この記事は 良いものは何度見ても良いと思う 梅太 の名の下にお送りいたします
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名画座日記-4
今回は早稲田松竹へ行ってまいりました。
流石に学生街。学生っぽい人がいっぱいいました。
各言う僕は、年齢としては22才ですし、通勤時私服ですので、格好も大差ないですね。
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早稲田松竹
高田馬場駅早稲田口を出て右に曲がり、進行方向右を見ながら進みますとパっと現れます。
名画座という割に、劇場はキレイです。
スクリーンはそんなに大きくないですし、最前列は少しスクリーンから離れてますので、最前列に座っても首を痛めずに観ることが出来ます。
最終回の上映のみ、800円で観れるシステムがあり、とても親切です。
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さて、何を観たかというと・・・『ラースと、その彼女』です。
またかと、そう思った方、そうまたです。
だって好きなんだもの・・・・
日本で一番この作品がすきなのは、僕でしょう。
(言ってみただけです。言うだけならタダです)
何度観ても、良いものは良い。
この作品は観るたびに、その見事さに驚かされます。台詞の一つ一つ、表情の一つ一つ、場面の一つ一つ。
今回は、そういえばキーパーソン、パトリシア・クラークソン演じる女医に焦点を当ててみたいと思います。
ラースの頭がおかしくなった・・・ラースを病院へ連れて行く兄。
しかしラースを見た瞬間、女医さんは一瞬にして何かを察知し、ラースの「人形劇」に付き合うことにします。
そしてラースと毎週会話をすることで、彼の奥底に住まう、なぜそうなってしまったかという”原因”を探ろうとします。
会った瞬間に何かを察知した女医。
しかし”何か”が分かったのは、恐らく人形:ビアンカの生い立ちを、ラースが語ったときであったのかなと思います。
「彼女は幼いころに両親を無くしたが、そのことを僻んでいるわけではない。ただ少しショックはあったろうから、早く普通になりたいと思って努力しているんだ」
これは、ラースの過去と共通するところがある。というよりラースの生い立ちそのものであった。ラースはビアンカに、自分を投影しているのではないか。そして”普通になりたい”というのが、ラースの奥底にある願いではないか。
それに気づいた女医さんは、ビアンカを治療することがラースの治療になると思い、ばかばかしいと思える人形劇に、街で一番献身的に付き合うことにするのです。
では、ラースはなぜ”普通になりたかった”のか。
恐らくそれは、女医さんでもわからなかったのだと思います。
しかしラスト。
ビアンカの葬式がおわり、墓前に佇むラースの元へ、同僚の女性:マーゴがひっそりと近寄る。
ここでパトリシア・クラークソンのアップが、一瞬映る。
この意味を、暫く考えあぐねていて、今回やっと分かった気がする。
恐らくここで、「はは~ん、なるほどね」(いや、実際そういう顔をしているんですよ)と、ラースが妄想癖になった原因、ビアンカの存在理由が、女医さんの頭の中で繋がったのではないでしょうか。コナン君のように。
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恐らく、一度観た方でないと、まったくもって理解できないような感想ですいません。
台詞、場面をここまで紐解いて考えた作品は、『ビックフィッシュ』以来ですね。
本当に、宝物のような作品。
今後は、
●三軒茶屋中央:7/4~10
●新文芸座:8/1
で公開されます。是非是非、足を運んでみてください。
いやむしろ、誘ってください。一緒に行きましょう。
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