この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
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●21世紀に蘇ったB級バイカームービー:『ヘルライド』
監督はラリー・ビショップ。
脚本もラリー・ビショップ。
主演にもラリー・ビショップ。あと、僕の大好きマイケル・マドセン。
製作総指揮にクエンティン・タランティーノ。
60~70年代にかけて大量生産されては大量消費されたB級映画。
そのテイストにあふれたこの作品。今になって誰が観るのだ?
そう、僕が観ます。
ラリー・ビショップは、当時B級映画に出演していた俳優で、つまりタランティーノにとっては憧れの存在。
そんな二人が組んで作った、趣味丸出しのバイクムービー。
観た後に何も残らない作品でありますが、見てる最中はものすごく面白い。
ストーリーはあってないようなものですが、根底は、過去の復讐と、宝を悪党から守ること。
宝が何だったのかは明かさない。
つまり宝というものは、中身が何であろうと、”あれば良い”のですね。
それだけで目的が出来ますし、映画の筋書きというものは、それで出来てしまうわけです。
「それはどうだ?」と思ってしまうかもしれませんが、これはA級映画でも用いられていますね。
最近で言えば『MI3』とか。”ラビットフッド”の入手・取引が物語の筋ですが、それが何なのかは明らかにはなりません。
別段、お話を追わなくても問題はないかと。
こういう作品の楽しみどころは他にある!
ということで、魅力あふれる予告編の紹介。
↓↓↓ 予告編 ↓↓↓
マドセンがカッコよすぎますね。
予告編1:30辺りの「Eeny,meeny,miny,moe(どちらにしようかな)」の言い方がまた良いです。
やはり、タランティーノ臭漂うマドセンは最高です。バイクも銃も似合いすぎです。
周りが革ジャンなのに、マドセンだけスーツに刺繍というのもいいですね。
そう、スーツと言えば、タランティーノ臭漂う作品のスーツ姿の人物というのは、何かカッコ良い。
『レザボアドッグス』
『キルビル』
あとこの手の作品の、登場人物のさりげない、どうでも良い所作が、僕は好きだったりします。
なんというか、自分の動作に自信があるというか、「これがオレのスタイルだ」という感じ。
ポケットから物を出す仕草とか、手袋をはずす仕草とか、銃をズボンにしまう仕草とか。
主にマドセンの。
さて、この作品で一番テンションがあがるのが、この爆破シーン。
完璧です。
ただ、爆破はこのシーンくらいです。勿体無い。
銃撃戦とか殴り合い含め、もっとバンバンやってくれて良かったのだけどなぁ。
さて、もう書くことはないですが、最後に劇中の面白い会話を紹介します。
ビショップ「ルート66の"INN6"に朝6時に集合だ」
マドセン「あと6回言ってくれよ」
ビショップ「6歳のガキでも覚えられるぜ」
よくもこのやり取りを思いついたなぁと思う。
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一年に一本くらいは、こういう作品があっても良いと思うのだけれど。
久々にキル・ビルでも観ようかしら。
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