この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
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記事タイトルからすると、なんのこっちゃというところですね。
一つは、もちろんディズニーの名作『ピーター・パン』です。
もう一つは、ユニバーサルピクチャーの『ピーター・パン』です。
ユニバーサル版は、03'に公開された実写版。
公開時、特に注目はしていなかったのですが、どこかのレビューで中々の秀作との記事を読み、この度見てみることにしました。
そして、ディズニー版と見比べてみたわけです。
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~~~ ユニバーサル版 ~~~
はい。GOOD JOBです。
03'といえば、『マトリックス』シリーズが完結した年でありまして、CG関連の技術はすべて『マトリックス』と比較されてしまいそうな時期。
『ピーターパン』という、ファンタジーの名作を実写化するには、やはりCG技術は欠かせない。
この実写版は何が面白かったかと言うと、特撮技術の使い方が古風なところ。
近年のCG技術は素晴らしく、もはや実写と区別がつかないときもあります。
でもこの実写版『ピーターパン』は、「これは特撮ですよ!」と割り切っている感じがするのですね。
CGを使用している部分、ワイヤーアクションの部分は完璧にわかってしまうのですけど、作り手の表現したいことは十分に伝わってきます。
『E.T.』とか『BTTF』とか、あの時代のファンタジーを見ているようでした。
ストーリー部分では、今更言う必要も無いかと思いますが、この実写版で唯一ケチをつけるのであれば・・・
ティンカー・ベルがフック船長の罠からピーターを救い、瀕死の重傷を負う。そのティンクを救おうと、ピーターがひたすら「僕は妖精を信じる!」といい続けるシーン。
これは、かなりしつこかった。
ただひたすら「妖精を信じる!」「妖精を信じる!」。
これが延々と続くので・・・・これがなければ、もっと良かったかな。
ただ、そのシーンでのストレスも、うまい具合に帳消しにしてくれました。
僕が『ピーターパン』で一番好きなシーンは、「月夜に海賊船が空を飛ぶ」という幻想的なシーン。
こればっかりは実際に見てもらわないといけないわけですが、とりあえず参考画像を。
この実写版『ピーターパン』の最大最高の見せ場ですね。
帆船のデザインも素晴らしく、非常に満足です。
このあと、雲の中を疾走するシーンもあるのですが、これまた素晴らしい出来です。ちょっと泣きそうになりました。
夢があっていいですね。やっぱりファンタジーには夢とロマンが詰まってないと!
某海賊映画も、第3作目で神が登場したり、世界の果てなんていう異世界がでてきたり、あそこまで破錠するのであれば、これくらい(船が空を飛ぶ!)はやってくれた方がファンタジーと割り切れてよかったのかもしれない。
~~~ ディズニー版 ~~~
久々に見てみた感想として、まず尺の短さに驚きました。
77分ですって。
でも作りこみが素晴らしいので、短さは感じないです。
感想といたしまして、キャラクターの動きの細かさに改めて驚きました。
指の先まで魂を込めて作りこんでいるアニメーション。
ホント、惚れ惚れしてしまいます。
今日の記事の目的である見比べというところですが、ティンクのカワイサで言えば、ディズニー版の方が圧倒的でしょうね。
ホント、惚れ惚れしてしまいます。
一時でもウェンディを選んだピーター・パンの気が知れません。
あ、でも実写版の方であれば、ティンクよりウェンディを選びます。
はい失礼。冗談はさておき、まじめな話。
今回、ティンクを見ていて思ったのですが、ティンクというキャラクターは一言も言葉を発さないにも関わらず、言いことは手に取るようにわかるのですよね。
それは表情や動きの細かさ、ある意味での極端な体動表現というのがミソだと思うのです。
これらの技術はやはり、ウォルト・ディズニーさんが『蒸気船ウィリー』から培ってきた技術の結晶でしょうね。
そしてこの技術は、来月公開の『ウォーリー』に繋がっていくのでしょうが、これはまだ見てないので、ここで評価するのは控えます。
ディズニーのアニメというのは、小さい頃に見たときは「おもしろい」といって見ていましたけど、大人になってくると「見事だな」と感じます。
そして見事に作りこまれている(粗を感じさせない)からこそ、大人も、少しの間童心に帰れるわけですね。
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見比べ・・・が今日の記事の目的ですので、一応判定を下します。
圧倒的に、ディズニー版の方が強いです。それは文句ないでしょう。
でもユニバーサル版も、(僕の)ツボを抑えるところは抑えていて、見ごたえがありました。
あと、ディズニーという大きな敵がいるにもかかわらず、21世紀になって実写版を作ろうと試みたユニバーサル・ピクチャーに拍手を送りたいと思います。
そういえばこの冬、ティンカー・ベル4部作の第1部が公開されますね。
恐らく観にいくとは思いますが、僕の個人的な意見としては、3Dでなく2次アニメでやってほしかったなと。
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