2009年7月19日日曜日

梅太@ 雑記:歌舞伎鑑賞

この記事は 普段大見得を切っている 梅太 の名の下にお送りいたします

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 昨日、初めての歌舞伎鑑賞に行って参りました。

 事の経緯は、以前会社の同期の人と、

 「そういえば、見たことのないものっていっぱいありますよね」

 という会話から始まった。
 その中の一つが、歌舞伎であった。

 歌舞伎については、何一つわからなかったもので、少し調べてから行こうかと思いましたが、まっさらな状態で挑むことにした。

 これが、とてもとても、面白かった。

 以下、いくつかの項目にわけまして、感想を書いていきます。

~~~~ 動 ~~~~

 ”日本芸能”と聞いたとき、僕は”静”のイメージがあった。
 動きが流麗で、おしとやかで。
 そのイメージに間違いはなかったのだけれど、今回見た幕のクライマックスでは、いわゆる殺陣があり、それがものすごく激しいものであった。

 こんなにも”動”があるとは、思わなかった。

 その動きというものも、雑なものは何一つ無く、一つ一つピシっと決めるもので、立ち見であったにもかかわらず、疲れを忘れ、ただただ魅入ってしまった。

~~~~ 動きの誇張 ~~~~

 なにぶん知識が無いもので。
 まず思ったのが、「何ゆえ、あんな話し方や動きをするのだろう」ということ。

 恐らく見たことのない人でも、台詞の言い方くらいは、想像がつくと思う。
 
 「お~と~こ~が~、あ、た~た~ぬ~~~~~わ~~~~」

 みたいな。
 (文字にすると、「~」の伸ばし棒が良く似合うなぁ)

 この「台詞の言い方」単体では、理由はわからなかったのだけど、「動き方」ということと一緒に考えてみると、見えてくるものがあった。

 歌舞伎は、人間の”ある一つの行動”を強調・誇張しているのではないか。今でいうところの、パントマイムのような。
 そう考えると、歌舞伎というものは非常にコミカル(漫画的な)なもののように思えてくる。

 こんなシーンがある。

 主人公が人を殺め、刀を鞘へ納めようとするが、動揺からか手が震え、なかなかうまくいかない。

 ここでは、手の震えが誇張表現され、体全体の震え、そして刀や鞘までも、しなるほどにゆれていた。

 普通では、手は震えるだろうが、そこまでは・・・。
 しかし”普通の動き”では、見てる側には伝わらない。
 「Better than Natural」という考え方。見てる側に普通と思わせるには、実は演じている側は、普通には行動していないという事。

 そうやって誇張して、動きというものを伝えているのだと思う。



~~~~ 見得を切る ~~~~

 つまりは、決めるところをビシっと決めること。
 これは水戸黄門の「この紋所が・・・」とか、特撮モノへと継承されていかれた技法であると思う。

 お決まりの台詞、決め台詞、みたいなものである。
 
 そして、観客側も、その決めどころを承知であるというのが面白い。
 (ここで、「中村屋!」とか、「よろず屋!」とか、合いの手が入ったりする)

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特撮モノで見得?イメージできない方は・・・・

例えば戦隊モノで、

 ・敵の登場
 ・変身道具を取り出す
 ・レッドが変身、ブルー、グリーン、イエロー、ピンクと変身していく
 (ここのカラーは、勿論ものによって異なる)
 ・レッドの決め台詞、他のきめ台詞
 ・~~戦隊!~~レンジャー!

この流れは必ずあるもの、お決まりのものであるのは、ご理解いただけるであろう。

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 その見得を切るところで拍手が沸くのだけれど、その拍手が、自然に出てしまう何かが、あの動きの中にはあると思う。

 それは最後のポーズへ行くまでの、力の入れどころと抜きどころ(緩急)という一連の動きが、惚れ惚れするほど見事であるから、
 
 決めた!!!!

 というのがわかり、自然と手が動いてしまう。

~~~~ さて、映画と絡めまして ~~~~

 このブログ上で、この鑑賞記を書いたとあれば、やはり映画と絡めて話を展開していかなければなりません。

 上で書いた、見得を切るということ。
 外国でいうと、ミュージカルが、それに近い。
 一曲一曲の決めのところで、つまりは終わりのところで、バン!とポーズを決め、お客の拍手がある。
 僕は一度、ミュージカルを見たことがあるけれど、そうせざるを得ないのですよね。

 映画にも、時にはそういうことがあっていいと思うのですよね。
 ミュージカル映画を見たときなんかは、僕は一曲一曲が終わったときに思わず拍手したくなりますし。
 ホントに見事な動作、素晴らしい台詞、最高のシーンに出会ったときは、僕はいつも、ハンカチで口元を隠し、満面の笑みをこぼしている。
 
 この感動を、内に秘めておくのは不可能だ!と言わんばかりに。

 例えばこう、「この作品をみて騒ぎましょう上映」みたいなものがあったら、ぜひとも参加してみたいなと思う。


 見得を切る・・・という表現とあっているかわからないですが、ココまで決められると「おぉ!」と言わざるを得ないようなシーンを、以下に掲載しておきます。






 溜め、台詞、曲のかかるタイミング。
 完璧だ。 

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