2009年7月11日土曜日

梅太@ 劇場:『サンシャイン・クリーニング』

この記事は これからは洗い流す人生だ!の 梅太 の名の下にお送りいたします

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●生計を立てるために始めたのは事件現場の清掃業:『サンシャイン・クリーニング
 監督はクリスティン・ジェフス。
 主演に、思わず魔法にかけられてしまいそうな程の魅力を持つエイミー・アダムスと、プラダを着ながらオースティンを読んでいるエミリー・ブラント。

 正直な話、エイミー・アダムスとエミリー・ブラントの共演というだけで、観る理由は足る。
 (と、言いつつ『チャーリーウィルソンズ・ウォー』は観て無いけど)

 ストーリーとしては・・・
 しっかりものの姉:ローズ(アダムス)は、バツイチ子持ちで生活が苦しい。そこで、怠け者の妹:ノラ(ブラント)を誘い、不倫相手の警官のコネで始めたのは、”事件現場の清掃業”。
 一見明るく写るこの二人には、しかしどこか影がある。
 他人の死にかかわることで、この姉妹に過去に起こったある事件が徐々に明かされていき・・・


 さて、今回はなんと言っても、エミリー・ブラントが素晴らしすぎる。

 僕は『プラダを着た悪魔』でも、一番の功労者はブラントだと思っている程この人の演技が好きで、今回も期待していたら、期待以上の素晴らしい演技。
 ブラントの役柄は、何をしても失敗ばかりで、とてもダメダメな妹。しかしどこか、いつも物悲しさを感じさせる部分がある。
 それは幼少の頃にあった、事件が関係している。
 その事件が、どれだけ大きなトラウマとなっているのか・・・それが、演技の節々から想像させられる。
 ものすごく抑えて演技しているのだけれど、その溢れんばかりの悲しみを、よくもここまで表現できるものだなと、もう、観ているだけで泣けてきてしまった。

 奥が見えるというか、人物の背景が見えてくる演技。
 この人は、やはりすごい。


 そしてローズ。
 彼女は一見してしっかりした姉に見えるが、何をやってもあまりうまくいってないことは、観ていればわかる。つまりこの姉妹は、似た者同士。そして姉にも、妹と同じく、少し影が見え隠れする。

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 物語は、一発の銃声、一人の男の自殺で幕を開ける。
 予告編からは想像も出来ない、死をもってしての幕開け。
 その後に続く事件現場の清掃。
 そして主人公の姉妹は、幼少時代、母の自殺現場を見てしまったということがトラウマになっている。

 この作品は、実は常に、死の匂いが付きまとっている。

 しかし彼女たちは、事件現場の清掃業で、死というものに少しずつ向き合っていく。
 そうやって、全てを洗い流し、彼女たちの目線は、過去から未来へと移っていく。

 

 「洗い流せば大丈夫よ」

 ローズのこの言葉に、全てが詰まっている気がする。


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 最近、続編モノ、原作モノが多い中、こういうオリジナルの作品が活躍してくれるのは、非常にうれしい。

 

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