この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
~~~~~~ ストーリー ~~~~~~~~~
エドワード・ブルームは、大の話好き。彼の語る話は面白く、自然と人が彼を取り巻く。
そんな父を持つウィル・ブルーム。子供の頃はエドワードのワクワクするような話が大好きだった。
しかし、大人になったウィルは一つの疑問を持つ。「いったい何が真実なんだろう」
エドワードにまつわる何千何万という話は聞いてきたが、その荒唐無稽さ故、エドワードの本質が見えないことに気付く。
ウィルの婚礼の日、ついにその思いを伝えるが、それがキッカケで父子は断絶する。
数年の後、エドワードは病に倒れる。残された日は少ない。
実家に戻ったウィルは、エドワードの口から真実を引き出そうとする。
そしてエドワードが語ってきた空想と現実を摺り合わせようとするのだが・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このブログを立ち上げ、一番最初に書いた自己紹介の記事で、この『ビックフィッシュ』は僕の思い出の作品であることに触れました。
今現在、こんなにも映画が好きなのは、この作品があったからです。
以来、何かの節目の時には必ず鑑賞している作品で、僕は数日前誕生日を迎えたので、その折に。
ティム・バートン作品の中でも最も好きな作品でありまして・・・・
--------------------------- 思い出 ------------------------------
昔から映画は好きだったのですが、高専に入学し2年間くらいは、勉強(いや、ホントか?)と部活(これはホント)に精を出していて、映画館にあまり行ってなかったのです。
3年生になって少し落ち着いてきた頃、ふと、この作品の宣伝に惹かれました。
TOHOシネマズ六本木ヒルズ(当時はまだ「ヴァージンシネマ」だったっけ)に行き、超巨大スクリーン(8.4×20.2)で初日初回に鑑賞。
久々の映画館というだけでワクワクしてたのもありますが、上映開始直後から世界観に惹きこまれる。
エドワードが語るサーカスのお話で、「運命の女性に出会うと、本当に時が止まる」というシーン。
この辺りでは、もうどっぷり浸かってました。
そして庭いっぱいに広がる水仙畑。
戦争からの帰還。
映画ってすごいなぁ・・・
そして最後。エドワードの死に際に、ウィルが語る”エドワードの最後”の話。
そのあまりの素晴らしさに、涙が止まらなかったのを覚えてます。
座席予約制・完全入れ替え制の劇場ですから、上映終了後はすぐに劇場を出ないといけないわけですが、しばらくは出たくなかった。
映画ってこんなにすごかったっけ・・・
-----------------------------------------------------------------
今日は作品の感想というより、作品を観てきて僕が考えたこと・・・というコンセプトでいこうと思います。
長々しくなりますので、お時間があるときにでも。
~~~ 1. 永遠に繰り返される物語 ~~~
現実と空想をすり合わせようと、エドワードが辿ってきた道を探るウィルは、スペクターという街に住むエドワードの旧友:ジェニーに会う。
そこでジェニーに聞かされる話は、エドワードが歩んできた時系列とはチグハグな部分が多い。
困惑するウィルに、ジェニーはこんな一言を放つ。
「お父様の頭で考えるのよ」
さて僕も、エドワードの頭で考えてみる。
すると、この『ビッグフィッシュ』という作品は、オープニングとラストが繋がるお話であるということに気付いた。
つまりは輪廻というものかな。
オープニングは、街の伝説的な存在である怪魚、誰にも捕まえられない大きな魚の話から始まる。
どんなエサをもってしても捕まえられず、ある日エドワードは、純金の婚約指輪をエサにすればどうかと思いつく。
釣り上げたはいいものの、その魚に指輪を飲み込まれてしまうが、死闘(いや、そんなに壮絶ではないが)の末、指輪を取り戻す。
この話は、釣り上げるのが困難である魚と、高嶺の花である人(妻:サンドラ)を掛けて、それらを手に入れるには指輪をあげるのが一番だというジョーク。
またこの話は、ウィルが生まれた日に起こった事件という設定である。
「この話はウケるんだ」という台詞から、恐らく最も語られてきた冒険譚であろう。
ラストは、エドワードが今まで終ぞ語らなかった”エドワードの最後”の話を、ウィルに作らせ語らせて、幕を閉じる。
ウィルが作った話のオチは、「父さんの本当の姿は、実は大きな魚だったんだ」というものである。
この”大きな魚”にまつわる話は、エドワードがウィルに聞かせてきた幾千もの話の、おそらく原点であると僕は思います。
つまりウィルの視点からみると、”エドワードの辿ってきた人生”の原点です。
ウィルが語った”エドワードの最後”の話で、その原点は同時に、エドワードの終着点となったのです。
そして怪魚となったエドワードは、やはり誰にも捕まえることは出来ず、誰かが指輪を河に放り込むまで、街の伝説として語られていく。
ここで、映画のラストとオープニングが繋がるのです。
・・・・という風に、”大きな魚”にまつわる話は、永遠に繰り返され、語り継がれていくのですね。
~~~ 2. My Girl in the river... ~~~
1節と少しリンクした話です。
ウィルが語る”エドワードの最後”の話では、エドワードは妻サンドラに、純金の婚約指輪を託します。そこで放つ一言が、
「My Girl in the river」
このシーンの意味。
これが長らくつかめなかったのですが、今回なんとなく掴めた気がします。
推測①:
エドワードは、指輪をエサに魚(♀)を釣り上げますが、指輪は飲み込まれ、闘争の末に取り戻す。
自分が死ぬという時になり、その魚(Girl=サンドラ)に、あのとき力ずくで取り戻した指輪を渡す・・・という意味。
推測②:
ウィルが語る話のオチは、「父さんは、本当は大きな魚だったんだ」。
この魚は後に、誰も捕まえられない街の伝説となる(1節参照)。
この魚を捕まえる唯一の方法は、指輪をエサにすること。
そしてこの魚を誰かが捕まえたとき、新たな物語が紡がれていくのです。
それを考えると、「誰かがこの指輪を使って、僕を捕まえてくれる日まで・・・」という意味で、サンドラに指輪を託したのかな。
推測①は、台詞を意識した解釈。
推測②は、指輪を託すという行為を意識した解釈。
原作の方に、ヒントが隠されてたように思ったのですが、以前読んでからかなり経つので、内容をすっかり忘れてしまいました。
このシーンの意味について考えたことがある方、ぜひご一報を。
~~~ 3. 御伽話に込められた真実 - 「The very Big Fish」~~~
「You become what you always were. The very big fish. And that's how it happens.」
ウィルが作りエドワードに聞かせる”エドワードの最後”の話。
そのオチの部分です。直訳すれば、
「とても大きな魚、つまり父さんが常にそうであったものになった。それが父さんに起こったこと」
という感じになるのでしょうか。
映像ではこの後、エドワードが魚に転身するところで話が終わります。
視覚的な情報のみで捕らえるならば、1節で述べたエドワードの原点である”大きな魚”の話に掛けて、「あなたの最後は、あなたが今まで散々語ってきた”大きな魚”になりました」という具合ですね。
さて、「Big Fish」とは”大きな魚”という意味ですが、実は「ホラ吹き」という意味もあるそうです。
この意味を考えると、先の英文はもっと深い言い回しであることに気付きます。
「あなたは、あなたが今まで散々人に語ってきた”ホラ(ジョーク)”になってしまいました」
つまり、映画の最後でウィルのナレーションとして流れる「お話を語りすぎて、父さん自体が”お話”になってしまった」という台詞と繋がるわけです。
あなたが死んでも、あなたは”お話”として生き続ける。
人に散々ジョークを語ってきたエドワードにとって、これほど素晴らしい最後は無かったのではないだろうか。
思考は巡って。もう一つの解釈。
子供の頃、誰でも御伽話を聞かされたことはあると思います。
あれは、何の意味があるのでしょうか。
御伽話やジョークの根底には、読む人に対して作者が込めた思いや教訓が眠っていると思います。
例えば児童書の分野ではあまりにも有名であるロアルド・ダール。その著書の『チャーリーとチョコレート工場』は、「良い子は報われる」というその一言が根底にあり、それを伝えるためウンパ・ルンパの楽しげ歌や、奇人ウィリー・ウォンカのへんてこな発言で盛り上げます。
絵本や児童書には、まず楽しさがある。その楽しさが頭に残り、後々、その本に込められた本当の意味がわかってきます。
エドワードが語る話・ジョークも、同じ部分があると思います。
一度聞いた限りではその話の楽しさが印象的ですが、エドワードの話の中には実は、エドワードという存在の本質が沢山散りばめられています。
今までメチャクチャだと思っていたお話。でもエドワードが語るジョークの中に、エドワードの本質が込められている。真実をそのまま伝えることだけが、良い方法とは限らない。
エドワードの死期が迫り、空想と現実を摺り合わせていたウィルは、最後にこのことに気付いたのです。
エドワードがジョークに徹した意味・精神。
最後の「The very Big Fish(この大ホラ吹きめ)」には、そういうことを理解したウィルの気持ちが込められているのだと思います。
-------------------------- まとめ -------------------------------
以上。
もう何度目になるかわからない今回の鑑賞ですが、実を言うと、今までこの作品に対して、ちゃんと文章化したことってないのですよね。
何故かと聞かれるとわからないのですけど、スティーブン・キングの言葉を借りれば、
「頭の中で考えているときは無限に思えることでも、いざ口にしてしまうと、実物大の広がりしかなくなってしまう」
というのがあったからかもしれません。
ただ今回文章化することによって、整理整頓が出来たようにも思います。
映画の最後、ウィルのナレーションで流れるこんな一言。
「聞きすぎたジョークは、時が経てばまた笑える」
この作品は、感動的で暖かいという第一印象があった。
でも時が過ぎ、何度か観ているうちに、色々な意味が込められていることに気付く。
(もしくは、色々な解釈が出来ることに気付く)
『Big Fish』という、ティムバートンが放った”盛大なるホラ話”(「The very Big fish」)。
僕はまた、何かの節目にこの作品を観るのだと思います。
最後まで読んでくださった方、長々とお付き合いありがとうございました♪
2008年11月29日土曜日
2008年11月25日火曜日
ゲン@ 劇場:『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』
ゲンです。
昨日11/24に25歳になりました。
本日11/25は梅太くんの誕生日です。
2日連続で管理人の誕生日なのです。
仲が良いですね。
■『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』@丸の内ピカデリー(11/24鑑賞)
『ナイトミュージアム』のベン・スティラーが監督・脚本・主演を手がける、自己中心的な役者たちがアクション映画の撮影で東南アジアへ赴き、本物の戦争に巻き込まれてしまうサバイバル・コメディー。
共演は『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック、『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr。
今年の夏、全米で4週連続No.1を獲得し続けたモンスター映画『ダークナイト』を、5週目にして頂点の座から引き摺り下ろしたオバカコメディが、いよいよ日本上陸。
メインキャストの3人に加え、トム・クルーズをはじめとする超豪華な俳優たちがカメオ出演するとのことで、そちらも楽しみにしていました。
バカー! くだらねぇー! 最低ー! 面白ぇー!
まず確実に言えるのは、どんな映画なのかよく知らないで観に行こうかと思ってるヤツは、絶対に観に行っちゃダメよ!w
ベン・ティラーもジャック・ブラックも、あとロバート・ダウニー・Jrもですが、それなりに知名度のある俳優なので、一般的に知られてる出演作は多いですが、そういった「一般ウケ作品」ばかりを観て彼らを知った気でいる人は、必ず返り討ちに遭いますよ!w
落ち目のアクションスター、お下劣コメディアン、やり過ぎ演技派俳優が出演する新作の戦争映画の撮影。
人気だけで集められた全く息の合わないキャストとスタッフたちに、監督もお手上げ。
そこで監督は、彼らを実際の戦場に放り出し、そこで本気で生き延びようとする様子を撮影してしまおうと企む。
というストーリーなんですが、「実際の戦場に放り出す」なんていう無茶さえ除けば、現在のハリウッド映画の体質への完全な皮肉w
「そこまで言うか!w」って程の強烈なセリフがこれでもかと登場します。
人種差別や下ネタなどなど、全く遠慮ナシに飛び交うセリフ。
こんなの全国公開しちゃっていいのかよ!w
な感じなんですが、ある程度映画を沢山観てて、メインキャスト3人の状況なんかもよく知ってるような人にとっては、面白くて仕方がないです!
おまけにハリウッド体質への絶妙な皮肉も盛りだくさんとくれば、文句なしに笑えます!
勿論、B級アクションや戦争映画のパロディなんかも笑いどころですが、そんなモノでは済まないネタがいっぱい仕掛けられておりました。
監督・脚本・主演を務めるベン・スティラー!
『ナイト・ミュージアム』でファミリー層にもウケて、演技派のコメディ俳優としても知名度のある彼ですが、際どいギリギリなコメディ表現ってのも彼の大きな魅力。
今回はまさにそこを表現していて、ハリウッド体質に鋭く切り込む様子は、ある意味カッコイイですw
お下劣コメディアン役のジャック・ブラック!
下品な下ネタといい、テンションの高さといい、彼にしかできないキャラクタw
ヒューマンドラマに出れば、感動で涙も誘う俳優ですが、今回は全くそんな要素はありません!
どーしょーもないバカ!w
やり過ぎ演技派俳優役にロバート・ダウニー・Jr!
この映画(劇中の戦争映画)のために、白人から黒人になる手術を受けてしまうほど、役に入れ込む役者バカですが、私生活ではやりたい放題のお騒がせ俳優!
・・・という、ロバート自身の経歴をも匂わせるような設定に苦笑いしてしまいますが、その確かな役作りは流石w
『アイアンマン』で魅せたダンディでシブい演技は完全に封印され、どギツい差別的な発言を繰り返す、とんでもないバカを熱演しております!
そして、本当に豪華なカメオ出演者!
何としても褒めなければいけないのは、トム・クルーズでしょう!
彼がカメオ出演する事は当初からかなりの話題になっていましたが、作品が作品だけに、ほんの少し出演シーンだと思っておりました。
ところがところが、意外なほどストーリーに密接に絡んでくるキャラクタでして、メインキャスト3人に次ぐくらいの重要な役じゃないですか!
しかも、その演じるキャラクタたるや、ヒドい!w 黒過ぎる!w
頑張りすぎだよ! トム! あんた最高だよ!w
今回出演した俳優の中で、誰を一番褒めたいかと問われれば、間違いなくトム・クルーズでしょう!w
前回トムを観たのが『大いなる陰謀』で、次回の出演作が第二次世界大戦にてヒトラー暗殺計画を描いた『ワルキューレ』ってのを考えると、ますます褒めたくなりますw
3作連続で戦争映画出演、お疲れ様ですw
他にも『スパイダーマン』ピーター・パーカー役のトビー・マグワイアやら、ジョン・ボイドやら、笑っちゃうくらいに豪華な俳優が一瞬だけ登場しておりました。
「ちょっと面白そう」くらいのノリで観に行くと絶対に返り討ちに遭います!
逆にベンやジャック、ハリウッド体質をよく知ってる人は、かなり面白いことになっておりますんで、是非とも劇場に行くことをオススメいたします!
いずれにしろ、観に行く方はそれなりの覚悟を!
~~~~~~~~~~~~~~~~
そんな感じですが、予想通りハチャメチャな作品で大満足でしたw
残念な点を挙げるとすれば、当初出演予定だったベン・スティラーの大親友のオーウェイン・ウィルソンが自殺未遂事件のために、降板してしまったことですかね・・・
彼の代役を務めたマシュー・マコノヒーの演じた、落ち目のアクションスター(ベン・スティラー)の唯一の理解者であるエージェントの役を、本当はオーウェンが演じる予定だったのかと思うと、非常に残念です・・・
あの役こそ、完全にオーウェインのために描かれたキャラクタだったので、彼に演じてもらいたかったなぁ・・・
あと、この作品が米国でウケてしまったってことは、きっとベン・スティラーは今後、アカデミー賞を受賞できないだろうなぁーっていう懸念がありますねw
昨日11/24に25歳になりました。
本日11/25は梅太くんの誕生日です。
2日連続で管理人の誕生日なのです。
仲が良いですね。
■『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』@丸の内ピカデリー(11/24鑑賞)
共演は『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック、『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr。
今年の夏、全米で4週連続No.1を獲得し続けたモンスター映画『ダークナイト』を、5週目にして頂点の座から引き摺り下ろしたオバカコメディが、いよいよ日本上陸。
メインキャストの3人に加え、トム・クルーズをはじめとする超豪華な俳優たちがカメオ出演するとのことで、そちらも楽しみにしていました。
バカー! くだらねぇー! 最低ー! 面白ぇー!
まず確実に言えるのは、どんな映画なのかよく知らないで観に行こうかと思ってるヤツは、絶対に観に行っちゃダメよ!w
ベン・ティラーもジャック・ブラックも、あとロバート・ダウニー・Jrもですが、それなりに知名度のある俳優なので、一般的に知られてる出演作は多いですが、そういった「一般ウケ作品」ばかりを観て彼らを知った気でいる人は、必ず返り討ちに遭いますよ!w
落ち目のアクションスター、お下劣コメディアン、やり過ぎ演技派俳優が出演する新作の戦争映画の撮影。
人気だけで集められた全く息の合わないキャストとスタッフたちに、監督もお手上げ。
そこで監督は、彼らを実際の戦場に放り出し、そこで本気で生き延びようとする様子を撮影してしまおうと企む。
というストーリーなんですが、「実際の戦場に放り出す」なんていう無茶さえ除けば、現在のハリウッド映画の体質への完全な皮肉w
「そこまで言うか!w」って程の強烈なセリフがこれでもかと登場します。
人種差別や下ネタなどなど、全く遠慮ナシに飛び交うセリフ。
こんなの全国公開しちゃっていいのかよ!w
な感じなんですが、ある程度映画を沢山観てて、メインキャスト3人の状況なんかもよく知ってるような人にとっては、面白くて仕方がないです!
おまけにハリウッド体質への絶妙な皮肉も盛りだくさんとくれば、文句なしに笑えます!
勿論、B級アクションや戦争映画のパロディなんかも笑いどころですが、そんなモノでは済まないネタがいっぱい仕掛けられておりました。
監督・脚本・主演を務めるベン・スティラー!
『ナイト・ミュージアム』でファミリー層にもウケて、演技派のコメディ俳優としても知名度のある彼ですが、際どいギリギリなコメディ表現ってのも彼の大きな魅力。
今回はまさにそこを表現していて、ハリウッド体質に鋭く切り込む様子は、ある意味カッコイイですw
お下劣コメディアン役のジャック・ブラック!
下品な下ネタといい、テンションの高さといい、彼にしかできないキャラクタw
ヒューマンドラマに出れば、感動で涙も誘う俳優ですが、今回は全くそんな要素はありません!
どーしょーもないバカ!w
やり過ぎ演技派俳優役にロバート・ダウニー・Jr!
この映画(劇中の戦争映画)のために、白人から黒人になる手術を受けてしまうほど、役に入れ込む役者バカですが、私生活ではやりたい放題のお騒がせ俳優!
・・・という、ロバート自身の経歴をも匂わせるような設定に苦笑いしてしまいますが、その確かな役作りは流石w
『アイアンマン』で魅せたダンディでシブい演技は完全に封印され、どギツい差別的な発言を繰り返す、とんでもないバカを熱演しております!
そして、本当に豪華なカメオ出演者!
何としても褒めなければいけないのは、トム・クルーズでしょう!
彼がカメオ出演する事は当初からかなりの話題になっていましたが、作品が作品だけに、ほんの少し出演シーンだと思っておりました。
ところがところが、意外なほどストーリーに密接に絡んでくるキャラクタでして、メインキャスト3人に次ぐくらいの重要な役じゃないですか!
しかも、その演じるキャラクタたるや、ヒドい!w 黒過ぎる!w
頑張りすぎだよ! トム! あんた最高だよ!w
今回出演した俳優の中で、誰を一番褒めたいかと問われれば、間違いなくトム・クルーズでしょう!w
前回トムを観たのが『大いなる陰謀』で、次回の出演作が第二次世界大戦にてヒトラー暗殺計画を描いた『ワルキューレ』ってのを考えると、ますます褒めたくなりますw
3作連続で戦争映画出演、お疲れ様ですw
他にも『スパイダーマン』ピーター・パーカー役のトビー・マグワイアやら、ジョン・ボイドやら、笑っちゃうくらいに豪華な俳優が一瞬だけ登場しておりました。
「ちょっと面白そう」くらいのノリで観に行くと絶対に返り討ちに遭います!
逆にベンやジャック、ハリウッド体質をよく知ってる人は、かなり面白いことになっておりますんで、是非とも劇場に行くことをオススメいたします!
いずれにしろ、観に行く方はそれなりの覚悟を!
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そんな感じですが、予想通りハチャメチャな作品で大満足でしたw
残念な点を挙げるとすれば、当初出演予定だったベン・スティラーの大親友のオーウェイン・ウィルソンが自殺未遂事件のために、降板してしまったことですかね・・・
彼の代役を務めたマシュー・マコノヒーの演じた、落ち目のアクションスター(ベン・スティラー)の唯一の理解者であるエージェントの役を、本当はオーウェンが演じる予定だったのかと思うと、非常に残念です・・・
あの役こそ、完全にオーウェインのために描かれたキャラクタだったので、彼に演じてもらいたかったなぁ・・・
あと、この作品が米国でウケてしまったってことは、きっとベン・スティラーは今後、アカデミー賞を受賞できないだろうなぁーっていう懸念がありますねw
2008年11月22日土曜日
梅太@ DVD:『スピード・レーサー』
この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
11月19日にDVDが発売となった『スピード・レーサー』
映画の公開日は7月5日で、僕は初日の初回に最寄のシネコンに行きました。
観客は・・・・なんと僕と中年のおじ様の二人のみ。
(きっとこのおじ様は『マッハGO!GO!GO!』のアニメのリアルタイム世代だろうなぁ)
本国アメリカでは興行収入が芳しくなく、日本でも早々に打ち切りという結果になってしまいました。
でも僕は、08年の最高傑作であると思っています。
~~~~~~~~~~~
ストーリー:
レース界期待の新星スピード・レーサーは、レーサー一家が経営する個人経営の車会社:レーサー・モーターズに所属する青年。
スピードのもとには連日スカウトの電話がかかってくるが、彼はそれを拒み続ける。
そこには、過去に起こった兄:レックスの事故が関係する。
ある日、大手企業のロイヤルトン・インダストリーからオファーがかかるが、悩んだ末に、家族にとってレースとは何かを再認識したスピードはこれを拒否。
しかしそこで、レースに絡むビジネスや裏社会の事情を聞かされる。その日からスピードとレーサー一家にはレース界から多大なる重圧がかかり始め・・
~~~~~~~~~~~
さて、この作品の魅力って、いったいどこにあるのだろう。
まず目を引くのは、やはり映像。
そして、カッコよさを超え、もやはアートとも言える流れるようなカーアクション(カンフーならぬカー・フー)。
一回目鑑賞の際は、やはりこれらに注目してもらいたいです。
二回目鑑賞の際・・・も、やはりこれらに酔いしれてほしいですね。
三回目鑑賞の際は是非、脚本家ウォシャウスキーの手腕に着目してみてください。
==========「脚本」と一口に言ってみても=========
少し本筋から逸れまして、脚本というものはいったいなんだろうかというのを考えてみたいと思います。
脚本と一口に言いましても、様々な要素があります。
・物語、テーマ性
・アイデア
・構成力
(他にもあるかもしれませんが)
まず第一に「物語、テーマ性」。
小説なり映画なり、これはやはり柱の部分ですので、一番意識されるものだと思います。
また普段良く言われる「脚本が良かった(悪かった)」というのも、「ストーリーが良かった」ということを指して使われる言葉かと思います。
次に「アイデア」。
やはり映画には、普段の生活では想像もしえないような世界観や出来事を期待してしまいます。
また、今までの作品にはなかった斬新な発想も求めるでしょう。
そして「構成力」。
上二つの要素からすると、普段は一番意識されない要素でしょう。
しかしどんなに優れた「物語」も、どんなに奇抜な「アイデア」でも、その作品に初めて接する観客にわかるように説明しないと意味がありません。
そこで重要になってくるのが、ストーリーを如何にして伝えるかという「構成力」。
時系列に従って語るもよし、回想を挿入するもよし、顛末を先に伝えてからというのもよし。
ある意味で、脚本家=ストーリーテラーの力量が一番発揮されるところではないでしょうか。
====================================
革命とも言われた『マトリックス』は、「アイデア」に優れていました。
メガホンを置き、脚本に徹した『V for Vendetta』は、「テーマ性」に優れてしました。
そして本作『スピードレーサー』は、「構成力」が抜群に優れています。
初めて作品に触れる人にとってみれば、その作品の登場人物、舞台背景の説明は必須。
これらがきちんと行われなければ、これから展開される世界に入り込めるはずがありません。
かといってその説明を延々としていたのでは、お客さんも退屈してしまいます。
例えば小説でいえば、表紙の折込などに、以下のような紹介があったりします。
スピード・レーサー ・・・ 作品の主人公。レースの天才
トリクシー ・・・ スピードの幼馴染
パパ・レーサー ・・・ スピードの父。レーサー・モーターズの経営者
(以下略)
こういうの、みたことありませんか?
映画で言えば、これを冒頭部分で如何にして伝えきるかが重要になってきますね。
ここで発揮されるのがウォシャウスキーの「構成力」です。
現在行われているスピードのレースシーンで興奮させているうちに、スタイリッシュな場面転換と共に挿入される回想シーンで、兄に対するスピードの憧れ・尊敬(←このシーンだけで泣きそうになった)や歴史(トリクシーとの出会い、レックスの死亡事故など)といった、この作品の世界観を実はしっかりと伝えきっている・・・という、その手腕!
DVDを購入して4日が経ちますが、僕はこの冒頭部分をすでに3回は観ています。
何回見ても「う~ん・・・見事だ」と思ってしまいます。
近年、これだけ見事な冒頭部分は無かったと思いますよ。
------------------------------------------------------------
特典映像では、この作品の解説を行っています。それは主に、映像の作り方という観点からです。
かなり面白い手法を用いているので、CGを使用した映画が主流となっていく今後、これはきっと応用されていく技術だと思っています。
その時「あぁ、『スピード・レーサー』は実はすごい作品だったのではないか」という方向に、世間の目が向けられるといいなと切に願っています。
最後に:
この作品の、映像に関するレビューは、書くだけ無粋かなと思いました。
なので、今回は脚本家ウォシャウスキーの手腕という面から『スピード・レーサー』の素晴らしさについて紐解いてみました。
もちろんこれは、作品のほんの一要素に過ぎません。
脚本の構成力に加え、興奮を抑えきれないカッコいい映像、その他もろもろ。
初鑑賞時に、あれだけの感動を味わえたのは、やはり個々の要素の素晴らしさと、組み合わせることによる相乗効果があってこそのものだと思います。
最高にCool beans!(イカしてる!)な作品です!!
最後の最後に:
クリスティーナ・リッチがキュートすぎる。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
11月19日にDVDが発売となった『スピード・レーサー』
映画の公開日は7月5日で、僕は初日の初回に最寄のシネコンに行きました。
観客は・・・・なんと僕と中年のおじ様の二人のみ。
(きっとこのおじ様は『マッハGO!GO!GO!』のアニメのリアルタイム世代だろうなぁ)
本国アメリカでは興行収入が芳しくなく、日本でも早々に打ち切りという結果になってしまいました。
でも僕は、08年の最高傑作であると思っています。
~~~~~~~~~~~
ストーリー:
レース界期待の新星スピード・レーサーは、レーサー一家が経営する個人経営の車会社:レーサー・モーターズに所属する青年。
スピードのもとには連日スカウトの電話がかかってくるが、彼はそれを拒み続ける。
そこには、過去に起こった兄:レックスの事故が関係する。
ある日、大手企業のロイヤルトン・インダストリーからオファーがかかるが、悩んだ末に、家族にとってレースとは何かを再認識したスピードはこれを拒否。
しかしそこで、レースに絡むビジネスや裏社会の事情を聞かされる。その日からスピードとレーサー一家にはレース界から多大なる重圧がかかり始め・・
~~~~~~~~~~~
さて、この作品の魅力って、いったいどこにあるのだろう。
まず目を引くのは、やはり映像。
そして、カッコよさを超え、もやはアートとも言える流れるようなカーアクション(カンフーならぬカー・フー)。
一回目鑑賞の際は、やはりこれらに注目してもらいたいです。
二回目鑑賞の際・・・も、やはりこれらに酔いしれてほしいですね。
三回目鑑賞の際は是非、脚本家ウォシャウスキーの手腕に着目してみてください。
==========「脚本」と一口に言ってみても=========
少し本筋から逸れまして、脚本というものはいったいなんだろうかというのを考えてみたいと思います。
脚本と一口に言いましても、様々な要素があります。
・物語、テーマ性
・アイデア
・構成力
(他にもあるかもしれませんが)
まず第一に「物語、テーマ性」。
小説なり映画なり、これはやはり柱の部分ですので、一番意識されるものだと思います。
また普段良く言われる「脚本が良かった(悪かった)」というのも、「ストーリーが良かった」ということを指して使われる言葉かと思います。
次に「アイデア」。
やはり映画には、普段の生活では想像もしえないような世界観や出来事を期待してしまいます。
また、今までの作品にはなかった斬新な発想も求めるでしょう。
そして「構成力」。
上二つの要素からすると、普段は一番意識されない要素でしょう。
しかしどんなに優れた「物語」も、どんなに奇抜な「アイデア」でも、その作品に初めて接する観客にわかるように説明しないと意味がありません。
そこで重要になってくるのが、ストーリーを如何にして伝えるかという「構成力」。
時系列に従って語るもよし、回想を挿入するもよし、顛末を先に伝えてからというのもよし。
ある意味で、脚本家=ストーリーテラーの力量が一番発揮されるところではないでしょうか。
====================================
革命とも言われた『マトリックス』は、「アイデア」に優れていました。
メガホンを置き、脚本に徹した『V for Vendetta』は、「テーマ性」に優れてしました。
そして本作『スピードレーサー』は、「構成力」が抜群に優れています。
初めて作品に触れる人にとってみれば、その作品の登場人物、舞台背景の説明は必須。
これらがきちんと行われなければ、これから展開される世界に入り込めるはずがありません。
かといってその説明を延々としていたのでは、お客さんも退屈してしまいます。
例えば小説でいえば、表紙の折込などに、以下のような紹介があったりします。
スピード・レーサー ・・・ 作品の主人公。レースの天才
トリクシー ・・・ スピードの幼馴染
パパ・レーサー ・・・ スピードの父。レーサー・モーターズの経営者
(以下略)
こういうの、みたことありませんか?
映画で言えば、これを冒頭部分で如何にして伝えきるかが重要になってきますね。
ここで発揮されるのがウォシャウスキーの「構成力」です。
現在行われているスピードのレースシーンで興奮させているうちに、スタイリッシュな場面転換と共に挿入される回想シーンで、兄に対するスピードの憧れ・尊敬(←このシーンだけで泣きそうになった)や歴史(トリクシーとの出会い、レックスの死亡事故など)といった、この作品の世界観を実はしっかりと伝えきっている・・・という、その手腕!
DVDを購入して4日が経ちますが、僕はこの冒頭部分をすでに3回は観ています。
何回見ても「う~ん・・・見事だ」と思ってしまいます。
近年、これだけ見事な冒頭部分は無かったと思いますよ。
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特典映像では、この作品の解説を行っています。それは主に、映像の作り方という観点からです。
かなり面白い手法を用いているので、CGを使用した映画が主流となっていく今後、これはきっと応用されていく技術だと思っています。
その時「あぁ、『スピード・レーサー』は実はすごい作品だったのではないか」という方向に、世間の目が向けられるといいなと切に願っています。
最後に:
この作品の、映像に関するレビューは、書くだけ無粋かなと思いました。
なので、今回は脚本家ウォシャウスキーの手腕という面から『スピード・レーサー』の素晴らしさについて紐解いてみました。
もちろんこれは、作品のほんの一要素に過ぎません。
脚本の構成力に加え、興奮を抑えきれないカッコいい映像、その他もろもろ。
初鑑賞時に、あれだけの感動を味わえたのは、やはり個々の要素の素晴らしさと、組み合わせることによる相乗効果があってこそのものだと思います。
最高にCool beans!(イカしてる!)な作品です!!
最後の最後に:
クリスティーナ・リッチがキュートすぎる。
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