元に、過去の自分の事例を振り返り、出した結論を、同僚ベス(アニストン)とジャニーン(コネリー)に、早口でまくし立てるシーンがあるのですが、そこのハシャギ様が実に見事で、僕はニヤニヤしっぱなし。
電話を待つ様もかわいすぎる。
ラスト。○○○(ネタバレになるので伏せます)とのキスシーンで、背伸びをする様も実にカワイイ。
(そしてその様をしっかりと捕らえるクワピス監督も素晴らしい)
男優では、ベン・アフレックの一人勝ちでしょうね。
今まで見た作品の中でも、最高の皿洗いシーン。
あんなことされたらもう・・・
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原題:『He's just not that into you』は、「彼はそんなにあなたのことが好きではない」という意味。
それを意訳した、「そんな彼なら捨てちゃえば?」という邦題が、お見事。
男子禁制?
関係ないです。
今年一番のラブ・ロマンス。
是非ご賞味あれ。
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