この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
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A short time ago in the Yurakucho, far? far? away.
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1999年7月。
あの日のことを思い出してしまった。
中学生が活動するにはまだ早すぎる時間、確か5時台であったと思う。
流石に、家の人は誰も起きていなかった、そんな時間。
僕は家を出発し、210円の切符を買い、有楽町へ足を向けた。
当時の僕は、根っからのファンと言うわけではなかった。
しかし何故だろう、そこまでしてしまう何かを、あの日には感じていたのだと思う。(フォースか?)
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チケットを買い、劇場に入る。
そこにはすでに多くの人が並んでいた。
パンフを買い、読んで、談笑している人。
自前のライトセーバーで、誰かと戦っている人。(+それを撮るTV局のカメラ)
なんだかすごい空間に来てしまったな。
そう思った。
そして、僕の、”ファン”というものに対する認識が誤っていたことに気付いた。
これだけ早い時間に出たのに、初回には入れないとのことだ。
仕方なく、次回の列に並ぶことになった。
この作品、上映時間が長い。
始まってから2時間以上も、ロビーで待たされることになった。
流石に睡魔が襲ってくる。
僕は体育座りの格好で寝た。
当時は中学生だったので、体育座りなんて慣れっ子だ。
今はもう、腰が痛くて、耐えられない。
耐えられないといえば、列の前の人が、ものすごく汗臭かったことを覚えている。
・・・・暫し仮眠・・・・
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初回上映終了後。
鳴り止まない拍手。
しかし流石は日本人、係員の指示があれば、律儀に劇場から出て行く。
(出て行かない人もいる。なぜなら当時、完全入れ替え制は普及していなかったからだ)
そして、”僕達”の番がやってくる。
映し出される20世紀フォックスのロゴ。
ルーカスフィルム(Ltd)のロゴ。
沸き起こる拍手。
そして、テーマ曲の、最初の一音。
鳴り止まない拍手。
133分の上映がスタートした。
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上映が終了した。
僕は席を立たず、そのまま座っていた。
もう一度観たいと、思ったからだ。
繰り返すが、僕は当時、根っからのファンと言うわけではなかった。
しかし何故だろう、そこまでしてしまう何かを、あの日には感じていたのだと思う。(フォースか?)
劇場を出る頃には、もう太陽は昇りきっていた。
待ち時間を含めれば、400分以上はあの劇場にいたわけだから、当たり前だ。
体は疲れていた。
でも心は、なんだか晴れ晴れしていた。
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正直に言おう、僕は今でも、根っからのファンと言うわけではない。
”そこそこ好き”レベルだ。
(そんなこと言いつつ、エピソード3は先々行上映に行ったわけだが)
だが、今は思う。
あの”体験”は、僕の映画人生においても、かなり貴重なものであったと。
そして、今は確信している。
映画はその作品の出来も勿論であるが、それ以上に、”映画鑑賞”はその前後を含めた一連の”体験”であるということを。
「駄作だったら?」
関係ないね。
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1999年7月。
その4年と10ヵ月後。
僕は本格的に、映画にハマり始める。
そしてその6年後の今。
映画は、僕にとって掛け替えの無いものとなっている。
May the Movie be with me.
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ラスト、エピソード1の上映初日のシーンを観て、僕は上記した様なことを思い出し、涙が止まらなかった。
というわけで、『ファンボーイズ』は絶賛発売中。
品切れ故配送が送れ、今日やっと届きました。
スターウォーズファンじゃなくても、是非観てほしい。
スターウォーズファンなら、これ観て泣け。
2010年5月19日水曜日
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