2009年2月12日木曜日

ゲン@ 劇場:『ヘルボーイ2/ゴールデンアーミー』

ゲンです。
かなりのタイムラグがありますが、年明け一発目の鑑賞作品です。

『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』@TOHOシネマズ六本木(1/9鑑賞)

絶妙なクリーチャー具合と独特な世界観で話題になったダークファンタジーの大傑作『パンズ・ラビリンス』の奇才ギレルモ・デル・トロ監督が、渾身を込めて作り上げた『ヘルボーイ』の待望の続編がいよいよ日本上陸!

自分とデル・トロ監督との出会いは『パンズ~』で、その“おどろおどろしいのを通り越した先にある美しさ”に魅せられたワケですが、監督がそれ以前に撮っていた『ヘルボーイ』をDVDで観直してみるとまたこれが素晴らしかったのです。
劇場公開時は名前は知っていましたが、そこまで注目してなかった作品なので、もし『パンズ~』に出会ってなかったら・・・と思うと本当に監督に出会えたなぁと感激しておりますw

で、その続編ってコトで当然楽しみにしてましたが、先に公開された米国での情報を見ると、前作以上にクリーチャー具合が上がり、かなり面白い作品になってるとのコトで、かんなりワクワクしとりました。
本日(金曜)公開だったので、もう有休も取って初回での鑑賞w

デル・トロ! あんたは神だよ! 2009年一発目で満点出すなんて!

ホントにねー、ヤバいですよw
ずっと面白かったです、マジで、ずっと面白かったの、始まりから終わりまでw
劇場でこんなにニヤニヤしながらスクリーンを観続けたのは、『スピードレーサー』以来です!

まぁ、クリーチャー具合がかなりアップしてるってのは予告編を観ていただければ察してもらえるかと思うんですが、想像以上でした・・・
前作で「クリーチャーらしいクリーチャー」っつーと、ヘルボーイとエイプ、あと敵の増えるヤツとボスくらいだったと思うんですが、今回は本当にヤバいですよ♪

前作からの流れでいうと、やはり『パンズ~』を撮ったあとってのは非常に大きなステップになってんでしょうが、まさかここまでのモノだとは・・・
デル・トロ作品以外で、B級じゃないクリーチャー映画っつーと『サイレントヒル』とかがかなりレベルの高い作品だと思ってるんですが、そういうのを全てひっくるめても、今回の作品が最高傑作じゃないかと思います。
恐ろしいし、気持ち悪いし、おどろおどろしいんだけど、美しい。
ティム・バートンと同じくらい、あるいはそれ以上に異形・奇形への愛を強く感じる監督ですね。


その辺を踏まえて、前作からのグレードアップで言うとキャラクタ、そしてドラマとしての面白さが素晴らしい!
前作ではヘルボーイとリズの関係は、思いを素直に打ち明けられない微妙なスレ違いで描かれていましたが、今回は恋人として描かれています。
が、しょっぱなからケンカw
それも“あの二人”のケンカですから、被害が凄まじいw
ですので、そのやりとりってのが益々面白くなっておりました、コメディとしてw

そして、今回は意外としっかり見せ場があるエイブ!
彼自身もかなり面白いキャラクタではありましたが、前作ではそこまでストーリーには深く絡んで来ていませんでした。
しかし、今回は魅せますよー!
クレバーなんだけどコミカルなエイブ、大好きだ!

それ以外のキャラククタもみんなホントに魅力的!
新しくBPRDのメンバーになるヨハン・クラウスが抜群にイカしてるのは勿論、敵側のヌアダ王子もカッコイイ!
そしてヌアラ王女! この娘がマジでイイ! ホント、スゲーイイ!
色が白くてね、金髪でね、眼が蛇みたいでね、気持ち悪いんだけどね、スゲーキュート!
クリーチャーに惚れるって、病気なんじゃねぇーかって思うですが、もー病気でもイイや、大好きだ!

まぁ、そんなコト言ってるけど、僕はリズ派ですよw
もーね、正直言って前作でかなり惚れてました、リズっつーか、セルマ・ブレアにw
すんごい美人ってタイプの顔つきじゃないんですが、あの幸薄そうな雰囲気がタマらなく好きです。
あんね、きっとタイプなんだと思います、幸薄い系の女性がw
ヘレナ・ボナム・カーターとか、そっち系の女優さん大好きなんですよ。
ちょい病んでるコがいいね・・・そういう自分が一番病んでるね・・・


あと前作と比べると、アクションって面でもかなりパワーアップしてますね。
見せ場が多いもん・・・カッコイイもん・・・
「トンファー型の双剣」が前作の一番の見所だと思ってますが、今作だと槍を使ったアクションが特に素晴らしいですね。
槍ってなかなかハリウッドアクションだと出てこない武器ですが、「刺す・斬る」だけじゃなくカンフーの棒術のようなアクションを取り入れ、バラエティに富んだ“魅せる殺陣”が今回もいっぱいあったのは非常に嬉しかったです。


『スパイダーマン2』なり『ダークナイト』なり、「アメコミ原作2作目の作品は面白い」ってのが僕と梅太くんの持論なんですが、今回も見事にその説に乗ってくれました。

美術的な面は勿論、ドラマ性も、キャラクタの個性も前作と比べて遥かにグレードアップし、こちらの用意していたかなり大きな期待をさらに越えて、非常に満足する作品に仕上がっておりました。

だから、デル・トロ監督は僕の中で完全に神になりましたよ・・・

ウォシャウスキー兄弟と肩を並べてもいいと思います・・・

本当にご馳走様でした。

今後とも宜しくお願い致します。

0 件のコメント: