2008年12月4日木曜日

ゲン@ 劇場:『デス・レース』

ゲンです。
今年も残すところ1ヶ月を切りましたが、まだまだ観たい作品は尽きません。

『デス・レース』@有楽座(11/29鑑賞)

『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督最新作は、脱獄不可能の刑務所で繰り広げられる“死のレース”へ出場を決意する男の試練を描く、1975年に公開されたカルト的なSF映画『デス・レース2000年』のリメイク。
主演は『トランスポーター』シリーズのジェイソン・ステイサム。

『トランスポーター』を観て以来、ジェイソン・ステイサムは大好きなんですが、ポール・W・S・アンダーソンも大好きなので、このコンビは夢のタッグw
内容が内容だけに、どんだけアツくなるものかと期待しておりました。

これぞポール・W・S・アンダーソンの底力! 目にモノ魅せてやるぜ!

まずはじめに言っておきましょう・・・・

満 点 だ !

誰 が 何 と 言 お う と 、 満 点 だ !


分かってるねぇ・・・やっぱりこの人は分かってるよ・・・
『バイオ』でミラ・ジョボビッチを自分の女にしただけあるわ・・・

ストーリーとかは二の次、三の次なんだけども、アクションシーンの一つ一つのとんでもない迫力と、スピーディーな展開で全く飽きさせずハラハラ・ドキドキのハイテンションを継続させる映像技術と編集能力は、同年代のハリウッド監督の中でもズバ抜けた監督だと思います。

『バイオ』の2,3作目はとりあえず置いといて、1作目に関しては原作ゲームの流れとか、ゾンビ云々の前に、まずアクションシーンの迫力と編集でしょう!
それこそがこの監督の持ち味だと思いますが、『エイリアン VS プレデター』を経て、今作が4年ぶりの製作・脚本・監督だったワケですが、見事にその良かった部分・面白かった部分を発展させた大傑作に仕上がっております!

アクション映画において、非常に重要なファクターなのが「カット数」です。
カット数が多ければ多いほど、スピード感は出ますが、逆に多すぎると迫力を感じなくなってしまいます。
このバランスを取るのが実に難しく、ハリウッドの巨匠の作品ですら、このバランスがウマく取れている作品は多くはありません。

で、この作品はと言うと、カット数はかなり多いです。
レースシーンで言うと、レースの引きの画とドライバーの表情のカットが常に入り乱れ、スピード感はかなりのものです。

では、スピード感を出した反面、欠けてしまった迫力はどこで補っているのか・・・

爆破シーンですw

全てのアクションシーンと言っていいほど、アクションのオチに爆破がありますw
車がクラッシュするたびに爆破!
攻撃するたびに爆破!
これが気持ちいい!
いたるところで、ドッカン! バッカン! やりたい放題!

アクションシーンへの拘りたるや生半可なものではなく、その証拠にレースシーンでは一切CGを使っていないそうですw
実際に車を時速120Kmで走らせ、コンクリートにぶつけまくったそうですw
監督曰く、「僕は『スピードレーサー』には全然スリルを感じない」そうですw
うーん、ウォシャウスキーに真っ向勝負かけてきやがったw

あと面白い要素としては、レース中に武器や防具といったアイテムを使用可能にするのに、コース上に点在する「アイテムゾーン」を踏むといった仕掛けがありますw
何と言うリアル・マリオカート!w


キャストですが、主演のジェイソン・ステイサムはやっぱり最高!
無実の罪で刑務所に入れられ、そこで「死のレース」への参加を余儀なくされるワケですが、鍛え上げられた素晴らしい肉体と天性の悪人顔のおかげで、バッチリとハマッた当たり役w
運転技術は勿論、車を降りての肉弾戦も難なくこなしておりましたw

そして、車と言えば美女!w
レースでジェイソンの車をナビするナタリー・マルティネスも良いんですが、何と言っても女性刑務所長を演じるジョアン・アレンのビッチ女っぷりが最高!w
どんなに凶悪な囚人を前にしても、決して揺るがない毅然とした振る舞い!
冷たい目線で感情も感じさせず、サラッとドギツい事をいう巨悪女!
まさにビッチ! ビッチ女!


何と言いましょうか、過大評価かも知れませんが、
この監督からは「さらにエンタメ性に特化したタランティーノ」みたいなニオイがするんですよねぇ・・・

良い意味でハリウッドの型にハマりきっていない、やんちゃなアウトローアクションをこれからも作り続けて欲しいと思います。


『スピードレーサー』とは違った面から仕掛ける、リアルで大迫力のカーレース!

ガトリングも搭載、15センチの鋼鉄装甲にカスタムされた“耐死仕様”のマスタングも最高にカッコイイ!

って、ある意味究極の『デス・プルーフ』か?w

意外なほどに面白いです!

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