2009年2月1日日曜日

梅太@ 劇場:『ヘルライド』

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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●21世紀に蘇ったB級バイカームービー:『ヘルライド』
 監督はラリー・ビショップ。
 脚本もラリー・ビショップ。
 主演にもラリー・ビショップ。あと、僕の大好きマイケル・マドセン。
 製作総指揮にクエンティン・タランティーノ。

 60~70年代にかけて大量生産されては大量消費されたB級映画。
 そのテイストにあふれたこの作品。今になって誰が観るのだ?

 そう、僕が観ます。

 ラリー・ビショップは、当時B級映画に出演していた俳優で、つまりタランティーノにとっては憧れの存在。
 そんな二人が組んで作った、趣味丸出しのバイクムービー。
 観た後に何も残らない作品でありますが、見てる最中はものすごく面白い。

 ストーリーはあってないようなものですが、根底は、過去の復讐と、宝を悪党から守ること。
 宝が何だったのかは明かさない。

 つまり宝というものは、中身が何であろうと、”あれば良い”のですね。
 それだけで目的が出来ますし、映画の筋書きというものは、それで出来てしまうわけです。
 「それはどうだ?」と思ってしまうかもしれませんが、これはA級映画でも用いられていますね。
 最近で言えば『MI3』とか。”ラビットフッド”の入手・取引が物語の筋ですが、それが何なのかは明らかにはなりません。

 別段、お話を追わなくても問題はないかと。
 こういう作品の楽しみどころは他にある!

 ということで、魅力あふれる予告編の紹介。

 ↓↓↓ 予告編 ↓↓↓




 マドセンがカッコよすぎますね。
 予告編1:30辺りの「Eeny,meeny,miny,moe(どちらにしようかな)」の言い方がまた良いです。
 やはり、タランティーノ臭漂うマドセンは最高です。バイクも銃も似合いすぎです。
 周りが革ジャンなのに、マドセンだけスーツに刺繍というのもいいですね。

 そう、スーツと言えば、タランティーノ臭漂う作品のスーツ姿の人物というのは、何かカッコ良い。

 『レザボアドッグス』

 『キルビル』

 あとこの手の作品の、登場人物のさりげない、どうでも良い所作が、僕は好きだったりします。
 なんというか、自分の動作に自信があるというか、「これがオレのスタイルだ」という感じ。
 ポケットから物を出す仕草とか、手袋をはずす仕草とか、銃をズボンにしまう仕草とか。
 主にマドセンの。


 さて、この作品で一番テンションがあがるのが、この爆破シーン。


 完璧です。
 ただ、爆破はこのシーンくらいです。勿体無い。
 銃撃戦とか殴り合い含め、もっとバンバンやってくれて良かったのだけどなぁ。

 さて、もう書くことはないですが、最後に劇中の面白い会話を紹介します。

 ビショップ「ルート66の"INN6"に朝6時に集合だ」
 マドセン「あと6回言ってくれよ」
 ビショップ「6歳のガキでも覚えられるぜ」

 よくもこのやり取りを思いついたなぁと思う。


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 一年に一本くらいは、こういう作品があっても良いと思うのだけれど。

 久々にキル・ビルでも観ようかしら。 

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