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2010年12月5日日曜日

梅太@ 弐口メモ:2010.12.5 『一瞬の演技に絶句する瞬間』

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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●一瞬の演技に絶句する瞬間

 『リトル・ミス・サンシャイン』の終盤、ポール・ダノの爆発寸前の感情を溜めに溜めて放つ「F○CK!!!」と叫ぶシーンを観ると、台詞に、そして場面に息を吹き込む役者の真髄を見れる気がします。大げさに言うとその一瞬に神が宿ってる気がするのです。
 映画は(特に演技は)リテイク、リテイクして一瞬のシーンを作り上げていくものだと思うけど、”コレだ!”という瞬間は、やはり一瞬・一回しか訪れないのだろうなぁ。




 劇中、フランク(40歳の童貞:スティーブ・カレル)が、「プルーストは生涯で一作の長編しか書いてない」という事に触れています。
 それを聞き、是非その作品(『失われた時を求めて』)を読んでみたいと思いましたが、全十何巻ほどあるそうで。
 読むとしたら、長期戦を覚悟しなくては。



すごい短い記事。

2010年11月3日水曜日

梅太@ 弐口メモ:2010.11.3 勝手に午後のロードショー『オードリー・ヘップバーン特集』

 この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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 作品を観れば観るほど、観たいと思う作品は増えるばかり。
 興味は尽きることなく・・・観なきゃ観なきゃと思う日々が続く。

 それを解消すべく、自分の中である企画を始めました。
 題して『勝手に午後のロードショー』

 ここで説明しておくと、『午後のロードショー』は、月曜~木曜の昼に、毎週特集を組んで4本の作品を放送する。
 ジャッキー・チェン特集やヴァンダム特集、先週のハロウィンシーズンには、それにあった怪奇ものの特集を組んでくれたり。
 最近では数少なくなった、かなり良質な映画番組の一つである。

 さてそれに習い、本企画は、自分で今観たいジャンル・カテゴリーについて、主要な4作品を選出し、”とりあえず”大体を制覇した気になろう!という企画である。
 中には、観たこともあるけれど特集を組むついでにこの際もう一度・・・という作品も含んでいたりする。 


 第一回目は、オードリー・ヘップバーンで特集を組むことにした。


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●ティファニーで朝食を
 夜明けのNY。タクシーが止まる。ティファニーのお店の前で。店内を窓から眺めながら、紙袋からパンを取り出す。コーヒーを一口。食べ終わったら、ゴミはゴミ箱へ。テーマ曲の「moon river」に乗せて送られる、静かなオープニング・・・

 誰でも一度は耳にしたことのある作品でしょう。
 お金持ちとの交流を望む女性と、同じマンションに越してきた男とのロマンス。
 ヘップバーンの「40歳前の女性に、ダイヤは不要ね」という台詞など、シャレた台詞が多く、聞いていて面白い。
 この当時の作品は、その内容も勿論だけれど、作品の中で形成されるキャラクター、そのキャラクターが観客に与えるであろう影響、というのをすごく考え、大事にしている様に感じた。言い換えれば、スターとしてのオーラの使い方をわかっているというか。
 スターが繰り出す演技は、どこか現実離れした台詞なり、所作かもしれないけれど、だからこそ誰もが憧れてしまうようなシンボルとして扱われるのかなと思いました。

 二人が結ばれるラストシーン。キスと、テーマ曲。王道であり、ドラマチック。この時代のロマンスは、シンプルで良い。
 主人公orヒロインも病気とかで死なないしね。

●パリの恋人
 ヘップバーンが歌って踊るミュージカル映画。

 僕は常々、オープニングは大事だと思っている。その作品の印象を決める大事な時間であるから。
 写真、ネガやカメラなどをバックにテロップを流すオープニングが印象的。物語の印象がパっと伝わってくる。
 冒頭の雑誌社内の、どこまでもコミカルで統率のとれた色使い、人の動きは、これぞミュージカル映画という感じで良い。
 相手役となる写真家を演じた男、途中で魅せるパフォーマンスが見事だと思ったら、「トップハット」のフレッド・アステアだったのね。老けたねぇ。老けたねぇって、今言うことではないけど。


●マイ・フェア・レディ
およそ3時間に及ぶミュージカル大巨編。

 女優ってすごい・・・と思った。
 ヘップバーンが演じるのは、イギリスの貧困な女性、ひどい田舎訛の英語を話し、会話する人すべてを不快な気持ちにさせるような女性だ。アイーエイーオウー。
 この女性、僕はかなり不快に思ってしまった。英語は聞いていて不快だし、態度はデカい。相手役となるヒギンス教授の気持ちもわからないでもない。
 そんな女性が流暢な英語を話せるようになり、上流階級の人たちと会話をするなど、考えられない!と思わせておきながらの・・・ということこそが作者の狙いであったのだろうと思う。
 それを見事に表現しきったヘップバーンの女優魂、しかと見受けました。

 この作品は、この一年で最も多くの人を恋に落としたイギリスの新星:キャリー・マリガン主演でリメイクが決まっているようだ。
 キャリー・マリガン、歌うのか・・・
 最初はジョー・ライト監督×キーラ・ナイトレイの黄金コンビでの企画だったようで、僕としてはそれを楽しみにしていたのだけれど。



●ローマの休日

 ヘップバーンと言えばこの映画!と言うのは、恐らく世界中で通用する概念であると思います。

 王女であるヘップバーンと、新聞記者の男、身分を違えた二人の恋。
 この作品の何が好きかというと、僕はやはりラストシーンを絶対に挙げておきたい。

 会見が終了し、ヘップバーンは会場を後にする。
 名残惜しそうに佇む男は、彼女が去っていった方を眺め、少しして会場を去るべく歩き出す。
 ここから長い1シーンが始まる。
 歩く男をカメラは前からとらえる。先ほどまで王女が居た場所を写しながら、ゆっくり、ゆっくりと・・・
 しばらくして、男は振り返る。しかしそこに、期待した出来事があるわけでもなく。残念な気持ちを抑え、取り澄ました顔をして、また、歩き出す。

 振り返ると彼女が追いかけてきた!という、安易なハッピーエンドに納めようとせず、だからこその、”一日のみのロマンス”なのだ!という、この作品が迎えるべきエンディングは、長年語り継がれる理由がわかった。
 あまりにも素晴らしすぎて、拍手してしまった。

 企画第一段の中での一番の収穫でありましたし、なぜこれまで観なかったのだろうと、少し反省もした。


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 先日、英会話の先生に「先日、ローマの休日を観たのですよ」と言ったら、「あら、初めて?」と返された。
 僕くらいの世代では、ハリウッド黄金期の作品群は、知っているけれど観たことがない・・・というものが多い・・・そうでない人も勿論いるけれど。
 今回の様な特集を今後も続けていき、なぜこれら作品群が、時を経た今でも人気を保ち続けるのか、その理由を探っていきたいと思っています。

 で、企画としては成功で、ヘップバーンを制覇した気に、なんとなくなっている自分。

2010年10月28日木曜日

梅太@ 弐口メモ:2010.10.28 『あの5人姉妹は今』

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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 『パイレーツ・ロック』DVDをやっと購入。
 ノリノリのロックミュージックと、それに負けずノリノリな出演人を楽しめるすばらしい映画です。


 本作にマリアン役で出演しているタルラ・ライリー。
 初めて観たのは、ジョー・ライト監督の処女作『プライドと偏見』(以下『P&J』」)で、本作でガラっと印象が変わっていたので驚きました。
 思い返せば『P&J』に出演していた5人姉妹は、以後皆それぞれ活躍しておりまして、今回は『パイレーツ・ロック』の作品内容にはほぼ触れず、脂ノリノリの女優陣について書きたいと思います。

 題して、「あの5人姉妹は今」

 以下、『P&J』での役どころと共にご紹介していきます。

↓↓↓ 『プライドと偏見』予告編 ↓↓↓



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●ロザムンド・パイク(長女:ジェーン)
 人を疑うことをしない、清らかな心をもった長女を演じたロザムンド・パイクは、『P&J』より前に、ブロスナン版ボンドの最終作『ダイ・アナザー・デイ』、ジョニー・デップ主演作『リバティーン』に出演、以後、ブルース・ウィリスの願望が垣間見えた『サロゲート』、後で熱烈にご紹介させていただくキャリー・マリガン主演『17歳の肖像』に出演している。
 最近、サリー・ホーキンスと共演する『Made In Dagenham』の予告編が公開された。

↓↓↓ 『ダイ・アナザー・デイ』予告編 ↓↓↓



●キーラ・ナイトレイ(次女:エリザベス)
 上流階級に偏見を持つ次女を演じたキーラ・ナイトレイは、今更言うまでもないでしょうが。
 『ベッカムに恋して』や、エイドリアン・ブロディと共演した『ジャケット』(何気に好きな作品)、そして言わずと知れた『パイレーツ・オブ・カリビアン』、クリスマスになると観てしまう『ラブ・アクチュアリー』等を経て『P&J』に出演。僕の心を掴む。
 バウンティハンターとして生きる実在の女性を演じた『ドミノ』、『パイレーツ』シリーズ最終章(当時では)に出演し、再びジョー・ライト監督の大傑作『つぐない』に出演する。
 ジョー・ライト監督はキーラ・ナイトレイを世界で一番美しく撮れる監督であるから(CMも撮っているし)、今後も彼の映画のミューズとして存在してくれると僕は嬉しいのだが、彼は今、シアーシャ・ローナンに夢中であるみたいだ。
 ナイトレイの最新作は、後で爆裂にご紹介させていただくキャリー・マリガンと共演した『Never let me go』です。二人の共演というのも勿論ですが、『ストーカー(one hour photo)』のマーク・ロマネク監督が8年ぶりに作った作品と言うことで、期待は高まります。

↓↓↓ 『つぐない』予告編 ↓↓↓


●タルラ・ライリー(三女:メアリー)
 英国米国には、TVmovieというのが多量に存在し、そこでの活躍ぶりから映画界へ・・・というパターンは多い。日本では『24』等のドラマが多く輸入されるが、TVmovieも多少は観やすい環境を提供してほしいという、密かな願いもある。
 が、最近は輸入版が短時間で手に入ってしまうので、僕はそれを利用している。
 話がそれましたが、タルラ・ライリーは、『P&J』でこれといって見せ所のない三女を演じた後、TVmovieに多く出演している。
 長編で言うと『St.Trinian's』(日本未公開)で主演を務め、『パイレーツロック』で主人公の心を射止める女性を演じる。
 実は『インセプション』にもちょっとした役で出演していたらしいが、そんなちょっとした役どころでは、エレン・ペイジには勝てなかったらしく、僕の記憶にはない。DVDでチェックしよう。

↓↓↓ 『インセプション』予告編 ↓↓↓


●キャリー・マリガン(四女:キティ)
 さて、このキティは、三女:マリアン以上に出番がない。見せ場もない。故に、『P&J』初見の時はまったくもって記憶になく。
 しばらく時がたつ。
 『17歳の肖像』が、昨年秋あたりから徐々に名を上げていき、シャンテかどこかでその予告編を見たとき、「誰この子!?キャリー・マリガン?誰だ・・・」がまず一声、その後恋に落ちるまで、数秒とかからなかったことを記憶している。
 後に調べてみると、本国イギリスのTVmovieに出演したり、長編映画では『And when you last see your father?』(日本未公開)、『パブリック・エネミーズ』に出演するも、どちらもわき役。
 『マイ・ブラザー』にも出演しているようだが、まだ見ていない。
 おそらく、これまで誰も注目していなかった少女は、『17歳の肖像』というたった一本の主演作で、世界中(especially me!!)を魅了することになったわけだ。
 彼女の最新作は、先に紹介したとおり『Never let me go』。
 邦題は『わたしを離さないで』で、来年初春公開される。
 誰が離すものか!というのは、世界中のファンの言い分であると予測される。
 色々なものすっ飛ばして、早く来年になってほしいと、ちょっと思う。
 それまでは『17歳の肖像』を観たり、先日購入した『The Greatest』(日本未公開)を観るなりなんなりしていよう。

↓↓↓ 『17歳の肖像』予告編 ↓↓↓


↓↓↓ 『Never let me go』予告編 ↓↓↓




●ジェナ・マローン(五女:リディア)
 美しきジェナ・マローン(ジョー・ライト風に言うと)演じるリディアは、一文無しのプレイボーイと恋に落ち、結婚する役を演じている。
 彼女は実は様々な作品に出演していることを最近知った。
 少し前の作品で言えば『コンタクト』、『ドニー・ダーコ』、面白いところで、『ハウルの動く城』の米版の吹き替えをしていたりするらしい。『コールドマウンテン』、『イントゥ・ザ・ワイルド』に出演し、再びジョー・ライト監督の元、『路上のソリスト』で一瞬ではあるが毒々しいナースとして出演する。本当に一瞬なので、音声解説で聞くまで全く気づきませんでした。
 彼女の出演最新作は、世界でも有数の幸薄系少女:エミリー・ブラウニング主演、ザック・スナイダー監督の『サッカー・パンチ』です。

↓↓↓ 『路上のソリスト』予告編 ↓↓↓


↓↓↓ 『サッカー・パンチ』予告編 ↓↓↓



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 以上、僕としては単に素敵な女優陣を熱を込めてご紹介しただけですが、作品名も色々と入れているので、TSUTAYAへ行くときの参考に、多少はなるかもしれません。

 「パイレーツ・ロック」の感想はまたの機会に。

↓↓↓ 『パイレーツ・ロック』予告編 ↓↓↓

2010年7月21日水曜日

梅太@ 弐口メモ:2010.7.21

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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Twinkle, Twinkle, Little Stone:『ショーツ 魔法の石大作戦』
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ジミー・ベネット、あまり日本で報われないが、君に逢えたなら・・・と常々思うカット・デニングス。

 本日7/21は、結局は日本未公開映画になってしまった『ショーツ 魔法の石大作戦』(原題:『SHORTS』)の発売日であった。

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 『SHORTS』とは、”短編集”のこと。
 だから僕も手短に感想を言うと・・・



「油断するな!」



 である。

 本作は・・・・といって結局ちょっと話しはじめるのだけれど、本作はロバート・ロドリゲス監督の新作である。
 ロバート・ロドリゲスには二つの顔がある。

・デスペラード(ならず者の為の映画)な顔
・スパイ・キッズ(子供の為の映画)な顔

 の、二つである。
 僕は前者の方が好きで、本作はあまり気に留めていなかった。
 アントン・イェルチェンに相談役を取られてしまった(イェルチェンなら許すけど)、日本で中々報われない僕の大好きな女優:カット・デニングスが出る!という点のみを考慮し、よし、とりあえず抑えておこうという感じだったが・・・


 「油断するな!」


 とてつもなく奇天烈で、これでもかと笑えて、拍手したくなるほど美事な作品でした。
 随所に施される工夫が、最後まで楽しませてくれます。




 思えばロドリゲスの魅力とは・・・・うん、この辺を話し始めると日を越しそうだからやめておこう。
 そして”短編集”になぞって短めに感想を纏めようと思ったけれど、これがまたまた長くなりそうだ。



 いつかちゃんと書きます。
 とりあえずメモ書き。


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 やっぱりカット・デニングスいいなぁ。
 ちょっとヤンキーっぽいカワイさが良いのだ。
 結局はそこが一番言いたいのだ。

 週末は『ディフェンドー』を鑑賞予定。
 カット・デニングスの出演作で、これまた日本未公開。
 あぁ・・・彼女は報われないのか・・・。悲しい。

2010年7月17日土曜日

梅太@ 弐口メモ:2010.7.16

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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ハウルの動く心


 「美しくなければ、生きてる意味なんて無い」

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 『ハウル』と言っておきながら、まず別の話をするけれど・・・

 やはり僕の中で、『ポニョ』というのは特別な作品であったように感じる。
 あの作品があったおかげで、宮崎駿が彼の全作品を通じてやりたかったこと、表現したかったもの、伝えたかった思い・・・というのが、僕の中でかなりクリアになった。

 それはこれまでのジブリ映画の見方を変えさせたし、少なからず、私生活においても影響を与えた。


 今日は、『ハウルの動く城』がテレビでやっていた。
 僕はこの作品を劇場では観ていないし、『ポニョ』を観る前にテレビ放映していたのを見たのが初めてだった。

 あのころ・・・といってもたったの2,3年前だけれど、あのころ見えなかったものが、『ポニョ』があったおかげで見えるようになってきた。

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 しわくちゃになったソフィー。
 醜い姿と化すハウル。
 しかし二人は互いに心を惹かれあう。
 外見なんて、問題じゃない。
 大切なのはその人の本質。

 主要人物二人に焦点を当てると、これはこれはとてもストレートな作品であるように感じる。

 しかし注目したいのは、タイトルにもなっている『城』である。
 まるでガラクタをかき集めて、何も考えずにゴチャゴチャとくっつけ、とりあえず『城』としての体裁を整えている様子は、まるで現代人の姿、そのものではないだろうか。

 あれが大切。これも大切。
 あれを持っておいたほうがいい。 これは捨てられない。
 まぁとりあえず、持っとけば損はしないだろう。

 そうやって色々なものを心にくっつけて。
 そうやって色々な価値観を、あたかも自分のもののように見せかけて。

 ”本当に集めたかったものは何か”
 ”本当に大切なものは何だったのか”

 そして、

 ”何が何でも譲れない、守りたい、と思えるものは何だったのだろうか”

 というのを、次第に忘れてしまう。


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 クライマックスのシークエンス。
 カルシファーを『城』の外へ連れ出すことで、城は崩壊してしまう。

 カルシファーはどういう存在か。
 それは劇中で明かされる。
 ここでも明かしてしまうが、カルシファーはハウルの心だ。

 ”心”を一度、外へ運び出す。
 ”別の視点”で、その”瓦礫の山”を見つめなおす。

 自分は何て沢山のものを、背負い込んでしまっていたのだろうか。
 そう思うのではないだろうか。

 「オイラを外へ連れ出すと、どうなるかわからないぞ」
 カルシファーの吐いた、さり気なく、何も違和感の無いこの台詞。

 一歩外へ踏み出すことの難しさ。
 踏み出すことで変わってしまう色々なもの。
 それらを考えて、前へ踏み出せない現代人の気持ちを象徴する言葉に聞こえてしまったのは、僕だけだろうか。

 カルシファー(=城)は、もう一度動き出す。
 こんどはもっと、シンプルな形で・・・だ。
 そしてまだまだ崩壊を続けていく。
 最後に残ったのは、板切れと足。

 中のものがむき出しのこの状態は、色々なものを剥ぎ取った、その人の本質を表現していると思う。
 その本質は、その心は、小鳥の様に温かい。

 そして剥き出しの状況下で、彼らは”素直な”気持ちをぶつけ合う。

 あなたを愛しています・・・と。


 もし、自分の大切なものが見えなくなったら、自分の心を、色々な方向からグルグルと見つめ直してみるといい。
 グルグルグルグル、メリーゴーランドに乗って。
 そうすると、人生の本質が見えてくるかもしれない。


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 ハウルの心=カルシファー=城

 それらを”動かす”ことで見えてくる、自分と言う存在。
 タイトルだけで10杯くらいは軽くご飯が食べられる、素晴らしい作品です。

 こういうものを比喩的に表現できる宮崎駿の手腕に、最近本気で嫉妬する。

2010年5月30日日曜日

梅太@ 弐口メモ:2010.5.29

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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台詞:気持ち良いテンポ 
 
 さて、本年に限って言えば、デシャネルよりもトキめいているキャリー・マリガン主演『17歳の肖像』(感想はコチラ)のインタビューを観ていて、収穫があったのでご報告。

 主人公:ジェニー(キャリー・マリガン)は、恋人:ディビットとの関係が深みにはまりだし、それを見かねた校長が彼女を呼び出す。
 「確かに勉強は退屈だけれど・・・・」というさり気ない一言に、ジェニーが噛み付き、反論をするシーン。

↓↓↓ take look this(1:00あたり) ↓↓↓



 このシーンでは、

 「教育するならその意義も教えてください。私のような生徒は、また必ず現れる」

 という、僕が劇中一番インスピレーションを与えられた台詞があり、元々大好きなシーンではあったのですが、台詞をよく聞いていると、その構成の良さに痺れた。


 Studying is hard and boring.
 Teaching is hard and boring.
 So you’re telling me to be bored, and then bored,
 and then finally bored again, this time for the rest of my life. 

 キャリー・マリガンに合わせて、リーディングしてみると良い。
 このテンポの良さに惚れ惚れするはずだ。

 「えと、この意味は?」
 と思われる方もいるかとは思いますが、まずは意味なんて考えず、よく聞き、暗記・音読してみると良いと思う。
 僕も、この文の訳を”正確に”行え!と言われるとちょっと自信はない。
 でもフレーズさえ覚えておけば、意味はあとからついてくる。
 これは幼少の頃、僕達が”日本語”を覚えたプロセスと同じである。
 「ママ」という言葉が、自分の母親を意味するということなど、恐らく1、2歳を過ぎてみないとわかっていなかったはずだ。
 勿論ながら1,2歳のころの記憶なんて覚えていないので、確証はないけれど。


 ・・・・これ、英語の授業だっけ?
 すいません。

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 他にも、真似して言ってみると気持ちいい台詞と言うのは色々ある。

 例えばタランティーノで言うと、一般的に「Fワード連発」とか「汚い言葉」という印象があるかもしれないが、よくよく聞いてみると言葉の中の「Fワード」の配置など、全体のリズムを崩さず、かなり適切な場所に置かれていると思う。
 連発はしているけれど、ただ連発しているわけではなく、実は、ものすごく考えて作っているのではないか?と、最近思う。
 もし考えていないのであれば、彼の中に元々そういうリズムが刻み込まれているのだろう。



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 僕は、リズムのいい言葉というのが好きである。
 だから、詩が好きなのだ。
 国語の授業なんかでは、意味はそっちのけで、リズムを追っていた記憶がある。

 金子みすずは特に大好きだ。
 何であんな気持ちいい言葉を作れるのだろう。

 そういう風に文章が作れる才能を羨ましく思う。

 以上、別に文章の研究もしたことがない僕の、テキトーな妄想。
 ただ、映画は僕にとって教科書みたいなもので、特に英語圏の映画は、英語の勉強にことさら役立っている。

 今回紹介した様な、リズムに乗った台詞というのは、真似していると気持ちよく、英語を嫌いにならずに勉強を続けられる素である。

 そう、まさに『学校では教えてくれないこと』を、映画では学べる。


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 ・・・映画の内容については、まったく紹介できていません。
 本当に、ただ、「テンポの良い台詞っていいよね」ということを言いたかっただけの記事でした。

 が、しかし書いていたらまた観たくなってきました。
 『17歳の肖像』は、英国が生んだ宝石:キャリー・マリガン主演で、シャンテ・シネ他、全国でまだまだ上映中。
 素晴らしい作品です。
 今のところ2010年暫定 2 or 3 位。
 今年は・・・いや、今年もシャンテは強い。

↓↓↓ 予告編 ↓↓↓

2010年5月23日日曜日

梅太@ 弐口メモ:2010.5.22

この記事は 父と子と精霊の御名の・・・間違えた 梅太 の名の下にお送りいたします

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 ゲンさんが10年ぶりに、父と子と精霊の御名において、悔い改めて(※)ブログ更新しました。
 (コチラ)
 本ブログ読者を差し置いて、僕が一番復帰を喜んでおります。

※:
 勿論、ネタです。
 詳しくは以下を参照。

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『処刑人Ⅱ』 公式サイト:http://www.boondock2.jp/
監督:トロイ・ダフィー。
出演:ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス。

 10年ぶりの続編です。
 本日初日、悔い改めてきました!

 冒頭、前作でも登場した警官3人組の前に、”あの女”がやってくる・・・というシーン。
 僕は「もしや・・・?」と期待したけれど、違ったみたいだ。
 てっきり、女装ver.のスメッカー刑事(ウィレム・デフォー)が出ると思ったのだが!・・・残念。
 今回スメッカーの後釜を務める女性捜査官:ブルーム(ジュリー・ベンツ)、最初はあまり好きじゃなかったのだけれど、段々惹き込まれていきました。

 前作で魅せた”謎解きアクション”(どう名称をつけたらいいかわからないけれど)も健在。
 謎解き役(今回はブルーム)が、現場の証拠を元に犯行の手口を明かしていくのですが、あたかも自分がその犯行現場にいたかのように、あたかも自分がやったかの様に謎を解いてみせる。
 この、
 『謎解き×アクション』
 が本作の魅せどころで大好きなのですが、しっかりと続編にも受け継がれていたのが嬉しい。
 前作のノリノリのデフォーもよかったですが、ジュリーの ”カウ・ガール”シーンも最高でした。ガン・パフォーマンスは惚れ惚れします。
 またアクション・・・というか二人の人物像という点においては、決してプロフェッショナルではない・・・という点も、僕の好きな点です。
 ドジはやるは、ジョークは好きだわ、でもカッコいいのですよね。

 続編を作るにあたり僕が一番やってほしかった、「CDプレーヤー → ipod」という時代推移ネタをやはりやってきてくれて、大爆笑。
 ただ前作からたった10年ということを考えると、電子機器市場の移り変わりの速さを伺わせます。
 CD一枚で約700MBが、今では手のひらサイズで32GBの時代ですからね。

 相変わらずの映画ネタも満載で楽しめました。

 最近、続編モノ(大手の)は不発が多い中、前作の姿勢を崩さず、そして前作以上に上質に仕上がった続編になっていたと思います。

 In Nomine Patris, et Filii, et Spiritus Sancti.
 (父と子と精霊の御名において)

『スターダスト』
監督:マシュー・ボーン。
出演:チャーリー・コックス、クレア・デインズ。

 公開当時は、ファンタジーブーム、CGブームに乗った作品だろう・・・ということでスルーしていましたが、『KICK-ASS』(コチラで紹介)が話題となっているマシュー・ボーン監督の作品という事で、予習の意味で鑑賞。
 予習と言っても、『KICK-ASS』(コチラでも紹介)が日本公開されるかどうかは未定ですけれど・・・
 (公開して!!頼む!!)

 スターダストという神秘的な題名、パッケージの明るさとは打って変わっての残酷描写がツボでした。
 動物は平気で殺すわ、首は普通に飛ぶわ。
 あぁ・・・これは、『KICK-ASS』みたいな作品を作ってもおかしくないなぁ・・・という感じでした。

 肝心の内容ですが、これがまた思っていた以上に秀作であり、嬉しい収穫でした。
 お話をしっかり追っている人はそうでもなかったかもしれませんが、僕はといえば、

 「あぁ・・クレア・デインズいいなぁ。あのちょっとキツい眼差しとか最高だ」とか、
 「”冒険”と”成長”は物を語るスタンスとして欠かせない要素だよなぁ」とか、
 「”イヴェイン”で”星”となると、やっぱり”エヴァンジェリン”だよね?」とか、
 「クライマックスのマーク・ストロングのアクションシーン、どうやってるの?」とか、

 どうにも横道に逸れてしまっていて、”王位継承”うんぬんの話をすっかり忘れていたせいで、終盤の伏線の回収に思わずウマイと唸ってしまいました。
 また僕は”舞い散るものフェチ”(ここでも言ってます)なので、クライマックスの魔女との戦闘でガラスが散っていくシーンは、観ていて惚れ惚れしてしまいました。

 そしてラスト、しっかりと”御伽噺”にまとめるあたり、全体に漂うシニカルな雰囲気とは違い、実はかなり真面目に”ファンタジー”を作っている印象を受け、かなりの高ポイント。

 あと、腑抜けたゴーストたちもポイント。

2010年5月15日土曜日

梅太@ 弐口メモ:2010.5.15

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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『狼男』(1941) @DVD
 そろそろ公開劇場も少なくなってきたデル・トロ版『ウルフマン』の鑑賞に併せて、ロン・チェイニーJr.版の『狼男』を観た。
 映画は編集の芸術というけれど、作中の狼男への変身シーンを見るとそれが良くわかります。
 何かを映像として見せたいとき、新しい技術を開発させていくのも大事だけれど、今あるもので最大限の効果を引き出せないかと頭を使うこと。
 その工夫は驚きを生み、そしてその努力は感動を生むのだ。

 ちょっと冷静に考えると、ロン・チェイニー、大変だったろうなぁ・・・と思わなくも無いが。

『デスレース』 @DVD
 ”2000”の方でなく、愛すべきハゲ:ジェイソン・ステイサムの方。
 ゲンさんにずっと勧められていて、2ヶ月ほど前にやっと鑑賞。

 運転のガイドになる女囚がバスから降りてくるシーンは、「きっとスローモーションで撮るんだろうなぁ」と思っていたら、案の定スローモーションで撮っていて、「やっぱりね」と。

 そんな期待通りのことが、期待通りのタイミングで、期待通りの迫力で行われる作品。
 それ以上でもそれ以下でもない。
 しかし、だからこそ気持ちが良かったりする。

 オイル缶を敵車にぶつけて「Merry Christmas, Ass Hole!!」のシーンが好き。
 バカみたいで。

 ヒロインは、ジェシカ・アルバとカット・デニングスを足した感じでツボ。

『タイタンの戦い』 @Theater
 主人公はLv.100で、ラスボスも一発で倒してしまった!という感じ。
 そしてメデューサの石化能力の高さに驚いた。

 でも王道展開は気持ちよかったし、クラーケンの大迫力は、劇場で観なければ絶対に意味が無い。
 また男心を掴む”アイテム”が満載。
 神のみが扱える剣とか、サソリの盾とか、ペガサスとか。

 ただ、キャラクターの名前が覚えにくくて、誰が誰だったか遂にわからなかった。

2010年5月14日金曜日

映画弐口MEMO コンセプト

梅太です。


 さて、この度本ブログに新たなカテゴリーを追加しました。
 その名も『映画弐口MEMO』。


 最近、私梅太は、映画のドツボにハマっているというか、映画の悪魔(天使?)に囚われているというか。

 あまりにも深く考えすぎていて、一つの作品を観ても、中々感想を纏め上げることが出来ない毎日です。
 考える毎日も、楽しいと言えば楽しい、というより楽しすぎるのですが、新しい作品は毎週のように観ているので、頭の中がゴチャゴチャしてしまうときもあります。
 ふと浮かんだ考えも、忘れてしまうことが多いです。
 一応、ネタ帳には書いているのですけどねぇ・・・追いつかない時があります。

 そこで、放出の為、もしくは一時的に頭の中から除ける為に、本カテゴリーを追加しました。
 アウトプットすることで、頭の中に隙間を作りたいと思います。
 その隙間は、恐らくすぐ埋まってしまうのでしょうが。

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 対象は、特に考えていません。
 が、主に作品鑑賞メモや、作品を通じて感じたことを、”メモ書き程度”に書こうと思います。

 ブログのコンセプトに立ち戻って、気軽に「あ~だこ~だ」言っていくつもりです。
 (今思えば、この「あ~だこ~だ」というフレーズは素晴らしいなと思う)

 「え?そもそもそういう事の為のブログじゃないの?」と言われればそうなのですが、なんだかいつの間にか「感想はしっかり書きたい」と思うようになり、そのおかげでドツボにはまっていっているというか・・・

 「あ~だこ~だ」言っていく過程で、「あ、この作品の感想は書き上げたい!」と思ったら、このメモ書きをベースにして”感想文”として昇華させていくつもりでいます。

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 名称の由来ですが、恐らく僕の性格上”一口”で済むはずがない・・・というのが一点。
 また、ゲンさんと二人で運営しているブログですので、口は二つあろう・・・というのも意味しています。

 あと、『映画好きの二人』の文字を色々削っていくと『映画二』になるので・・・という意味もあります。
 ”二”を”弐”にしたのは、かっこつけです。


 以上、よろしくお願いします。