2008年12月7日日曜日

梅太@ 劇場:『ヤング@ハート』

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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●元気な高齢合唱隊を追ったドキュメンタリー『ヤング@ハート
 監督はスティーブン・ウォーカー。
 実在する平均年齢80歳の合唱隊を追ったドキュメンタリ映画です。

 ゲンさんにオススメをしておきながら、自分が観にいかないでどうする!ということで観てまいりました。
 ゲンさんの感想はコチラ

 
 ~~~ ロック ~~~


 僕は音楽に精通しているわけではないので、「ロック」というものの定義というか意味合いと言うか、そういうのは深くは知りませんが、少し前に観たキャメロン・クロウ監督作品『あの頃ペニーレインと』を引用させてもらうと、「ロックは考え方」だそうです。
 (『あの頃~』については、パンフの記事で映画評論家:町山智浩さんも引用していましたね。ちょっと嬉しい)



 「ヤング@ハート」というのは合唱隊の名称で、このチームが歌うのは既存の曲。つまりカバーという事になるのでしょうが、曲のチョイスが「ロック」に分類されるものというのが面白い。
 僕は音楽に疎いので、「ロック=激しい」という先入観があり、その激しい曲をお年寄りの方が歌うというギャップからして面白い・・・という印象を予告編の時は受けたのですが、「ロック=考え方」というのを意識すると、捉え方がガラっと変わった。

 歌詞というのは媒体に過ぎないのだなと思う。
 考え方や思いを伝えるための媒体。
 歌う人が違くても、紙面に書いてある文字自体はもちろん変わらないけれど、そこに込められる思いというのは千差万別。

 この作品の最後を締めくくるコンサートで一番印象に残ったのが、フレッドさんの歌うコールド・プレイの『Fix you』。 
 これはラブソングなのだそうですが、フレッドさんは先立たれた友への思いを込めて歌う。
 僕が先日書いた『I'm not there』の感想では、歌詞の捉え方は受け手によって千差万別ということを書きました。
 でも今回、歌い手によってこうも歌詞の意味が違ってくるのか・・・と、その衝撃とフレッドさんの歌声で感極まって、僕は泣いてしまった。

 いやぁ、ロックってすごい。

 またここで、『I'm not there』を引用しますけれど、この作品ではケイト・ブランシェット演じるボブ・ディランが、こんなことを言う。

 「歌詞の無意味さこそ崇高なのに」


 歌詞は媒体であり、それ自体には意味が無い。
 ロックは考え方、”歌う人の”考え方を伝えるものである。歌詞自体が意味を主張してしまっては、それはロックではないのだと。
 誰もが歌えるように、その人独自の意味が込められるように、歌詞は無意味であるべきなのだと。
 うん。歌詞の無意味さは、崇高だ。

 だから、ビートルズが解散して40年も経つのに『アクロス・ザ・ユニバース』という作品が生まれるわけですね。

 「ロックは考え方」、最初にこの言葉を聞いたときは真意は掴めなかったけれど、『ヤング@ハート』を通じてちょっと理解できたかと思います。
 またロック好きの人の気持ちは、今まであまり理解できなかったけれど、それもちょっと理解できたかと思います。

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 この作品には、ゲンさんの感想の方で書いてますが、沢山の素晴らしいことが詰まっています。
 まだ付近の劇場で上映しているならば、是非観にいってください。


 

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