第21回東京国際映画祭の特別招待作品で、クロージング作品でもある作品を観てきました。
■第21回東京国際映画祭 特別招待作品『WALL・E/ウォーリー』
@TOHOシネマズ六本木(10/26鑑賞)
『ファインディング・ニモ』のアンドリュー・スタント監督が贈る、ピクサー待望の最新作は、ひとりぼっちのロボット。
700年間、地球にひとりぼっちだったゴミ処理ロボット「ウォーリー」は、ある日突然宇宙からやってきたピカピカのロボット「イヴ」に恋をしてしまう。
去年の『レミーのおいしいレストラン』を観に行った時に、すでに予告編が公開されていましたが、その予告編だけですでに泣きそうなくらいに感動してましたw
その後に公開された映像を観ても大変素晴らしく、先に公開された米国でも「ピクサー最高傑作」との呼び声も多く、ものすごく期待しておりました。
当然、前売り券もすぐに購入していたんですが、TIFFでも公開されると知り、挑戦してみたら見事に当選!
一般上映よりも1ヶ月以上前に観に行くことができました!
最高! 言うこと無し! CGアニメの歴史を変える作品! ピクサーの最高傑作!
もー泣きじゃくりましたよw
今までピクサー作品を観て泣きそうになったことは何度もありましたが、ここまで完全に泣いたのはこの作品がはじめてでした。
とにかくとにかく、もーーーーーー素晴らしい!!!!!!
舞台は700年後の未来、人間達はゴミだらけになった地球を捨てて、宇宙に旅立ってしまった。
ただひとり、ゴミ処理用のおんぼろロボット「ウォーリー」だけを残して・・・
従順なロボットの彼は、ただひたすらゴミを片付け続けますが、何かのシステムトラブルなのか、感情を持って行動し、ゴミを片付けるのと同時に、興味を持った機械やおもちゃを集めていきます。
彼はゴミ処理の仕事を終えると、毎日ミュージカルのビデオを観て、ダンスの練習をし、恋人同士が手をつなぐシーンを観て思いにふけます。
そんな彼の元に、ある日突然、宇宙から大きなロケットが降りてきて、ひとりのロボットを置いていきます。
ピカピカのボディで空も飛びまわる最新式の探索ロボットの彼女は「イヴ」。
彼女に一目惚れしてしまったウォーリーは、怯えながらも近づいて仲良くなろうと、そして手を繋ごうと試みます。
今までピクサーは、数多くの作品を作ってきましたが、そのほとんどが人間と他の世界を繋いだ作品で、主人公になっているのはどれも小さな生き物やおもちゃといったような、実際には無機質なようなモノで、その世界の住人に感情を与えてきました。
その作り上げたキャラクタのセリフや表情に感動させられてきたワケですが、今回は表情も無く、セリフもほとんど話さないロボットが主人公。
それでどこまで感情表現が出来るものなのかと思ってましたが、これが本当に素晴らしい!!!
ただ身体を動かすだけ、動き回るだけ。
表情が変わるだけでもなく、瞳があるわけでもない。
なのに、なのに、気持ちがものすごく伝わってくるんですよ!!!
ウォーリーが今、悲しんでるとか、喜んでるとか、驚いてるとか、緊張してるとか、自分の感情を隠して行動してるとか、全ての気持ちが手に取るようにに分かるんですよ!!!
これはとんでもないことだと思います!!!
こんな事を感じ取れる作品が、かつてありましたか?!
これはもはや、CGアニメの革命です!!!
「何度も泣きそうになった!」と言いましたが、このほとんどがセリフの無いシーンです。
ウォーリーの動きだけ、言葉にもならない電子音だけ・・・
それなのに、ウォーリーの気持ちが痛いほど伝わってきて、本気で嬉しくなったり、悲しくなったり、CGで作られた無機質な主人公に、ここまで感情を揺さぶられるのかと、本当に驚きました。
物語には人間も登場するんですが、その人間よりもウォーリーの方が遥かに人間らしく、様々な感情を表し、誰よりも活発に行動し、何よりイヴと仲良くなろうとする「人間よりも人間らしいロボット」を観て、これはピクサー至上最高の感情表現なのではないかと思いました。
それが「リアルでカッコいいロボット」なんかじゃなく、ゴミ処理の機能しかない「おんぼろなロボット」ってのが、余計にいとおしいです。
CGの映像技術が上がっているのは当然ですが、今回はそれ以上にピクサーが今まで培ってきた「表現力の集大成」を見せ付けられました。
アカデミー賞の長編アニメーション部門では常連のピクサーですが、今回ばかりは作品賞でのエントリーもありえるんじゃないのか?とすら囁かれております。
もはやこの作品は、「CGアニメ」なんてジャンルでは納まりきらない、超優秀なドラマなのではないかと思いました。
「他人にオススメする」という意味では、間違いなく今年最高の作品!
あの『スピード・レーサー』や『ダークナイト』よりも、自信を持ってオススメできます!
この作品がツマらなかったら、僕に返金を請求してもいいです!!!w
必ず劇場に観に行ってください!!!
観ないと10年は損します!!!
12/5公開!!!
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