この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
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名画座日記-1
東京に帰ってきて、やりたかったことの第2弾:名画座巡り
(第1弾は、チビっ子と映画をみること)
今回は以前からチェックしていた飯田橋のギンレイホールへ行ってきました。
そして念願の「ギンレイシネパスポート」を作りましてね。
初任給で一番贅沢した!といったら、これでしょうね。
一年間、映画見放題ですよ。
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ギンレイホール
飯田橋駅徒歩5分くらいのところ。
少し前の作品からかなり前の作品まで、2本立てで上映。
劇場は一つ。混雑時は階段で鑑賞する人も。
でもその雰囲気がなぜだかとても好きな僕でありました。
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今回は「画家と庭師とカンパーニュ」、「ラースとその彼女」(2回目)を観てきました。
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●小学校以来、偶然再開した2人の男の物語:『画家と庭師とカンパーニュ』
監督はジャン・ベッケル。
主演にダニエル・オートゥイユ、ジャン=ピエール・ダルッサン。
広大な庭をもつアトリエで作業する画家は、ある日庭師募集の広告を出す。
その広告を見てやってきた庭師は、実は小学校時代の旧友であった。
多忙な人生を送ってきた画家と、平凡な人生を送ってきた庭師。
二人は再開し、語り合い、お互いの人生に少しずつ影響を与えていく。
久しぶりのフランス映画鑑賞。
劇的な展開は無い。
サスペンスとかを見慣れていると変に勘ぐってしまうが、この二人の会話の先には破滅も何も無い。
このゆったりした感じ、久々だ。
一口にフランス映画といっても多種多様なものがあるけれど、こういう作品が、僕は好き。
誰かに影響を与える人って、先頭にたってリーダーシップを取るような人ではなく、この作品の庭師のように、着実に生きていく人なのかもしれないなぁと思いました。
ラスト。
庭師が聞いていたラジオで流れるモーツァルトが、エンドロールまで繋がる運びは秀逸。
途中、画家のかつての教え子:マグダという女性が登場します。
演じるのはアレクシア・バルリエ。
素敵。
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●青年とリアルドールの奇妙な恋?:『ラースとその彼女』
以前書いた感想はコチラ。
年明けに見た本作は、なかなかにして僕の心を捉えて離さず、ついに2回目の鑑賞とあいなりました。
うん、やはり素晴らしい。
人との接触を出来るだけ避けて生きてきた主人公:ラース。
そんな彼が兄に、「紹介したい人がいる」とつれてきたのは、通販で買ったリアルドールであった。
当然「弟は頭がおかしくなった」と思った兄は、ラースを病院へ連れて行く。
ラースはとても心のやさしい青年。それは町の人みんなが認めることで、ラースの治療(人形ごっこに付き合う)に快く協力してくれる。
治療の過程で、ラースの過去やトラウマの原因が明らかになっていき・・・
ラースが本当に頭がおかしかったのかどうかは定かではないけれど、この人形ごっこは、「人との関係を持ちたい」と思うラースが何とかして考え出したものであると思う。
これが何かのキッカケになれば・・・と。
その証拠に、実はラースには意中の女性がいて、それは作中のちょっとしたシーンから推察ができる。
僕がこの作品で好きなシーンは2つあり(もっとあるけれど)、ひとつはラストシーンで、以前の感想に書きました。
今回は「意中の彼女:マーゴにボーリングに誘われた!」という場面をご紹介。
恐らく心中は「やった、誘われた!」とウキウキであっただろうラースは「うん、ビアンカ(リアルドール)を家に送ったあとならいいよ」と素っ気無い態度をとる。
来るFriday night、なんやかんやでデートは成功。
でもラースは別れ際に、「僕にはビアンカがいる。今夜のことは誤解しないでほしいんだ」と強がる。
ラースの病気のことをわかっているマーゴは「もちろんよ、そんな風に考えてないわ」と返す。
そして、さようなら、と握手で別れる。(動画)
この別れ際の握手がいいのですよ。
ラースには過去のトラウマから、人に触れられると皮膚に痛みが走ってしまう病気を抱えていて、普段はそうならないよう人一倍厚着をしています。手袋もしています。
でもここでは、この握手では、手袋を取り、痛みに耐えながらも生身で握手をするのですね。
よくもまぁ、設定を生かしながら、こんなにも素敵なシーンを作り上げたなぁと、もう涙々。
(このシーンの曲も、また素晴らしいのだ)
今年観た作品で「何か1作品人にオススメをするとしたら?」と聞かれたら、この作品ですね。
ぜひ多くの人に観てほしい。
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さて、名画座巡り第1回。
今後も活動の幅を広げ、たくさんの名画に出会えるよう頑張ります。
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