今回は映画ではなく、舞台のレポートなんですが、原作が映画だということで紹介させて下さい。
■ブロードウェイミュージカル『ヘアスプレー』@厚生年金会館 (6/12鑑賞)
07年の映画ランキングで堂々の第1位を獲得した『ヘアスプレー』の元になったミュージカルが2年ぶりの再来日公演!
映画が本当に大好きな作品で、一番好きなミュージカル映画でしたので、それのホンモノを観れるのがすんごく楽しみでした!
You can't stop the beeeeat!!!!!!!!
まぁ、予想通りめさくさ楽しかったですよw
元々の原作は88年にジョン・ウォーターズという監督が作った映画で、この監督は低予算で悪趣味な作品ばかりを作っている、所謂B級映画専門の監督だったのですが、それが急にメジャー路線に切り換った初の映画で、当時も非常に評判が良かったそうです。
それのミュージカル版なだけに、07年の映画版と比べると、際どいセリフが多く表現も若干過激、笑いの質もマニアックで、カルト的なコメディ色が強くなっているように感じました。
(ちなみにジョン・ウォーターズ監督は07年映画版で、OPシーンで露出狂の役でカメオ出演しておりますw)
ですがですが、やっぱりナマのミュージカルの迫力ってのは凄まじく、舞台上で次々とセットが変わり、歌にダンスにと魅せつけられると、ノリノリにならざるを得ませんでした♪
とにかくミュージカルシーンは、どれも素晴らしかったです!
映画の中でも好きだったあの歌・この歌が、ナマで聴ける喜びってのは最高ですね!
OPの「Good Morning Baltimore」に始まり、コーニー・コリンズの歌う「The Nicest Kids In Town」、「I Can Hear The Bells」、ママとのデュエットな「Welcome To The 60's」、リンクが熱唱する「Without Love」・・・どれもこれも最高です!
特に黒人さん達の歌唱力が恐ろしく、メイベルやシーウィードの声量がもの凄くてビックリしました。
映画と違って吹き替えなんかじゃなく、ナマで踊りながら歌っても声量が落ちないのは凄いですね。
でも、最高の盛り上がりになるの「You Can't Stop The Beat」!
この曲に勝る曲はありません!!!
ミュージカルの動画
http://www.youtube.com/watch?v=HaD5nGpfJqI
休憩時間の後、2幕が始まる前に「You Can't~」のダンスレッスンがあり、グランドフィナーレの後に客席もみんなで総立ちで踊りました!
テンポが速いので全く着いていけませんでしたが、それでも楽しかったです♪
キャストですが、主人公のトレイシーはホントにスクリーンから抜け出してきたみたいで(こっちが原作だけどw)、丸っこくて可愛らしかったですw
ママのエドナも映画版のジョン・トラボルタ以上に迫力があり、声もドスが効いていて、迫力がありました!
リンクは映画でもプレスリーをモチーフにしたキャラクタでしたが、映画以上にプレスリー重視の設定で、衣装やダンスもまんまでしたw
あとアンバーがホントに嫌なヤツだとか、アンバーのママ:ベルマがそれ以上に嫌なヤツだとか、トレイシーのパパ:ウィルバーがすんごく優しかったりとか、メイベルの存在感がデカいのとか、シーウィードがリンク以上にカッコイイのとか、皆さんとても素晴らしかったです!
でも、僕のお気に入りはトレイシーの親友:ペニーですよ!
もー映画以上にボケボケの変わった娘さんでして、非常にキュートでセクシーで魅力的でした♪
シーウィードとの関係もラブラブでグー♪
と、そんな感じで素晴らしかったんですが、あえて欲を言うならば、ステージがもっと大きい方が良かったですね。
字幕との関係もあるんでしょうが、セットやキャストが多い時のダンスが少し狭くるしく感じてしまったのが、ちょっと残念でした。
DVDで何度も観てるんで、僕は字幕なんて読まなくても大丈夫ですしw
あとストーリー的な事を言うと、クライマックスでミス・ヘアスプレーに選ばれるのは、映画ではシーウィードの妹:アイネスでしたが、主人公のトレイシーになってました。
うーん・・・あれはやはり黒人の娘さんが勝つのがいいのであって・・・
あと「コーニー・コリンズ・ショーは人種差別を撤廃します!」のセリフが、コーニーじゃなく優勝したトレイシーが言っちゃってました。
それもコーニーが言うから感動するのであって、トレイシーが言っちゃうと、なんか優勝した興奮だけで言ってるような感じがして、どうも引っかかりました・・・
とまぁ、あまりに映画版が好きなので、ちょっとケチをつけちゃいましたが、こちらが原作なんだと思えば、脚本的に未熟なのは仕方ないかなぁと。
でもでも、すんごく楽しかったのは本当です!
やっぱりナマでミュージカルを観ちゃうと違うなぁ♪
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