2009年12月3日木曜日

ゲン@ 劇場:『つむじ風食堂の夜』

ゲンです。
寒ーい雨ですね・・・

『つむじ風食堂の夜』@ユーロスペース(11/27鑑賞)

吉田篤弘原作の同名のロングセラー小説を映画化した、心温まる大人向けファンタジー。
『月とキャベツ』『真夏のオリオン』などの篠原哲雄監督がメガホンを取り、ノスタルジックな食堂に集う、夢みる心を忘れない大人たちの交流を繊細なタッチでつづる。主人公を演じるのは、『秋深き』に続きこれが2本目の主演作となる八嶋智人。

ヤッシー主演ってことで気になってたところ、原作が素晴らしいと大サワさんに背中を押される形で観に行って来ました。

つかみ所のない優しい空気! 大人のためのおとぎ話♪

人気がある原作のみたいだけど詳しく調べず、予告編くらいしか情報を入れずに観に行ったのですが、なかなか面白かったです。

お話としては、北の小さな街にある洋食レストランに集まるちょっと変わったお客さんたちの話なんですが、スクリーンに漂う優しい空気が絶妙でとても気持ち良かったです。

とにかくキャストの皆さんの持ってる空気が素晴らしかったです。
特に主演の八嶋さんとヒロインの月船さららの掛け合いがツボでした♪
個人的に「気の弱い男性×気の強い女性」って組み合わせは大好きでして、二人のイメージにも凄く合っていて、とても良かったです。
ツンデレだよね、うんうん。
他にも生瀬勝久さんとか、下条アトムさんとか、いちいちツボでした。


あと特に目を惹いたのが、セットやロケーションの素晴らしさ。
舞台となる食堂を含め、主人公の住むアパートの細かい装飾品がどこか懐かしく素朴で寂れたモノばかりで凄く素敵でした。
照明も蛍光灯の白い光はほとんどなく、白熱電球の淡いオレンジ色でとても優しい。
極めつけは街の中を走る路面電車!
もーアレ、ヤバいですよ・・・すげーいい空気♪
北海道でオールロケを行ったみたいですが、現代劇のはずなのに常にノスタルジックな雰囲気なのがとても魅力的でした。


またこの作品は映像と音楽とコラボ「CineMusica」の第7弾みたいですが、それだけあってBGMが映像に負けないくらいに優しく落ち着いた曲で、音楽のおかけで登場人物の無いただのセットやロケーションだけでも画になるようなシーンがいっぱいあって癒されました。


ストーリー、キャスト、セット、ロケーション、音楽・・・
全てからゆったりとした優しい空気が漂う、懐かしい絵本のようなお話。

疲れた日常を、ちょっと忘れさせてくれる素敵な作品です♪

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