2009年12月21日月曜日

ゲン@ 劇場:『ジュリー&ジュリア』

ゲンです。
今年もあと10日になってしまいましたね。

『ジュリー&ジュリア』@TOHOシネマズ シャンテ(12/12鑑賞)

1961年に出版され、アメリカの食卓にフランス料理の大旋風を巻き起こした料理本の著者と、その本を手に幸せをつかもうとする現代女性の2つの物語を紡ぐ。
監督は『奥さまは魔女』のノーラ・エフロン。
出演は『マンマ・ミーア!』のメリル・ストリープ、『魔法にかけられて』のエイミー・アダムス。

メリル・ストリープとエイミー・アダムスが、『ダウト』に続いて再び共演ってだけでも楽しみでしたが、2つの実話を元にしたストーリーも興味深かったので、とても期待していました。

美味しい料理で元気になれる♪ 文句無しの満点作品!

いやー、期待はしてましたけど、まさかココまでの作品とは!
久々に「やられた!」って感じで満点出されちゃいました!


ストーリーはというと・・・
1949年のフランス、米国生まれのジュリア・チャイルドは夫の転勤でパリにやってくる。
趣味も仕事も無い彼女が唯一好きだったことは「食べること」
フランス料理を覚え、それをアメリカにも伝えようと考えた彼女は、超一流のフランス料理学校に入学するが、お気楽な主婦の道楽だと周りから偏見の目に曝される。
しかし、持ち前の明るさと好奇心で次第にその才能を発揮していく。
そして、長年の夢であった料理本の出版へと挑戦していった・・・

それから50年後のニューヨーク、29歳のジュリー・パウエルは小説家になる夢を諦め、公共機関に勤める暮らしに飽き飽きしていた。
そんなある日、料理が趣味だった彼女は、ジュリアの料理本に載っている「全524のレシピを365日で作り、ブログにアップしていく」という無謀と思える計画を立ち上げる。

2つの時代、2つの国、2人の女性・・・
それぞれが、それぞれの目標に向かって歩き始めた。



まぁーとにかく、この2つのお話の対比とリンクがもの凄く素晴らしい!
時代も国も全く違うお話なのに、重なり具合が完璧過ぎます!

男性中心のフランス料理の世界に飛び込んだジュリアと、そんなジュリアに憧れて無謀な計画を立ち上げたジュリー。
お互いに環境は全く違いますが、料理を愛し、料理で苦労し、何より食べることが大好きなトコロは共通します。

ジュリアが料理で失敗すれば、ジュリーも失敗する。

ジュリアが対人関係で悩めば、ジュリーも悩む。


ストーリーだけでなくそのシーンのテンポ、カット割り、演出など全てが綺麗にリンクされて描かれ、ありえないリズムの良さが感じられ、ニヤニヤしっぱなしでした!

素晴らしい! 気持ち良いくらいに完璧!

細かい脚色はあるにしろ、これが本当に2つとも実話だって言うんだから、ホントに驚きました。
実話を元にした映画は山ほどありますが、こういった経緯で作られた作品てのは、他には無いんじゃないでしょうか?



そしてストーリーや演出も勿論ですが、キャストも素晴らしい!
甲高い声と185cmの高身長で人気を博した料理家:ジュリア・チャイルドを演じたメリル・ストリープ!
大女優を捕まえて、何度もこんな事を言うのは本当に失礼ですが、今回も恐ろしい演技力と表現の幅を感じました。
どんな苦労があってもへこたれず、明るい笑顔で乗り切るジュリアを観ていると、こちらまで幸せな気分になりました。
鑑賞後に、実際にジュリアが出演していた料理番組の映像も観てみましたが、ホントにそっくりで驚きました!



そんなジュリアに憧れ、料理を作り続けることを決めたジュリーを演じたエイミー・アダムス!
エイミーと言えば、昨年公開『魔法にかけられて』のジゼル姫が有名ですが、今年は『ダウト』でアカデミー助演女優賞にもノミネートされ、『サンシャイン・クリーニング』『ナイトミュージアム2』と出演作が続き、演技の実力と幅が高く評価されています。
今回の役も彼女のイメージに合う、とてもキュートなキャラクタで、その明るい笑顔に期待通り、バスコン撃ち抜かれました♪



ストーリー、演出、キャスト・・・どこをとっても完璧!

人生を変える素敵なレシピに出会える作品♪

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