2009年4月4日土曜日

ゲン@ 劇場:『フィッシュ・ストーリー』

ゲンです。
4月に入りましたね。

『フィッシュ・ストーリー』@シネ・クイント(3/27鑑賞)

『アヒルと鴨のコインロッカー』に続き、伊坂幸太郎の原作を中村義洋が監督したユーモラスでそう快な人間ドラマ。
1970年代に活動した売れないパンクバンドの一曲を中心に、とりどりの登場人物が交錯しやがて地球の滅亡をも救う、時空を超えた奇想天外なストーリー。
出演は、伊藤淳史、大森南朋、森山未來、多部未華子

確かに良かったけど、何か思ってたのと、ちょっと違ったかなぁ・・・

前作の『アヒルと~』を観たときも思ったんですが、あまりに評判が良すぎて、ハードルを上げてしまったせいで、物足りなさってのを今回も感じてしまいました。

一見すると繋がりが無いような、別々の時代のストーリーが同時進行で進み、実はどこかで繋がってた・・・って言うのは、前作でも同じでしたが、前作以上に「妙な青春クサさ」みたいなを感じてしまい、その分仕掛けとしての「繋がり」が弱く思えて、あまり高い評価はできませんでした。
そもそも一番肝心な「繋がり」が、直接的なモノではなくて、非常に間接的な気がして、そこが腑に落ちない僕は、ヒネクレ者ですか?w

恐らくこの人の原作の話は、「仕掛けモノ」として観るのではなく、「時代を超えた繋がり」みたいなのを楽しむべきなんでしょうが、どうしても映画になってしまうと仕掛けモノとして観ようとしてしまう、僕の悪いクセだと思います・・・


ただ出演者は豪華だし、個人的にも好きな俳優さんばかりだったので、嬉しかったです。
大森南朋さんは素敵だし、森山未來は動けるし、多部未華子の泣き顔は可愛いしw


別に仕掛けだけなら「仕掛けモノ」の作品で観たいし、青春を魅せたいなら、それだけに拘った作品で面白いのは沢山あるし、この作品の落ち着かんとしてる場所が、僕にはあまり分かりません。
『アヒルと~』も含め、もしかすると僕の苦手なタイプの作品なのかも・・・
つーか、活字の方が想像する面白さがあって、映像には不向きなのは確かだと思います。

「映画」として観るなら、内田けんじ監督作が最強なんだよなぁ・・・

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