2008年10月25日土曜日

ゲン@ 劇場:『僕らのミライへ逆回転』

ゲンです。

梅太くんの大好きな(そうな)作品を、彼よりも先に観てしまいました。
きっと彼の方が素晴らしいレポを書いてくれると思いますが、まずは僕のレポで勘弁してくださいw


『僕らのミライへ逆回転』@シャンテ・シネ(10/24鑑賞)

『エターナルサンシャイン』のミシェル・ゴンドリー監督最新作。主演は『スクール・オブ・ロック』『カンフーパンダ』のジャック・ブラックと、『16ブロック』『銀河ヒッチハイク・ガイド』のモス・デフ。
いつもおバカコメディばかりのジャック・ブラックが久しぶりに、ホッと出来そうな作品に出演、しかも監督が非常に高評価の作品が続くミシェル・ゴンドリーってこともあって、凄く期待してました。

笑って泣ける! 優しさに溢れた優秀コメディ!

舞台になっているのは、都会から離れたサビれた小さな町の、サビれた小さなレンタルビデオ屋。
未だにVHSしか置いておらず、作品も古いモノばかり。
でも、その町の人たちにとっては、憩いの場。

ところが、ある「事件」のせいで店中のビデオの中身が消去されてしまう。
困り果てる二人の元に常連さんが現れ、
「『ゴーストバスターズ』が観たい!」
と言い出す。

「どうせ観た事がないんだから・・・」
と、二人はビデオカメラを持ち、たった数時間で『ゴーストバスターズ』を“リメイク”してしまう。

恐る恐る常連さんにビデオを貸し出す二人だが、返却しに来たお客の感想は、
「面白かった!他のも観たい!」
気を良くした二人は、次々とハリウッドの有名な作品を手作りでリメイクしていきますw


とにかくとにかく、ストーリーが凄く優しいんです!
小さな町の素朴な人たちが作る映画は、笑ってしまうくらいにボロボロで、ハリウッドの派手さのかけらもないんですが、映画が好きなんだなぁって気持ちが本当によく伝わってきました。
『ゴーストバスターズ』にはじまり、有名な作品では『ラッシュアワー2』『ロボコップ』『メン・イン・ブラック』など、CGやVFXを駆使した作品をホームビデオ1つで手作りしてしまう、その安っぽさに癒されました。

次々とリメイクしていく彼らですが、「著作権の侵害である」と警察からマークされ、制作の中止を余儀なくされます。
しかし、その難関を乗り越え、ある作品を作り上げるんですが、その作品が本当に素晴らしい!
「映画の中の映画」でありながら本気で感動し、最後には泣きそうになってしまいました・・・


主演のジャック・ブラックですが、毎度おバカで暑苦しい演技に笑いながらも、ストレートでやる気に溢れる姿にちょっと惚れ惚れ。
相手役のモス・デフもちょっと頼りなさ気ながら、自分の住む町と店を誰よりも愛し、何とかしてやろうと奮闘する様子にグッときました。

ちなみに原題は「Be Kind Rewind」というタイトルで、これはレンタルビデオを返却する際に「巻き戻ししてから返してもらえると助かります」という意味。
DVDが主流になった今では、もはや死語となったフレーズですが、この作品から溢れる絶妙なレトロ感と、そういった気づかいや優しさを捉えた、実に見事なタイトルだと思いました。


邦題のセンスの無さは目を瞑るとしても、TVCMに中途半端な芸人を使うのだけは許せませんね。
予告編のナレーションも博多華丸とか使うのもよく分かんないし・・・そういった下らないコトで、作品を汚さないで欲しいです。

笑いだけでなく、“何か”を与えてくれる作品。心がとっても暖かくなりました♪

ものすごーーーーくオススメです!

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