2010年5月19日水曜日

梅太@ DVD:『ファンボーイズ』

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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A short time ago in the Yurakucho, far? far? away.

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 1999年7月。

 あの日のことを思い出してしまった。

 中学生が活動するにはまだ早すぎる時間、確か5時台であったと思う。
 流石に、家の人は誰も起きていなかった、そんな時間。
 僕は家を出発し、210円の切符を買い、有楽町へ足を向けた。

 当時の僕は、根っからのファンと言うわけではなかった。
 しかし何故だろう、そこまでしてしまう何かを、あの日には感じていたのだと思う。(フォースか?)

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 チケットを買い、劇場に入る。
 そこにはすでに多くの人が並んでいた。

 パンフを買い、読んで、談笑している人。
 自前のライトセーバーで、誰かと戦っている人。(+それを撮るTV局のカメラ)

 なんだかすごい空間に来てしまったな。
 そう思った。

 そして、僕の、”ファン”というものに対する認識が誤っていたことに気付いた。
 これだけ早い時間に出たのに、初回には入れないとのことだ。

 仕方なく、次回の列に並ぶことになった。

 この作品、上映時間が長い。
 始まってから2時間以上も、ロビーで待たされることになった。

 流石に睡魔が襲ってくる。
 僕は体育座りの格好で寝た。
 当時は中学生だったので、体育座りなんて慣れっ子だ。
 今はもう、腰が痛くて、耐えられない。
 耐えられないといえば、列の前の人が、ものすごく汗臭かったことを覚えている。

 ・・・・暫し仮眠・・・・

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 初回上映終了後。
 鳴り止まない拍手。
 しかし流石は日本人、係員の指示があれば、律儀に劇場から出て行く。
 (出て行かない人もいる。なぜなら当時、完全入れ替え制は普及していなかったからだ)
 そして、”僕達”の番がやってくる。

 映し出される20世紀フォックスのロゴ。
 ルーカスフィルム(Ltd)のロゴ。
 沸き起こる拍手。
 そして、テーマ曲の、最初の一音。
 鳴り止まない拍手。

 133分の上映がスタートした。

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 上映が終了した。
 僕は席を立たず、そのまま座っていた。
 もう一度観たいと、思ったからだ。

 繰り返すが、僕は当時、根っからのファンと言うわけではなかった。
 しかし何故だろう、そこまでしてしまう何かを、あの日には感じていたのだと思う。(フォースか?)

 劇場を出る頃には、もう太陽は昇りきっていた。
 待ち時間を含めれば、400分以上はあの劇場にいたわけだから、当たり前だ。
 体は疲れていた。
 でも心は、なんだか晴れ晴れしていた。

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 正直に言おう、僕は今でも、根っからのファンと言うわけではない。
 ”そこそこ好き”レベルだ。
 (そんなこと言いつつ、エピソード3は先々行上映に行ったわけだが)

 だが、今は思う。
 あの”体験”は、僕の映画人生においても、かなり貴重なものであったと。
 そして、今は確信している。
 映画はその作品の出来も勿論であるが、それ以上に、”映画鑑賞”はその前後を含めた一連の”体験”であるということを。

 「駄作だったら?」
 関係ないね。

  
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 1999年7月。
 その4年と10ヵ月後。
 僕は本格的に、映画にハマり始める。
 そしてその6年後の今。
 映画は、僕にとって掛け替えの無いものとなっている。

 May the Movie be with me.


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 ラスト、エピソード1の上映初日のシーンを観て、僕は上記した様なことを思い出し、涙が止まらなかった。

 というわけで、『ファンボーイズ』は絶賛発売中。
 品切れ故配送が送れ、今日やっと届きました。

 スターウォーズファンじゃなくても、是非観てほしい。
 スターウォーズファンなら、これ観て泣け。

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