2009年7月30日木曜日

ゲン@ 劇場:『セントアンナの奇跡』

ゲンです。
毎日30度を超えてヘロヘロです。

『セントアンナの奇跡』@TOHOシネマズ シャンテ(7/28鑑賞)

『マルコムX』『インサイドマン』のスパイク・リー監督最新作。
第二次世界大戦中のイタリアで実際に起きた虐殺事件を基に、兵士の葛藤と心の交流をサスペンスタッチでつづる戦争ドラマ。

どちらかと言うと戦争映画はあまり得意では無いのですが、社会派な作品が多いスパイク・リー監督が作るとどんな感じになるのか、興味がありました。

うん、やっぱり戦争はいくないよ・・・何も生まないんだよ・・・

まぁ、覚悟はしてましたがそこそこ落ちました、テンションが。

ストーリーはと言うと、始まりは現代、一発の銃声から衝撃の幕が上がる。
郵便局の窓口に現れた客を、局員が突然銃で発砲する。
局員の経歴を調べても、犯罪歴や人間関係も実に綺麗で、殺人を犯す人間には全く考えられない。
しかし、彼の部屋を調べたところ、歴史的に大変価値のある石造の頭部が発見される。
彼は、一体何故、こんな物を持っていたのか・・・
その秘密は、第二次大戦下のイタリアにあった・・・

「事実を基にしたストーリー」と謳っていたので、こんな殺人事件が実際にあったのかと思ったのですが、どうやら実話なのは、第二次大戦下のイタリアで起こったナチスの農民大虐殺で、そのエピソードを元に書かれた話のようでした。
なので、ちょっと残念・・・まぁ、ここまで出来上がった偶然はさすがに無いだろけど・・・

しかしながら、スパイク・リー監督得意の人種差別の問題を上手く絡め、ただでさえ悲惨な戦争の様子を、より一層色濃いモノにしてくるというのは、テンションが下がりながらもなかなか面白かったです。


あと歴史面に疎い人間の感想としては、今まで第二次大戦モノの映画はいろいろ観てきましたが、そのほとんどがナチスの内部云々を描いた作品で、ナチスと同盟を結んでいたイタリアの状況というのをあまり詳しく知らなかったのですが、ナチスと同じように国内での氾濫や蜂起などがあったというのは初めて知りました。
それと同時に、黒人の兵士たちがどのような心境で戦っていたのかというのも、非常に興味深かったです。

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