2008年10月21日火曜日

ゲン@ 劇場:『ブーリン家の姉妹』

ゲンです。
以前、チラッと書きましが、現在開催中の第21回東京国際映画祭にて、特別招待作品を観てきました。

■第21回東京国際映画祭 特別招待作品『ブーリン家の姉妹』
@TOHOシネマズ六本木(10/19鑑賞)

ハリウッド若手実力派女優、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンの初共演作品。
エリザベス1世を生んだ女性とその妹、そしてエリザベス1世の父親であるヘンリー8世の3人を描いた愛憎悲劇。

当然、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソン目当てで観に行きましたw
ですが、中世ヨーロッパの史実作品はあまり好きではなく、それも愛憎劇なんつーモノが観れるんだろうかと心配でしたが・・・

うーわードロドロだなぁ・・・面白いけどw

とにかくナタリー・ポートマンの演技力が素晴らしいですね。
今年は『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』『ダージリン急行』と、悪くはないですが軽めの演技の作品が続いていただけに、久しぶりに顔面グシャグシャな泣きの演技がガッツリ観れて満足でしたw
しかも今回は、あまりイメージが無かった「悪女」な演技にも挑戦し、見事に嫌味タップリに妹をいびり倒しておりました。

そんな姉に翻弄されつつも、幸せを勝ち取っていく妹を演じるのが、スカーレット・ヨハンソン!
若手ながら、確かな演技と妖艶な身体でバリバリの主演を張ってきている彼女ですが、ナタリーと一緒にスクリーンに映ると、その影が少し霞んでしまうってんだから、驚きですw
ですが、その存在感は2番手になっても充分過ぎるほどに顕在で、この2大女優が揃っているのは本当に豪華だなぁと、鑑賞中に何度も感じました。


ストーリーは、いわば18世紀イギリスの「大奥」的な話でして、王が男子の子孫を設けるためだけに集められたはず子女が、本当の妻である「王妃」にまで成り上がるドロドロの愛憎劇。

勿論、時代背景的なモノで、男子の立場がいかに強く、女子の立場がいかに弱いかというのは非常に色濃く描かれているのですが、物語として伝えたいのは全く逆で、女性の心の強さと男の弱さ。
ドロドロした人間関係の中で、何としても「王妃」の座にのし上がってやろうという女性の、そして母としての強さを見せ付けられました。

史実に基づき、当時の様子をかなり忠実に再現したとのコトですが、単なるドロドロの愛憎劇なだけでなく、悲劇として非常に完成度の高い作品になっているのではないかと感じました。


主演2人に興味がいってばかりだったので、ストーリーはきっと受け入れられないだろうなぁと観る前は思っていたのですが、ストーリーも非常にドラマチックな悲劇で、とても満足できました。

勿論、ナタリー・ポートマンの演技だけでも十分に観る価値はありましたけど!

でも、普通の男子はそこまで拾ってくれないかもなぁ・・・

昼ドラとか大好きな女性の方が、遥かに拾えると思いますw
同じドロドロでもキーラが出演した『シルク』とはエラい違いですな・・・

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ちなみにですが、この作品は舞台挨拶つきでして、上映前に監督であるジャスティン・チャドウィックが登場し、作品について語ってくれました。

今作で劇場長編作品は初めての監督だったそうですが、予告編などから感じていた歴史大作を撮る監督のイメージとは違って、40歳と遥かに若く、そしてイケメンな監督さんでしたw
しかもインタビューの受け答えも凄く丁寧で、かなりの好印象♪
これからもいい作品をドンドン作って頂きたいと思います。


また、今回初めて東京国際映画祭に参加したのですが、会場の六本木ヒルズ全体がバックアップしていて、とても盛り上がっていました。




試写会なんかじゃなく、あくまで一般のお客さんを入れての上映なので、ポップコーンやジュースを飲み食いしながら鑑賞できるのも意外でした。
そんな客席で、監督も一緒に観ておりましたw
でも、上映終わりでは当然のように客席から拍手があったりと、雰囲気は凄く良かったです。

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