2008年12月7日日曜日

ゲン@ DVD:『地球の静止する日』

ゲンです。
風邪をひきました。

■DVD『地球の静止する日』

12/19より全国公開されるキアヌ・リーブス主演のリメイク版『地球が静止する日』じゃなくて、1951年に公開されたオリジナル版ですw
普段は滅多にやらない予習の意味を込めて、わざわざセル版を買ってまでして鑑賞してみました。

OK! これで心構えは出来たぜ!w

まぁ、別に赤字(優評価)にするほどでもないんだけども・・・

古典SFの名作、それもカルト・クラシックと言われている作品ですが、デジタル・リマスター技術のおかげで非常に観やすく、ストーリーも分かりやすかったです。

当時の特撮技術なんてものは、今の自分から観るとチープとも言えてしまいますが、たまにはこういうノスタルジックな作品もいいですね。
SFと言っても、そこまで映像拘った作品といった印象ではなく、むしろストーリーに重点を置いた作品だと思いました。

時代的にも第二次世界大戦後、冷戦に突入した時代背景を絶妙に反映していて、リアルタイムでこれを観ていたとしたら、なかなか社会派のSFだったんじゃないかと思います。

いや、今観ても十分に拾える部分が多い良作ですね。



で、これがリメイクされるワケですか・・・キアヌ主演で・・・

うーん・・・どうだろう・・・

どこまで脚本が書き直されているか分かりませんが、正直言ってズッコケる要素は十分にあると思いました。

『宇宙戦争』『アイ・アム・レジェンド』と言った様な、古典SFの名作といわれる作品のリメイクは最近も多かったですが、どれも同じ印象なんです。

今の技術で作り直しても、面白いワケじゃない。

いくら当時、画期的な作品であったとしても、今の時代背景にそぐわなければ、全く面白くないワケですよ。
確かにCGのおかげで映像的には迫力があって、よりリアルに緊迫感を演出できるでしょうが、ストーリーではなくそこに重点を置いてしまった時点でその作品は死にます。

だって、「SF」ってそもそも映像技術じゃないでしょ?

魅力的なストーリー展開でイマジネーションを膨らませたモノであって、実際に映像にする事はまた別の次元の話だと思うのですよね。

いくら夢だったとしても、それをスピルバーグみたいな巨匠が、トム・ルーズ主演で商業映画にしちゃマズいだろうと・・・
何つかー、あの作品はスピルバーグのエゴに全世界が巻き込まれてしまった気がしました。
まぁ、そういう意味で『宇宙戦争』(原題:War of the worlds)ってのは言いえて妙だけどもw



その流れから考えての『地球の静止する日』のリメイク『地球が静止する日』
今回は脚本が現代に合うようにだいぶ練り直されてるとの事ですが、オチに関しては恐らく変わらないんではないのかなぁと予想しています。

テーマ的には十分に現在でも通用すると思うので、その辺は一貫してるのではないかと。

ただ、そうなってくると「VFXを駆使した壮大なお説教映画」に なってしまう気もするんで、それはそれで心配ですが・・・


キアヌ主演の名に恥じぬ作品であるよう、強く願いますw

0 件のコメント: