今月は観たい作品の公開ラッシュでスケジュールが大変です・・・
■『罪とか罰とか』@TOHOシネマズ西新井(3/6鑑賞)
劇団「ナイロン100℃」主催、ケラリーノ・サンドロビッチさんの監督4作目はお得意のナンセンス・ブラックコメディを前面に押し出した作品。
一日警察署長を嫌々やらされるグラビアアイドルが、事件や元恋人の秘密に振り回される様を描く。
主演は成海璃子。
うーん、ナンセンスw でもこの感覚がイイんだよなぁ♪
とりあえず、ケラさんの監督作は全部観てるワケですが、ここまでナンセンスでブラックな笑いを詰め込んだ作品は今回が初めてですね。
なので、絶対に一般ウケするような無難なラインは狙ってこないだろうとは思ってましたが、案の定、危険だわーw
もー序盤から打ってくるジャブがいちいちツボで、クスクス笑いが2時間ずっと続いてましたw
そもそも「一日署長に捜査を指揮する権限は無いだろ!」ってトコロから始まり、常に“ツッコミしろ”を用意してくれるのはありがたいですねw
シュールなんだけども、拾いやすく丁寧な気の利いた配慮ですw
まぁ、逆に言うと「爆発した笑い」ってのは無く、ジャブだけ連発されて倒された気がするので、気持ち良さみたいなのは全く感じないんですね・・・
別にストーリーにメッセージがあるワケでも、感覚的に刺激されるな展開も無いので、そのジャブ連打だけで満足は出来たんですがw
主演の成海璃子ですが、不遇な扱いを受ける売れないグラビアアイドルって役が、成海璃子本人の外見にハマっててなかなか良かったですw
成海璃子って一時期スゲー肥えてた時期があったと思いますが、その辺も含めてピッタリかなぁ?ってw
でも、そんな彼女をずって観てると段々可愛らしく魅力的に見えてくるのが不思議ー♪
まぁ、女優さんだし、キャラ作りって点では、文句無しに出来るでしょうからw
その他の出演者は、ケラさん監督作らしくホントに豪華な方たちばかり!
劇団員の方々はもちろん、過去に一緒に仕事をされた方々が、チョイ役で次々と登場してました。
こういう方々を発見するのも、ケラさん作品の面白い部分でもあると思います。
で特に素晴らしいのは、やはりと言いましょうか、犬山イヌコさんと奥菜恵さん!
犬山さんはいつものテイストで、サバサバした口調でサラッと突拍子も無いことを言うのが最高に面白いですね。
ケラさん作品には欠かせない、三谷作品で言う戸田恵子さん的な必要不可欠のポジションですw
奥菜恵さんは監督2作目の『おいしい殺し方』で主演もしていて、その時もコメディエンヌっぷりに感動しましたが、今回も周り(主に大倉孝二さん)に振り回されっぱなしで常にハイテンション!
女性的な強さと弱さを感じさせるようなヒステリックな役も好きですが、こっちの演技も魅力的♪
「魔性の女」と呼ばれながらも、やはりオキメグは素晴らしい女優さんだと思います・・・女優業を引退しないでホントに良かった・・・
あとは山崎一さんなり、大倉孝二さんなり、全力でコメディに走れる方々も素晴らしいですが、この女優さん二人は別格に素晴らしいってコトで、今後もケラさん関連での活躍を楽しみにしております。
未だに僕の中では初監督作の『1980(イチキューハチマル)』が最強に面白いのは変わらないんですが、“青春”って要素を抜いた純粋なナンセンスコメディとしては、十分に合格点の作品だと思いました。
まぁ、絶対に万人にはススメられませんが、舞台を含めてケラさんの作品が好きな方は、間違いなく楽しめると思われます。
ケラさんと出会ってから観た舞台・映画・DVDで未だにハズレを全く感じないのはスゲーと思います。
連勝記録はまだまだ続きそうだなぁ・・・
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『罪とか罰とか』を観終わって劇場出て携帯見たら、ケラさんが緒川たまきさんと結婚するっていうじゃないか!
何と言うタイミング!w
緒川さんは『犬は鎖につなぐべからず』『どん底』と、ケラさんと絡んだ2作をバッチリ観に行ってますが、ナマで観るとホントに綺麗な女優さんですよー♪
あまり生活観を感じない二人だけに、どんな夫婦になるのか若干心配ですが、お幸せにー
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