ゲン＠ 劇場：『2012』

ゲンです。
今年は暖冬のようですね。

■『2012』＠MOVIX　亀有（11/28鑑賞）

マヤ暦による2012年終末説を題材に、『インデペンデンス・デイ』『紀元前1万年』のローランド・エメリッヒが手掛けるディザスター・ムービー。
地球滅亡を目の前になすすべもない人々が、巨大な自然災害から必死に逃げまどう姿を描く。

災害パニック系のエメリッヒ監督最新作ってコトですが、観るなら劇場で観ないとダメですよね？ｗ

これにて破壊終了！　今回で地球ほホントに終わり？

いやー迫力満点でした！
やはり劇場で観て正解ですね！

散々地球を破壊し続けてきたエメリッヒ監督ですが、前作『紀元前1万年』がどうでもいい家族ドラマでホントにツマらなかっただけに、やっと観たかった作品が観れた気がします。


ストーリーはというと、マヤ文明で予言された2012年の地球終末説、それを裏付けるかデータが次々と示さる。
ロサンゼルスの大地震から始まった未曾有の天変地異は、世界中へと拡大していく・・・っつーいつもの展開ですｗ

まぁ、とにかく地震だ噴火だ洪水だと、次々に大災害が起こっていくワケなんですが、CGで作りこまれたリアルで大迫力の描写は、ホントにドキドキして素晴らしく息を呑みます。
「CGだけじゃダメ！」と言われるSF作品が多い中で、ストーリーを二の次・三の次に退けても評価できる映像は、まさにエメリッヒがエメリッヒたる作品だと思いました。

絶対にありえない！と思っていても、ギリギリで危機を回避していく主人公に悔しいほどに手に汗を握ってしまい、笑ってしまうようなピンチも何とか乗り越える様子は、観ていて気持ちが良いくらいでした。


ただ脚本的な部分でケチをつけるならば、最終的には数パーセントの人間が生き残るワケですが、生き残った人間達の傲とか欲とかを目を瞑って「良い話でした」みたいなオチを着けられるのは、そろそろいいかなぁ・・・
まぁ、エメリッヒにドラマを求めてないのは、前作で確認できたコトなんだけど、潔さみたいなのを最後に魅せてもらえれば、文句なしに完璧なんですけどねｗ


キャストですが、主人公で偶然に地球滅亡の情報を知ってしまい、何とか自分の家族だけでも生き残ろうとする愛のある父親（あえてこういう表現）：ジャクソンを演じるジョン・キューザック。
この人って申し訳ないけど緊張感がない顔つきのおかげで、あんまり災害パニック系の作品には向いてないと思うのですよねぇ・・・

逆に、あらゆるデータから地球の崩壊を察し、ピンチに陥っても絶対に諦めずに世界を救おうとする地質学者：エイドリアンを演じたキウェテル・イジョフォー！
『キンキーブーツ』で非常に男らしい最高のオカマ：ローラを演じてた彼ですが、今回の学者っぷりも非常に似合っていて、とてもカッコよかったです♪


『インデペンデンス・デイ』『GODZILLA』『デイ・アフター・トゥモロー』と散々地球を破壊しつくしてきたエメリッヒ監督ですが、今回でディザスター（災害パニック）ムービーは卒業と宣言しております。
そんなワケで映像の完成度から言っても、気合の入り方は過去最高の作品だと思います。

まぁ、良い意味でも悪い意味でも「相変わらず」なので、ストーリーには期待できませんが、劇場で観るべき作品なので、気になるなら是非とも劇場で“体験”して頂きたいですね！

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そんな感じで繰り返しになりますが、ホントに劇場で観るべき作品だと思います。

エメリッヒが「最後」と言ってるので、これを信用するならばあと5年くらいディザスタームービーは落ち着いた市場になりそう・・・

まぁ、エメリッヒ作品の最高傑作が『インディペンデンス・デイ』だと思うのに、変わりはないんだけどもｗ

「ウィル･スミスが宇宙人を素手で殴る」

そんな素敵な展開はしばらく観れそうもないですねｗ