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1/24に007シリーズ最新作『慰めの報酬』が公開します。
最新作は異例の続編モノであり、復習という事で前作『カジノロワイヤル』を観ました。
この『カジノロワイヤル』は、”ボンドが「00」として一人前になるまで”を描きます。
”最初を描く”系の映画は珍しくないですけれど、前20作から、色々な意味で一新したかったのでしょう。
新ボンドなり、秘密兵器があまり登場しないなり。ポーカーをひたすら魅せるなり。
今までにない描写が沢山ありました。
また、アクションも荒々しい肉弾戦が多く、迫力満点。
しかし!
この作品の見せ場は、上映開始58分から始まります。
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見せ場①:
ヴェスパー(エヴァ・グリーン)の登場シーン。
vesper「I'm the money(私が資金係よ)」
Bond「Every penny of it(ハハ、いやはや輝いているね)」 (字幕はもっとしっかりしてます)
このシーンでの二人のやりとりからして、僕はニヤリとしてしまいます。
見せ場②:
ポーカーのシーンで、ボンドは、ヴェスパーに対してこんな策略を提案します。
・セクシーなドレスをきてポーカー会場に登場
・僕のところへきてキスをする
・みんな見惚れて、ポーカーに集中できない
さて、実際のところみんなはポーカーに集中していて(大金がかかってますから)、ヴェスパーに見惚れているのはボンド一人(あ、あと僕)。
それ、ありえない。
そこは見惚れておけ!男として!
でもボンドに協力しているマティスは、ヴェスパーを見てこう言います。
「I suppose I don't have to tell you. How beautiful you look.(言うだけヤボだが、実に美しい)」
マティス、あなたはわかっていらっしゃる。
見せ場③:
見事ポーカーに勝利したボンドは、ヴェスパーと祝杯を挙げます。
そこで頼むのはおなじみマティーニです。
ヴェスパー・マティーニとはこの時名づけられたもの。
Bond「You know, I think I'll call that a "Vesper"(これは”ヴェスパー”と名づけよう)」
vesper「Because of the bitter aftertaste?(後味が苦いから?)」
Bond「No. Because once you've taste it, that's all you want to drink.(いや、一度飲むと、他のものは味わえないからさ)」
うん。僕もそう思う。
こういう台詞言ってみたいですね。
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つまりは、エヴァ・グリーンが見せ場だということですね。はい。

真面目な話をしましょう。
金髪で青い瞳のボンド、荒々しい肉弾戦、敵のワナにすべてひっかかる確かに、これまでのボンドっぽくはありません。
しかし本作のテーマは、先ほども書きましたが”ボンドが「00」として一人前になるまで”です。
もっと言えば、ボンドが"ボンド"になるまでのお話です。
だから、ラストシーンで「My name is Bond, James Bond」といってみせることで、「あ、ボンド誕生だ!」となるわけです。
これで”ボンド”になったんだ!と。
殺しのライセンスを持ったエージェントの冷酷な目つきは、とてもカッコイイです。
この台詞をラストに配置した脚本家さん。素晴らしいです。拍手です。
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エヴァ・グリーンを褒め称える記事になってしまいましたが、最後は真面目に書きました。
ボンドの誕生譚だからこそ出来たこと、誕生譚だからこそ光る演出に満ち溢れてると思います。
1/17。『慰めの報酬』先行上映にいってきました。
その前に『カジノロワイヤル』を見ておいたほうが、人物関係がわかると思うので見ておくことをオススメします。
ぼやき:
最近こういう記事増えてきたなぁ。いいのかな。
いやでも、女性は愛でるものでしょ?
ボンドを見習おう。
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