2008年11月11日火曜日

梅太@ DVD:『ピーター・パン』と『ピーター・パン』

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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 記事タイトルからすると、なんのこっちゃというところですね。
 一つは、もちろんディズニーの名作『ピーター・パン』です。
 もう一つは、ユニバーサルピクチャーの『ピーター・パン』です。

 ユニバーサル版は、03'に公開された実写版。
 公開時、特に注目はしていなかったのですが、どこかのレビューで中々の秀作との記事を読み、この度見てみることにしました。
 そして、ディズニー版と見比べてみたわけです。

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 ~~~ ユニバーサル版 ~~~

 はい。GOOD JOBです

 03'といえば、『マトリックス』シリーズが完結した年でありまして、CG関連の技術はすべて『マトリックス』と比較されてしまいそうな時期。
 『ピーターパン』という、ファンタジーの名作を実写化するには、やはりCG技術は欠かせない。

 この実写版は何が面白かったかと言うと、特撮技術の使い方が古風なところ。

 近年のCG技術は素晴らしく、もはや実写と区別がつかないときもあります。
 でもこの実写版『ピーターパン』は、「これは特撮ですよ!」と割り切っている感じがするのですね。
 CGを使用している部分、ワイヤーアクションの部分は完璧にわかってしまうのですけど、作り手の表現したいことは十分に伝わってきます。
 『E.T.』とか『BTTF』とか、あの時代のファンタジーを見ているようでした。
 
 ストーリー部分では、今更言う必要も無いかと思いますが、この実写版で唯一ケチをつけるのであれば・・・
 ティンカー・ベルがフック船長の罠からピーターを救い、瀕死の重傷を負う。そのティンクを救おうと、ピーターがひたすら「僕は妖精を信じる!」といい続けるシーン。
 これは、かなりしつこかった。
 ただひたすら「妖精を信じる!」「妖精を信じる!」
 これが延々と続くので・・・・これがなければ、もっと良かったかな。

 ただ、そのシーンでのストレスも、うまい具合に帳消しにしてくれました。
 僕が『ピーターパン』で一番好きなシーンは、「月夜に海賊船が空を飛ぶ」という幻想的なシーン。
 こればっかりは実際に見てもらわないといけないわけですが、とりあえず参考画像を。

 

 この実写版『ピーターパン』の最大最高の見せ場ですね。
 帆船のデザインも素晴らしく、非常に満足です。
 このあと、雲の中を疾走するシーンもあるのですが、これまた素晴らしい出来です。ちょっと泣きそうになりました。
 夢があっていいですね。やっぱりファンタジーには夢とロマンが詰まってないと!

 某海賊映画も、第3作目で神が登場したり、世界の果てなんていう異世界がでてきたり、あそこまで破錠するのであれば、これくらい(船が空を飛ぶ!)はやってくれた方がファンタジーと割り切れてよかったのかもしれない。

 ~~~ ディズニー版 ~~~

 久々に見てみた感想として、まず尺の短さに驚きました。
 77分ですって。
 でも作りこみが素晴らしいので、短さは感じないです。

 感想といたしまして、キャラクターの動きの細かさに改めて驚きました。
 指の先まで魂を込めて作りこんでいるアニメーション。
 ホント、惚れ惚れしてしまいます。

 今日の記事の目的である見比べというところですが、ティンクのカワイサで言えば、ディズニー版の方が圧倒的でしょうね
 ホント、惚れ惚れしてしまいます。
 一時でもウェンディを選んだピーター・パンの気が知れません
 あ、でも実写版の方であれば、ティンクよりウェンディを選びます。
 

 はい失礼。冗談はさておき、まじめな話。

 今回、ティンクを見ていて思ったのですが、ティンクというキャラクターは一言も言葉を発さないにも関わらず、言いことは手に取るようにわかるのですよね。
 それは表情や動きの細かさ、ある意味での極端な体動表現というのがミソだと思うのです。
 これらの技術はやはり、ウォルト・ディズニーさんが『蒸気船ウィリー』から培ってきた技術の結晶でしょうね。
 そしてこの技術は、来月公開の『ウォーリー』に繋がっていくのでしょうが、これはまだ見てないので、ここで評価するのは控えます。

 ディズニーのアニメというのは、小さい頃に見たときは「おもしろい」といって見ていましたけど、大人になってくると「見事だな」と感じます。
 そして見事に作りこまれている(粗を感じさせない)からこそ、大人も、少しの間童心に帰れるわけですね。

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 見比べ・・・が今日の記事の目的ですので、一応判定を下します。

 圧倒的に、ディズニー版の方が強いです。それは文句ないでしょう。
 でもユニバーサル版も、(僕の)ツボを抑えるところは抑えていて、見ごたえがありました。
 あと、ディズニーという大きな敵がいるにもかかわらず、21世紀になって実写版を作ろうと試みたユニバーサル・ピクチャーに拍手を送りたいと思います。

 そういえばこの冬、ティンカー・ベル4部作の第1部が公開されますね。
 恐らく観にいくとは思いますが、僕の個人的な意見としては、3Dでなく2次アニメでやってほしかったなと。

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