2010年5月26日水曜日

ゲン@ 劇場:『9 ~9番目の奇妙な人形~』

ゲンです。
レポが貯まってるので出来る限り、続けて更新していこうと思います。

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『9 ~9番目の奇妙な人形~』
@新宿ピカデリー(5/9鑑賞)

※先に観た梅太くんの感想はコチラ

人類滅亡後の世界を舞台に、背番号を持つ9体の人形が巨大な機械獣と闘うダークファンタジー・アニメ。
第78回アカデミー賞短編アニメ部門にノミネートされたシェーン・アッカー監督による同名タイトルを、ティム・バートンのプロデュースで長編映画化。

最初に予告編を観たのが1年半くらい前で、それからずっと公開を楽しみに待っていましたが、ついに公開!

バートンも唸った圧倒的なビジュアルセンス! ダークな世界に息を呑む! 

1年半待ったかいがあったなー♪ あの世界観、タマらんわー!

ストーリーはこんな始まり・・・
古びた研究室の片隅で、麻布を縫い合わせた小さな人形が目を覚ます。
自分が何者なのか、どうしてここにいるのか、全く分からない。
ふと目を向けると、机の下には自分を作ったであろう、白衣の男が倒れている。
何が原因かは分からないが、息絶えているようだ。
薄暗い部屋に光が差し込む窓を開けてみると、荒廃した街並み。
そこは機械の反乱により、人類が絶滅した世界だった。

目覚めた時、世界は終わっていた・・・



元々はアカデミー賞の短編部門にノミネートされた作品でしたが、それを観たティム・バートン「これまでの人生で見た映像の中で、最高の11分間だった」と大絶賛し、自ら製作を買って出て今回の長編に至りました。
しかもその企画に、『ナイトウォッチ』『ウォンテッド』を監督したロシア生んだ奇才:ティムール・ベクマンベトフまで製作に加わっちゃったもんだから、期待するしかないでしょう!



何と言っても素晴らしいのは、主人公たちや敵の機械獣たちのビジュアルセンス。
ガラクタを寄せ集めたようなパーツで形成され、おぞましさや儚さと同時にどこか優しさも感じるような不思議で個性的なキャラクタばかり。
元々「荒廃した未来」って設定だけでもヨダレが垂れそうなくらい大好きなのですが、スチームパンクっぽさもあって、そのキャラクタ性に最高に惹かれました!

特に主人公たちを襲う機械獣のビジュアルは、歯車を組み合わせた様な機械むき出しのヤツばかりで、最高にカッコイイ!
アレは男子心をくすぐるわー♪
『トイ・ストーリー』の1作目で隣に住むシド(イタズラ坊主)が改造したオモチャみたいなオドロオドロシさは、興奮せざるをえないw



そして主人公の人形達もみんな個性的!
基本的に麻布とカメラのレンズのような目玉で出来ているので、同じような感じがするのですが、9体登場する人形の全てが全く違う性格で、その設定の細かさにも凄く心を揺さぶられました!

とにかく、この可愛くもない小さくて奇妙な人形と機械たちに心を奪われ、荒廃した世界観にヨダレをたらし、アクション映画的なカメラワークに興奮しまくりでした!



それと人形たちの声をなかなか豪華な俳優さんたちが吹き替えしてるのも大きな魅力!
主人公:9を演じるのは、『LOTR』イライジャ・ウッド!
弱々しくも正義感に溢れた主人公にはピッタリの配役!

勇敢で自立心の強い女戦士:7には、『そんな彼なら捨てちゃえば?』にも出演していたジェニファー・コネリー!
キャラ的にもこの7はかなりカッコ良く、大活躍するのですが、男勝りな迫力のある力強い声が良かったです。

風変わりで謎のある芸術家:6には、バートン監督の『アリス~』でハートのジャックを演じていたクリスピン・グローヴァー!
やっぱりこの人はクセのある役が似合うなぁーw



また劇中の音楽は、バートンの盟友であるダニー・エルフマンが担当し、その独特な世界観をより一層深くて味わいのあるモノにしていました。

近頃、海外のCGアニメを日本のタレントで吹き替えして、作品の世界観を捻じ曲げて公開する愚行が繁栄する中で、ここまで謙虚に公開されたことは非常に嬉しいです。



バートン好きは絶対に観なくちゃ損!!!

彼が絶賛した理由も納得できます!!!

『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』に負けないの傑作ダークファンタジー!!!

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