この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
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日本国内ではDVDスルーされた、原題は『NICK and NORAH's infinite playlist』という作品。
そしてDVD発売となっても、流行らす気は一切感じられない邦題をつけられてしまった作品。
監督はピーター・ソレット。
主演に人気上昇中の若手二人、マイケル・セラとカット・デニングス。
予告編はチェックしていたのですが、そのときは特に注目せず。
しかし先月観た『チャーリーバートレットの男子トイレ相談室』でカット・デニングスに惚れ、そのノリで、そう、本当にノリでDVDを買ってしまいました。
いやいや、公開されないなんて勿体無い。これ。
ストーリーとしては・・・
元カノ:トリスのことが忘れられない主人公:ニック(セラ)は、別れたあともトリスに自作(自選曲)のCDを送りつづけていた。
しかしトリスは聞かずにゴミ箱へポイ。
そのCDを、偶然にもゴミ箱から拾い上げたノラ(デニングス)は、逢ったこともないCDの作成者に、いつのまにか心を奪われる。
ある夜、ニックのバンドがライブを開催。偶然会場に居合わせたノラ。
こうして二人は出会うのだが・・・
物語は、ニックとノラが出会った一夜の出来事。
僕はこういう、”一夜の”とかに弱くて。
長い期間の駆け引き、それで実る恋も、嫌いかといわれればNoですけどね。
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はい、ではここから少し壊れます。
カット・デニングス!
もう、素敵!
awesome:)
デニングスの名演技(梅太目線)が光る、こんな一場面をご紹介。
ニックとノラが出会うライブ会場で、ノラはトリスに「あれ、連れはいないの?」と聞かれます。
「いるよ」と強がるノラ。本当はいない。
でも引くに引けず、近くにいたニック(このときはお互いのことを知らない)を捕まえ、「緊急事態だから話を合わせて・・・」と耳打ちし、「これが彼氏」とトリスに言う。
ここでニックは、トリスの元カレだから、関係が徐々にこじれて・・・となるわけです。
前置きはよくて、ここでニックにかけるノラの言葉がね。
「いきなりで悪いけど、彼氏になって。5分でいいから」
それはもう、なるしかないでしょうが。
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さて、気を取り直して。
いくらカット・デニングスが素敵だと言っても、それだけでは秀作足りえない。
(いや、それだけでも十分秀作ではあるわけですが。僕としては)
これから紹介する二つの場面が、秀作たるその要因。
●I wanna hold your hand
ニックとノラは良い関係になってくるのですが、やはりニックはトリスのことが心に引っかかり、ウジウジしている。
本当にこれで良いのだろうか・・・と。
そこでバンド仲間が、ビートルズを持ち出して、こういう事を言う。
「彼らはセックスより痛みより、歌うべきものを知っていた。
『抱きしめたい(I wanna hold your hand)』だ。これってすごくないか?
手を握れ。24時間絶倫とか、100年続く結婚なんて必要ない。やさしく手を握れば十分さ」
この”手を握る”伏線は、最後にしっかり回収されて、もう本当に素晴らしい作品に出来上がってしまいました。
●ラストシーン
ラストシーンは、ニックとノラのキスで終わるのですが、そのシーンが良すぎる。
エスカレータでキスし、画面からフェードアウトしていくというこのシーン。
考えた監督、天才だろう。
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うん、マイケル・セラも素晴らしいのですよ。
シャイで一途なティーンをやらせたら、今現在勝てる人はいないでしょうね。
ラブロマンスというものは、ロマンティックな筋書きと、ロマンティックなシーンが無ければ面白くない。
でも監督はそういう部分を良く分かっていて、しっかり作り上げていたように感じます。
こういう作品が、普通に日本で公開される日が、いつか来てくれないだろうかと、切に願います。
あぁでもそうか。
10代の飲酒とかを描いているから、公開されないのかな。
という冷静な判断。
2009年5月10日日曜日
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