この記事は 良い映画体験をさせてもらった 梅太 の名の下にお送りいたします
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「We want the movie!!!」
良い映画体験をさせてもらいました。
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昨日、恵比寿ガーデンプレイスで約1ヶ月にわたって開催されている「Star Light Cinema 2009」に行ってきました。
これは、ガーデンプレイスの広間を使い、そこに座席とスクリーン、音響設備を用意して、屋外で映画を楽しんでみましょう、という企画。
開催日は、7/17~8/9、金・土・日曜日の18:45から。
上映作品は、観客のリクエストや、開催者側が選んだもの等様々で、一日ごとに作品は違います。
↓↓↓現場の様子はこんな感じ↓↓↓
座席数は150。
しかし席を選ばなければ、会場周辺から見られます。
僕はといえば、開始1時間前から並んで、ちゃんと整理券をゲットしました!
↓↓↓整理券↓↓↓
さて。
僕は以前から、屋外上映というものに、一度でいいから立ち会いたいと思っていました。
屋外上映といっても、様々なものがあります。
アメリカ映画に良く観る、広間にスクリーンを設置し、車中から見るというタイプのものもあります。
『それぞれのシネマ』で観たような、映画館自体が屋上にあり、夜にならないと開場しないタイプのものもあります。
とりあえず、なんでもいいから、関わってみたかった。
今回は、そんな願いが叶い、とてもうれしかった。
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いやぁ、実は同期の飲み会を蹴ってまで参加したのです・・・
一ヶ月ほどやっているので、作品を選ばなければいつでも行けたのですけれど、昨日25日に行ったのにはわけがあります。
それは、上映作品が『僕らのミライへ逆回転』だったから。
この作品、観た方なら分かると思うのですけれど、まさに、”こういう場で見るのにふさわしい”作品だと思います。
僕はこの作品を観てから、考えていることがあります。
「映画を観るのに”良い”環境って、なんだろう」
昨今は、シネコンが幅を利かせてきています。
デジタル版や、先月から始まったIMAXシアターによる上映も、頭角をあらわしてきています。
確かに、映像はキレイです。
音も素晴らしい。
会場もキレイ。
マナーもしっかりしている。
文句はありません。
ですが僕は、昨年まで地方に行って、そこのシネコンに通っていて、何かが足りないと思うことがありました。
本年度から東京に戻ってきて、久々にシャンテ・シネの初日初回に立ち会ったとき、その足りないものが分かった。
これだ。
客の数だ。
そういう混雑が嫌だと、言う人もいるかもしれません。
でも僕は、”映画館は混んでいてなんぼ”と思います。
映画というものは、映画館に行ったのであれば、一人でみるものでは絶対にない。
そこには、まったく知らない他人がいる。
でも、”映画を観に来た”という共通の目的がそこにはある。
その瞬間、楽しみを共有する仲間になる。
故:淀川長治さんの言葉を借りるなら、
「映画は距離をなくし、すべての人を家族にする」
やはり人がいると、そこには作品に対する反応がある。
面白い場面では笑い、悲しい場面では泣く。
3階の高さから生身で落ちると「うわぁ・・」という若干の引き気味の悲鳴が上がる。(by『チョコレート・ファイター』)
映画館で作品を楽しむという事は、その作品の出来如何も当然であるが、そういう”会場の雰囲気”も含めた、楽しみであると思う。
話を戻して。
つまり、映画を観るのに”良い”環境というのはキレイな映像・音・会場より何より、まず先に、”それを一緒に楽しめる客がいるかどうか”であると、最近感じるのですよね。
この『僕らのミライへ逆回転』では、そういうエッセンス的な部分を、笑いを含めて僕に教えてくれた作品だと思う。
特にラスト。
みんなで作った作品の上映会は、ものすごく狭い部屋で、ひしめきあって開催される。
音だって良くないし、スクリーンは白い布切れ。
でもみんな、楽しんでいるのです。
このシーンを見たとき、「あぁ、映画ってこれでいいんだよ」と思った。
まずは、みんなで楽しむ。
これこそ、大衆娯楽の根幹を成すものである。
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うれしいハプニングもあった。
途中で、前のシーンへ飛んだり、映写機がとまり、約5分ほど客が放置状態になったり。
そうそう、こういうのがあってこそ、屋外上映だよ。
「あれ~」という雰囲気の中、僕はひそかに微笑んでいました。
そして上映終了後、恵比寿の駅に戻るとき、「あ~、幸せ」と呟かずにはいられなかった。
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