2009年12月1日火曜日

ゲン@ 劇場:『大洗にも星はふるなり』

ゲンです。
いよいよ今年もあと1ヶ月ですね。

『大洗にも星はふるなり』@シネセゾン渋谷(11/22鑑賞)

真冬の浜辺に残された海の家を舞台に、一人のマドンナをめぐる6人の男たちの妄想が暴走するナンセンスな恋愛コメディー。
監督はテレビドラマ「33分探偵」やDVD「THE3名様」シリーズを手掛ける福田雄一。
出演は山田孝之、ムロツヨシ、安田顕、佐藤二朗。

『U-1グランプリ』の福田さん監督・脚本って事で楽しみだったんですが、ヤスケンさんも出るとなれば劇場まで観に行くしかないでしょう!

バカばっかりだ! 完成度の高いワンシチュエーションコント! 

いやー笑った笑った♪
さすが福田さんだけありますわ!
舞台のような限られた空間をフルに活かした素晴らしい脚本!


ストーリーはというと・・・
クリスマスイブの茨城県大洗町、その夏に海岸の海の家でバイトしていた仲間達が、誰もいない真冬の海の家に次々とやってくる。
聞けば、全員「バイト仲間の江里子から、イブの夜に会おうと手紙が来た」と言う。
全員に「思い当たる節」がある彼らは、「これは江里子が恋人を選ぶ最終審査に違いない!」と考え、自分がどんなに江里子と仲が良かったか、バイト中のエピソードを語り始めるが、どれも皆、誇張や主観が強く信用性に欠ける。
仕舞いには仲間内だけでもややこしいのに、完全に部外者のはずの男まで首を突っ込んでくる始末。
果たして、江里子の本当の狙いとは・・・


とにかく、「真冬の海の家」という限られた空間をフルに活かした脚本に驚かされ、笑わせ続けられました。
TVドラマやコントでも脚本を書いてる福田さんですが、舞台での仕事も多いだけあって、一つの場所でストーリーを展開させるという技術は、かなり素晴らしいと思います。

一つのエピソードで主観の強い語り手と、冷静に判断できる聞き手とのギャップを上手く表現されていて、そこをコメディに存分に活かしてくるのは流石です。

それでいて、全編通してどこかに謎を匂わせ、最後まで気になるように話を続けられるので、グイグイ話に引き込まれるってんだから、ホントに飽きさせませんねぇ・・・


キャストですが、主演の山田孝之は『鴨川ホルモー』に続いてコメディを2連続で観たせいか、僕の中ではコメディ俳優になりつつありますw
登場はキリッとしたキザでナルシストなのに、江里子とのエピソードをみんなから突っ込まれてボロが出まくり、最終的には勘違いストーカー野郎に成り下がってしまうのは爆笑w

本命の彼女がいながら、堂々と「浮気したい!」と言い放つムロツヨシさんも、勢いのある面倒くさいバカを演じさせたら最高です!

『U-1』で福田さんと共演してた佐藤二朗さんも、海の家のマスターという立場でありながら、大人気ないネチっこさがウザくて素晴らしいです!

で、お目当てだった安田顕さんですが、もう良過ぎました!
男前なんだけど、最高にカッコ悪いバカなんだよなぁー!w
真冬の海の家の立ち退き命令を持ってきた弁護士で、完全に部外者のはずなのに、みんなのエピソードを聞いてる内にチョイチョイ首を突っ込んできて、最終的には「私も好きだな、江里子さん」とか言い放つ、非常に厄介な人間!w
どうでしょうを観てなくても、他のドラマとか出演作を観てるだけで「ヤスケン=バカ」ってのが、ドンドン強くなっていくんだけど・・・

そして、問題の中心となっていた江里子を演じてる戸田恵梨香は、みんなの妄想(エピソード)の中でしか登場してないのですが、その分都合よく描かれてるせいもあってか、余計に可愛らしかったですw


劇場で観て損はない、爆笑のワンシチュエーションコント!
出来るなら、このメンバーで舞台版とかも観たいですねぇ♪

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