この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
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この週末は、母校の文化祭に行ったついでに実家へ帰りました。
いつもの商店街を通りましたら、やはりいつも通っていた道でしたから、たとえ周辺視野であったとしても、違和感には気付くものです。
僕が足げく通っていたレンタルショップ「CBA小岩店」が、閉店しておりました・・・
今日はそんな寂しさと共にお伝えいたします。
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今でこそ小岩にはTSUTAYAという名前の大手レンタルチェーン店が存在いたしますが、その遙か昔から存在する2大レンタルショップがありました。一つはパノラマというお店で、こちらは数年前に閉店してしまいました。そしてもう一つがCBA。
もの心ついた時から既にそのお店はありましたが、僕がよく通うようになったのは18歳ごろから。
といっても卑猥な話でなく、2004年、映画にドッブリ浸かり始めた時期でした。
2004~2006年辺りは、ジャンルや年代問わず、またはその映画についての情報も何もなく、とにかく何でも借りてきては観て、返却しては借りて・・・の連続でした。
学生でしたので、隔週くらいのサービスデー(安く借りれる日)が主でしたが、それでも結構、売り上げには貢献したのではなかろうか。すごい上から目線。
いつからかTSUTAYAが出来ましたが、古い作品、文芸作品、はたまたものすごいコアなジャンルものなど、断然CBAの方が僕の趣味に合っていたので、相変わらずCBAに通っていた。
たとえば「BIG FISH」に感化され、「シザーハンズ」や「ビートルジュース」など、初期のバートン作品を漁ったのもこのお店であるし、「マレーナ」等英語圏以外の作品に触れたのもこのお店である。
また、見逃していた00年代の作品を漁ったのもこのお店。
映画とは関係ないが、「聖龍伝説」のVHSを置いてあるお店は、近隣ではここくらいであったろう。
僕の今の映画観の土台形成において、まず間違いなく大きな影響を与えてくれたお店である。
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先日、現住居昭島のTSUTAYAにおいて、レンタル品エリアの拡大が行われた。セル品エリアが縮小したのは、DVDが買えるお店が少ない昭島では痛いところであった。
最近は未公開映画のDVDも、販売する数ヶ月前にレンタルを開始し、様子見でセル版を出す・・・という傾向がある。
余計なディスクを消費せずに済むので、コスト面で威力を発揮する方法である。
なるほど、レンタル業界も色々工夫しているなと感じたし、なにより、まだレンタルを利用する人がそこそこいるのだな・・・という証明にもなった出来事であった。
しかし、ご存じの用に、今は電子データの時代である。携帯サイトやiTunesなどで、一曲数百円で買える。映画だって買える。
物理的なコストを削減できるので安く済むし、家にいても、聞きたいとき(観たいとき)ワンクリックで・・・というのも売りでしょう。
先日、大傑作と言わざるを得ないアクションコメディ「キック・アス」の輸入版を買ったが、これはなんと3枚構成になっており、内一枚が、電子データDL用ディスクとなっていた。
これはコストがどうこうというよりは、どこへでも持ち出せますよ!というアピールなのだろうが、何にせよ電子データの普及は進んでいるということだ。
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さて、いま米国では、もう採用が決定したのか定かでないが、とあるシステムが考案されているらしい。
それは、全国ロードショーと同タイミングで、自宅のTVでその映画を楽しめる・・・というシステム。
つまり、映画館に行くことなく、最新の映画がお家で観れる環境が生まれつつあるということなのです。
勿論、専用のチャンネルなんかに登録する必要はあるだろうけど。
いずれ映画館すら、この世に必要なくなってしまうのでは?という一抹の不安すら覚えてしまう、”やはり映画は映画館で!”と思っている僕としては、何ともおぞましき制度のように感じてしまった。
・・・が、別の視点で考えてみて、そして佐賀で暮らしていた経験と重ね合わせると、これは”最新作をいち早く観たいのに、観れない環境にある”という人にとっては、かなり助かる制度であるとも言える。
佐賀の場合、一県越える根性さえあれば、福岡へ行き、例えば「つぐない」という傑作と表現する以外に何があるんだ?という作品や、人と関わる上での一歩踏み出す勇気、その難しさと踏み出した者の強さを感じさせてくれる傑作『ラースとその彼女』なんていう作品も、観に行くことも可能であった。
しかしアメリカという広い広い土地では、映画館へ行くにも長距離旅行という地域にいる人達だっているはずである。
そういう人たちの欲求不満を解消する・・・という意味では、先に挙げた電子データ、そして映画のTV配信という制度は、一概に否定をすることは出来ない気がしてくる。
上記した中で、僕は”映画は映画館で!”派の人間なので・・ということを書いている。
しかし「ニューシネマパラダイス」で、建物の壁に映像が投影され、それを楽しむ人がいたり、「僕らのミライへ逆回転」で、窓に写った映像を、外から見て楽しんでいる人がいたり。
恵比寿ガーデンシネマで開催される野外上映、日本であるかわからないがドライブインの上映。
一概に、映画館が最上に楽しむ最適な環境とも言えないし、家で誰かと一緒に観た作品が、人生において最高の思い出になる場合もある。
ちょっと移動すれば好きなだけ映画館で映画が見れる恵まれた都市:東京という環境において、はたまた映画というものを最高の趣味としている人間にとって、その立場の視点だけで観てしまうことは、やはり危険なことである。そんな気がした。
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思ったことをつらつらと。
実を言うと張り紙を見てないので、もしかしたら改装してるだけかも・・・という事態も有り得る。今度しっかり確認しよう。
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