2010年5月30日日曜日

梅太@ 弐口メモ:2010.5.29

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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台詞:気持ち良いテンポ 
 
 さて、本年に限って言えば、デシャネルよりもトキめいているキャリー・マリガン主演『17歳の肖像』(感想はコチラ)のインタビューを観ていて、収穫があったのでご報告。

 主人公:ジェニー(キャリー・マリガン)は、恋人:ディビットとの関係が深みにはまりだし、それを見かねた校長が彼女を呼び出す。
 「確かに勉強は退屈だけれど・・・・」というさり気ない一言に、ジェニーが噛み付き、反論をするシーン。

↓↓↓ take look this(1:00あたり) ↓↓↓



 このシーンでは、

 「教育するならその意義も教えてください。私のような生徒は、また必ず現れる」

 という、僕が劇中一番インスピレーションを与えられた台詞があり、元々大好きなシーンではあったのですが、台詞をよく聞いていると、その構成の良さに痺れた。


 Studying is hard and boring.
 Teaching is hard and boring.
 So you’re telling me to be bored, and then bored,
 and then finally bored again, this time for the rest of my life. 

 キャリー・マリガンに合わせて、リーディングしてみると良い。
 このテンポの良さに惚れ惚れするはずだ。

 「えと、この意味は?」
 と思われる方もいるかとは思いますが、まずは意味なんて考えず、よく聞き、暗記・音読してみると良いと思う。
 僕も、この文の訳を”正確に”行え!と言われるとちょっと自信はない。
 でもフレーズさえ覚えておけば、意味はあとからついてくる。
 これは幼少の頃、僕達が”日本語”を覚えたプロセスと同じである。
 「ママ」という言葉が、自分の母親を意味するということなど、恐らく1、2歳を過ぎてみないとわかっていなかったはずだ。
 勿論ながら1,2歳のころの記憶なんて覚えていないので、確証はないけれど。


 ・・・・これ、英語の授業だっけ?
 すいません。

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 他にも、真似して言ってみると気持ちいい台詞と言うのは色々ある。

 例えばタランティーノで言うと、一般的に「Fワード連発」とか「汚い言葉」という印象があるかもしれないが、よくよく聞いてみると言葉の中の「Fワード」の配置など、全体のリズムを崩さず、かなり適切な場所に置かれていると思う。
 連発はしているけれど、ただ連発しているわけではなく、実は、ものすごく考えて作っているのではないか?と、最近思う。
 もし考えていないのであれば、彼の中に元々そういうリズムが刻み込まれているのだろう。



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 僕は、リズムのいい言葉というのが好きである。
 だから、詩が好きなのだ。
 国語の授業なんかでは、意味はそっちのけで、リズムを追っていた記憶がある。

 金子みすずは特に大好きだ。
 何であんな気持ちいい言葉を作れるのだろう。

 そういう風に文章が作れる才能を羨ましく思う。

 以上、別に文章の研究もしたことがない僕の、テキトーな妄想。
 ただ、映画は僕にとって教科書みたいなもので、特に英語圏の映画は、英語の勉強にことさら役立っている。

 今回紹介した様な、リズムに乗った台詞というのは、真似していると気持ちよく、英語を嫌いにならずに勉強を続けられる素である。

 そう、まさに『学校では教えてくれないこと』を、映画では学べる。


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 ・・・映画の内容については、まったく紹介できていません。
 本当に、ただ、「テンポの良い台詞っていいよね」ということを言いたかっただけの記事でした。

 が、しかし書いていたらまた観たくなってきました。
 『17歳の肖像』は、英国が生んだ宝石:キャリー・マリガン主演で、シャンテ・シネ他、全国でまだまだ上映中。
 素晴らしい作品です。
 今のところ2010年暫定 2 or 3 位。
 今年は・・・いや、今年もシャンテは強い。

↓↓↓ 予告編 ↓↓↓

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