この記事は その映像に思わずゾッとさせられた 梅太 の名の下にお送りいたします
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●少女の死に纏わる、謎の記号:『BRICK』
監督は、ライアン・ジョンソン。
出演は、恋を夢見る男性の代弁役:ジョセフ・ゴードン=レビット。(以下、JGL)
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ストーリーは。
オープニング。
トンネルの入り口で、少女の死体を眺める青年:ブレンダン。
場面はいきなり、その事件の二日前に切り替わる。
そこからは記号に次ぐ記号、少女の死に纏わる様々な記号が一気に登場する。
BRICK、PIN、TUG、矢印の描かれた煙草、腕輪・・・・
一つ一つの単語の意味を読み取り、それらの意味を徐々に繋げていく。
少女の死、たどり着いた真相は・・・?
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本作は、『ブラザーズ・ブルーム』(最後に紹介)の監督:ライアン・ジョンソンの長編初監督作品。
『500日のサマー』で、下手したらデシャネルよりも萌え要素の強かったJGL主演。
↓↓↓ 予告編 ↓↓↓
予告編を見る限りだと、もっと深遠なミステリーの印象を受けたのだけれど、真相は現実的。
ただ、冒頭を見せられてしまうと、アイテムの一つ一つ、画面の隅々まで、何か記号があるのではないか・・・?と思わされてしまう。
ラストで真相が明かされた後も、自分なりの想像でいくらでも深く深く掘り下げることが出来る。
逆に、読み取らないとただのクライム・サスペンスとなってしまう。
かなり隙が無い。
あるいは隙があったとしても、それを感じさせない。
この辺は、『ブラザーズ・ブルーム』を作るだけのことはあるなと思った。
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僕が何より好きだったのは、作品全体に漂う、強烈でゾクっとしてしまうけれど、不思議と綺麗に思える、色、雰囲気。
何故だか惹き付けられるその魅力に支えられ、110分があっと言う間に過ぎてしまった感じだ。
先述した通り、真相は大したことないのだが、それだけで片付けられない魅力がある。
恐らくはフィルム・ノワールというジャンルに分類されるであろう本作。
まだそのジャンルを研究したことがない自分の頭をグルグルと回してみると、『ブラック・ダリア』に行き着いた。
『ブラック・ダリア』は、観た後ちょっとブルーになってしまったのだけれど、鑑賞中は不思議と惹き付けられたことを良く覚えている。
本作は、あの感触に似ていたことに気付く。
このジャンル、ちょっと手を出してみたくなった。
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ちなみに本作のJGLには、一切萌え要素はありません。
しかし相変わらずの優男っぷりは堪らない。
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さて、本作を観たきっかけとして。
今週末6/4は、いよいよ『ブラザーズ・ブルーム』という日本未公開作品のDVDが発売になります。
2010年2月からレンタルが開始されましたが、このとき発売の情報は一切無く。
「まさかレンタルスルーか?」と不安になりましたが、4ヶ月遅れてやっとDVD発売です。
(最近は、レンタルスルーが十分にありえる。『ぼくたちの奉仕活動』とか)
ずっとチェックしていた作品で、2月当時は発売される保証もなかったため、即レンタルしましたが・・・
2010年度、未公開作品No.1は、『ブラザーズ・ブルーム』で恐らく確定です!
今年は未公開作品を多くチェックしていて、年末にランキングにしてご紹介しようと思っていますが、ダントツで面白いです。
その気になる内容は、DVD発売後にご紹介いたします。
「こんな作品、誰が作ったん!?」と調べ、『BRICK』に行き着いた。
フィルム・ノワールに手を出してみるか・・・とキッカケを与えてくれたことに感謝したい。
2010年5月30日日曜日
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