2009年3月14日土曜日

ゲン@ 劇場:『ドラゴンボール:エボリューション』

ゲンです。
人身事故で10分で着くはずが、40分近く遠回りして帰宅しました。

『ドラゴンボール:エボリューション』@TOHOシネマズ錦糸町(3/13公開)

説明不要の人気コミック原作の実写映画。

公開前から、あらゆるサイトで酷評と苦笑の嵐でしたが、周りが酷評すればするほど擁護したくなるのが自分の性w
何とかして褒めてやろうと思い、観に行きましたが・・・

中途半端! 大叩きするほどツマらなくないのが腹立つわー!w

まず、当方はそこまで原作のファンではないということを、ご了承下さい。
一応、キャラクタの名前とかストーリーの一通りの流れは知ってますが、コミックを何度も読み返すほどのファンではないですので・・・

恐らくですね、この作品に関わった人達全員が、原作を全く読んでいないんだと思いますw
「何か、人気あるらしいから映画化してみる?」くらいのノリで実写化しちゃった!くらいの完成度ですw

とにかく、ストーリーが行き当たりばったり。
ほとんどバックの無いまま話が始まって、ドンドンあとづけで設定が加えられていって、都合の良いように展開され、最後もあっけなく終わりますw

まぁ、そこが笑えると言えば笑えるので、狙ってやってるのなら、ある意味で天才的な脚本ですが、絶対にそんなことは無いと思いますw

何と言いましょうか、ドラゴンボールが大好きな人が先頭で伝言ゲームを初めて、全然知識の無い8番目くらいのアメリカ人が脚本書いてる感じ?w



真面目な話をすると、原作に全く思い入れの無い奴らが集まって、作品を作り上げたのがミエミエでした。
ハッキリ言って、こういう映画人が僕は一番嫌いです。
どんなにダメな作品でも、作り手側に「大好きだ!」という気持ちがあれば、それは絶対に作品に反映されて観客に伝わります。
いくらツマらない作品でも、「ココだけはやり込んだなw」って部分が必ずどこかにあるもんです。

それが無いんです、この作品には。

「この程度でいいや・・・別によく知らないし」の連続で作られたこの作品は、どこかで観た事があるようなカットが数え切れないほどにありました。
でも、どのカットも完成度が非常に低いです。
オリジナルだとかパクリだとか、そういう話ではなく、作品そのものの完成度を上げる気が全く感じられませんでした。

例えば、『マトリックス:レボリューションズ』のクライマックスにて、ネオをスミスの空中戦は「ドラゴンボール」のパクリだと叩かれました。
しかし、オリジナルであるはずのこの作品の戦闘シーンを観てみると、そのパクリよりも明らかに完成度が低いのです。
制作費の問題なんかじゃなく、「原作が好き!」という気持ちで作った別の作品が、やる気の無いオリジナルを超えてしまったことになります。

それって、ホントに恥かしいことだと思いますよ?


「悟空」って名前なのにアメリカ人なのとか、シェンロンに叶えてもらう願いが酷すぎるのとか、ツッコもうと思うと1分に1回でも足りないくらいに非常にハイテンポで低レベルのボケを連発してくれるので、飽きないと言えば飽きないのですが、そのどれもが「ツッコんだモノ負け」になってるので、全く動けませんw

あと上映時間が90分ほどしかないので、あまりの展開の早さに驚くと思いますが、その辺も上手く楽しむには高度な技術が必要かと思われますw


ホントは言いたいコトが、もっと山ほどあるのですが、そのどれもが稚拙すぎるボケゆえ、手が出せませんでした。

どうぞ、劇場でご覧になり、ゆっくりと消化してください。

きっと食あたりでお腹を壊すと思いますのでw


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そんなワケで、予想通り駄作だった『ドラゴンボール』ですが、大叩きするほどのダメな作品でもなく、ただひたすらに「ツッコんだモノ負け」になるだけの作品で、非常にモノ足りませんでした。

「バカだなぁ♪」って笑えるでもなく、失笑するでもなく、飲み込むしかない悔しさ。

昨年の『少林少女』くらい酷ければ、大喜びで叩けるですけどねぇ・・・
チャウ・シンチーは結局何がしたいんだろうなぁ・・・


予告編で観た『トランスフォーマー:リベンジ』の方が、1000倍面白かったですw

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