この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
先日、高専時代の後輩に会いました。
この後輩は、実は会社では先輩で、よく分からない関係ではありますが、高専時代、映画に関して一番語り合えた人物でもあります。
彼の中では最近、アン・ハサウェイがお気に入りらしく、その流れで『プラダを着た悪魔』の話に。
僕は、あの作品ではエミリー・ブラントの方が気に入っていたので、その事を言ったら、
後輩 「先輩ミーハーですね」
僕 「馬鹿言え!君、何回見た?」
後輩 「2回ですかね」
僕 「よし、もう一回観ると魅力がわかるよ」
なんていう会話をしていました。
この後輩は、女優トークが出来る貴重な人材であります。
思い返せばエミリー・ブラウニングなりダコタ・ファニングなど、沢山話しましたなぁ。
そんなこんなで久々に『プラダを着た悪魔』を鑑賞。
ものすごく簡単に、ツボにはまったシーンをご紹介。
▼ミランダ登場シーン
メリル・ストリープ扮するミランダの登場シーン。
エミリー・ブラントの「Oh my GOD. No, no, no!!!」から、曲がかかり、会社中大騒ぎになり、エレベータが開いてミランダが登場するまで。
このシーンはもう、素晴らしすぎます。
エレベータが開くまでストリープの顔を写さないというのも、溜めがあってよろし。
ちなみにこの作品では「お洒落は足元から」の精神にのっとり、女性を写すときは足→腰→顔というカット割がしてあったりします。
オープニングシーンなんかでは顕著ですね。
▼「Hot STABA!!」
ミランダはコーヒーを好みます。
なのでスタバのコーヒーを、ミランダがくる前に準備しておくのが秘書のお仕事。
でもまだ仕事に慣れないアンディ(ハサウェイ)に、朝早くに電話が・・・。
そこで発する先輩エミリーの一言「Hot STABA!」
この台詞がどうこうというわけでなく、単純に、言い方が好きなだけ。
▼「Wish me luck」「No, Shan't」
大失態を起こしてしまったアンディは、ミランダの怒りを買い、ムリな要求を受ける。
ここで頭がてんやわんやになってしまったアンディは、慌てながらも行動を開始し、会社を出る。
去り際、先輩秘書エミリーに「Wish me luck(成功するよう祈ってて)」というアンディ。
そしてエミリーは「No, Shan't(お断りよ)」。
これも、台詞がどうこうというわけではなく、単純に、言い方が好きなだけ。
でも「Wish me luck!」って、良い表現だなと思います。
▼「彼らが発明した物は美術品より偉大だ。日々、身にまとうものだから」
ファッションにいまいち興味のもてないアンディに、ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)が放つ一言。
僕はファッションに重きを置いた事がない人生を送ってきたので、この一言は「あぁなるほど、そういう見方もあるか」と思った。
美術屋さんがこのコメントに対してどういう思いを抱くかは知りませんが、確かに服は日々纏うもの、美術品よりも身近に存在するものである。
そういうものにプライドを持って取り組んでいるファッション業界の人々に対して、一瞬ではあるが尊敬の念を沸かせるような、素敵な一言であると感じました。
--------------------------------------
後輩に言われたので、アン・ハサウェイを見返すつもりが、やはりエミリー・ブラントは素敵だという結論に至ってしまった今回の鑑賞。
ただこの後輩との関係は、今後も大切にしていきたいなと思いました。
2009年5月5日火曜日
梅太@ 劇場:名画座日記-1
この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
名画座日記-1
東京に帰ってきて、やりたかったことの第2弾:名画座巡り
(第1弾は、チビっ子と映画をみること)
今回は以前からチェックしていた飯田橋のギンレイホールへ行ってきました。
そして念願の「ギンレイシネパスポート」を作りましてね。
初任給で一番贅沢した!といったら、これでしょうね。
一年間、映画見放題ですよ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ギンレイホール
飯田橋駅徒歩5分くらいのところ。
少し前の作品からかなり前の作品まで、2本立てで上映。
劇場は一つ。混雑時は階段で鑑賞する人も。
でもその雰囲気がなぜだかとても好きな僕でありました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回は「画家と庭師とカンパーニュ」、「ラースとその彼女」(2回目)を観てきました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●小学校以来、偶然再開した2人の男の物語:『画家と庭師とカンパーニュ』
監督はジャン・ベッケル。
主演にダニエル・オートゥイユ、ジャン=ピエール・ダルッサン。
広大な庭をもつアトリエで作業する画家は、ある日庭師募集の広告を出す。
その広告を見てやってきた庭師は、実は小学校時代の旧友であった。
多忙な人生を送ってきた画家と、平凡な人生を送ってきた庭師。
二人は再開し、語り合い、お互いの人生に少しずつ影響を与えていく。
久しぶりのフランス映画鑑賞。
劇的な展開は無い。
サスペンスとかを見慣れていると変に勘ぐってしまうが、この二人の会話の先には破滅も何も無い。
このゆったりした感じ、久々だ。
一口にフランス映画といっても多種多様なものがあるけれど、こういう作品が、僕は好き。
誰かに影響を与える人って、先頭にたってリーダーシップを取るような人ではなく、この作品の庭師のように、着実に生きていく人なのかもしれないなぁと思いました。
ラスト。
庭師が聞いていたラジオで流れるモーツァルトが、エンドロールまで繋がる運びは秀逸。
途中、画家のかつての教え子:マグダという女性が登場します。
演じるのはアレクシア・バルリエ。
素敵。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●青年とリアルドールの奇妙な恋?:『ラースとその彼女』
以前書いた感想はコチラ。
年明けに見た本作は、なかなかにして僕の心を捉えて離さず、ついに2回目の鑑賞とあいなりました。
うん、やはり素晴らしい。
人との接触を出来るだけ避けて生きてきた主人公:ラース。
そんな彼が兄に、「紹介したい人がいる」とつれてきたのは、通販で買ったリアルドールであった。
当然「弟は頭がおかしくなった」と思った兄は、ラースを病院へ連れて行く。
ラースはとても心のやさしい青年。それは町の人みんなが認めることで、ラースの治療(人形ごっこに付き合う)に快く協力してくれる。
治療の過程で、ラースの過去やトラウマの原因が明らかになっていき・・・
ラースが本当に頭がおかしかったのかどうかは定かではないけれど、この人形ごっこは、「人との関係を持ちたい」と思うラースが何とかして考え出したものであると思う。
これが何かのキッカケになれば・・・と。
その証拠に、実はラースには意中の女性がいて、それは作中のちょっとしたシーンから推察ができる。
僕がこの作品で好きなシーンは2つあり(もっとあるけれど)、ひとつはラストシーンで、以前の感想に書きました。
今回は「意中の彼女:マーゴにボーリングに誘われた!」という場面をご紹介。
恐らく心中は「やった、誘われた!」とウキウキであっただろうラースは「うん、ビアンカ(リアルドール)を家に送ったあとならいいよ」と素っ気無い態度をとる。
来るFriday night、なんやかんやでデートは成功。
でもラースは別れ際に、「僕にはビアンカがいる。今夜のことは誤解しないでほしいんだ」と強がる。
ラースの病気のことをわかっているマーゴは「もちろんよ、そんな風に考えてないわ」と返す。
そして、さようなら、と握手で別れる。(動画)
この別れ際の握手がいいのですよ。
ラースには過去のトラウマから、人に触れられると皮膚に痛みが走ってしまう病気を抱えていて、普段はそうならないよう人一倍厚着をしています。手袋もしています。
でもここでは、この握手では、手袋を取り、痛みに耐えながらも生身で握手をするのですね。
よくもまぁ、設定を生かしながら、こんなにも素敵なシーンを作り上げたなぁと、もう涙々。
(このシーンの曲も、また素晴らしいのだ)
今年観た作品で「何か1作品人にオススメをするとしたら?」と聞かれたら、この作品ですね。
ぜひ多くの人に観てほしい。
-------------------------------------------
さて、名画座巡り第1回。
今後も活動の幅を広げ、たくさんの名画に出会えるよう頑張ります。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
名画座日記-1
東京に帰ってきて、やりたかったことの第2弾:名画座巡り
(第1弾は、チビっ子と映画をみること)
今回は以前からチェックしていた飯田橋のギンレイホールへ行ってきました。
そして念願の「ギンレイシネパスポート」を作りましてね。
初任給で一番贅沢した!といったら、これでしょうね。
一年間、映画見放題ですよ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ギンレイホール
飯田橋駅徒歩5分くらいのところ。
少し前の作品からかなり前の作品まで、2本立てで上映。
劇場は一つ。混雑時は階段で鑑賞する人も。
でもその雰囲気がなぜだかとても好きな僕でありました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回は「画家と庭師とカンパーニュ」、「ラースとその彼女」(2回目)を観てきました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●小学校以来、偶然再開した2人の男の物語:『画家と庭師とカンパーニュ』
監督はジャン・ベッケル。
主演にダニエル・オートゥイユ、ジャン=ピエール・ダルッサン。
広大な庭をもつアトリエで作業する画家は、ある日庭師募集の広告を出す。
その広告を見てやってきた庭師は、実は小学校時代の旧友であった。
多忙な人生を送ってきた画家と、平凡な人生を送ってきた庭師。
二人は再開し、語り合い、お互いの人生に少しずつ影響を与えていく。
久しぶりのフランス映画鑑賞。
劇的な展開は無い。
サスペンスとかを見慣れていると変に勘ぐってしまうが、この二人の会話の先には破滅も何も無い。
このゆったりした感じ、久々だ。
一口にフランス映画といっても多種多様なものがあるけれど、こういう作品が、僕は好き。
誰かに影響を与える人って、先頭にたってリーダーシップを取るような人ではなく、この作品の庭師のように、着実に生きていく人なのかもしれないなぁと思いました。
ラスト。
庭師が聞いていたラジオで流れるモーツァルトが、エンドロールまで繋がる運びは秀逸。
途中、画家のかつての教え子:マグダという女性が登場します。
演じるのはアレクシア・バルリエ。
素敵。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●青年とリアルドールの奇妙な恋?:『ラースとその彼女』
以前書いた感想はコチラ。
年明けに見た本作は、なかなかにして僕の心を捉えて離さず、ついに2回目の鑑賞とあいなりました。
うん、やはり素晴らしい。
人との接触を出来るだけ避けて生きてきた主人公:ラース。
そんな彼が兄に、「紹介したい人がいる」とつれてきたのは、通販で買ったリアルドールであった。
当然「弟は頭がおかしくなった」と思った兄は、ラースを病院へ連れて行く。
ラースはとても心のやさしい青年。それは町の人みんなが認めることで、ラースの治療(人形ごっこに付き合う)に快く協力してくれる。
治療の過程で、ラースの過去やトラウマの原因が明らかになっていき・・・
ラースが本当に頭がおかしかったのかどうかは定かではないけれど、この人形ごっこは、「人との関係を持ちたい」と思うラースが何とかして考え出したものであると思う。
これが何かのキッカケになれば・・・と。
その証拠に、実はラースには意中の女性がいて、それは作中のちょっとしたシーンから推察ができる。
僕がこの作品で好きなシーンは2つあり(もっとあるけれど)、ひとつはラストシーンで、以前の感想に書きました。
今回は「意中の彼女:マーゴにボーリングに誘われた!」という場面をご紹介。
恐らく心中は「やった、誘われた!」とウキウキであっただろうラースは「うん、ビアンカ(リアルドール)を家に送ったあとならいいよ」と素っ気無い態度をとる。
来るFriday night、なんやかんやでデートは成功。
でもラースは別れ際に、「僕にはビアンカがいる。今夜のことは誤解しないでほしいんだ」と強がる。
ラースの病気のことをわかっているマーゴは「もちろんよ、そんな風に考えてないわ」と返す。
そして、さようなら、と握手で別れる。(動画)
この別れ際の握手がいいのですよ。
ラースには過去のトラウマから、人に触れられると皮膚に痛みが走ってしまう病気を抱えていて、普段はそうならないよう人一倍厚着をしています。手袋もしています。
でもここでは、この握手では、手袋を取り、痛みに耐えながらも生身で握手をするのですね。
よくもまぁ、設定を生かしながら、こんなにも素敵なシーンを作り上げたなぁと、もう涙々。
(このシーンの曲も、また素晴らしいのだ)
今年観た作品で「何か1作品人にオススメをするとしたら?」と聞かれたら、この作品ですね。
ぜひ多くの人に観てほしい。
-------------------------------------------
さて、名画座巡り第1回。
今後も活動の幅を広げ、たくさんの名画に出会えるよう頑張ります。
2009年5月4日月曜日
ゲン@ 劇場:『バーン・アフター・リーディング』
ゲンです。
GW満喫してますか?
僕は毎日3時半に起きて、会社に行っております。
■『バーン・アフター・リーディング』@TOHOシネマズ スカラ座(4/29鑑賞)
『ノーカントリー』でアカデミー賞作品賞ほか主要3部門などを受賞したジョエル、イーサン・コーエン兄弟が放つクライム・コメディー。
CIAの機密情報が書き込まれた一枚のCD-ROMをめぐり、さまざまな人々が衝撃の結末へと突き進んでいく。
出演はジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ティルダ・スウィントン、ジョン・マルコビッチほか。
昨年の『ノーカントリー』に次ぐ、コーエン兄弟監督最新作は、昨年と今年のアカデミー賞観連作に出演していた超豪華な俳優総出演のコメディということで、楽しみにしておりました。
コーエン兄弟らしい乾いた笑いのブラックコメディ♪ ツボにハマれば爆笑必須?w
コーエン兄弟の作品は、一クセも二クセもある作品が多いので、豪華な俳優が揃ったコメディといえども、大爆笑することは無いだろうと思ってましたが、案の定、観る人によって評価が割れるような作品でした。
僕ですか?・・・爆笑ですよ!
全ての仕掛けがツボでした、笑った笑った♪w
僕は全てのコーエン兄弟作品を観てるワケではないですが、昨年のアカデミー作品賞を獲得した『ノーカントリー』よりも、今回のような作品の方がコーエン兄弟らしい作品なのではないかと思いました。
彼らの作品の中では、僕は『ファーゴ』が一番好きなのですが、その理由ってのが、普通でいることに満足できなくなり、普通以上の何かを求めてしまった結果、失敗して何かを失ってしまい、さらにそれを取り戻そうとして他のモノまでも失ってしまう・・・というような、人間の愚かさとか儚さ、そしてそれがある部分で笑いになってると言うのが凄く好きなんですが、『ファーゴ』が恐ろしいのは実話に基づくストーリーだと言うことです。
で、今回のストーリーは、当然作り話ではあるワケなんですが、その「愚かで、悲しくて、おかしい人間」を感じさせる『ファーゴ』的な要素を存分に含みつつ、さらにコメディ色を濃くしたような作品だったように思います。
CIAの機密情報を偶然手に入れた奴ら、それをネタに脅されるアル中の元CIAエージェント、そんな彼らを繋ぐ不倫女たち・・・
普通の生活では満足できず、少し背伸びをしてしまった人間たちが織りなす破滅的な偶像劇で、愚かだなぁとは感じつつも否定できない人間らしい性を匂わせ、切なさとおかしさが絶妙に混在してる気がしました。
勿論、この作品で描かれてるの人間の性ってのは、あくまで強調されたモノではありますが、どこかで共感できてる部分があるのが、コーエン兄弟の素晴らしいトコだと思います。
そして豪華な出演者ですが、妙にテンションの高いバカを演じるブラッド・ピットは、もう素晴らしいですねw
最近のどの出演作よりも、若々しさを感じましたw
コーエン兄弟監督作『オー・ブラザー!』でも主演していたジョージ・クルーニーも、久々にブラックで馬鹿馬鹿しい演技で魅力的でした。
兄ジョエル・コーエンの妻でもあるフランシス・マクドーマンドの自虐的な笑いを誘う演技力も流石の一言!
ジョン・マルコビッチのキレキレの危ない役も、高い演技力があってこその表現力!
そんな中でも一番ツボなのが、ティルダ・スウィントンですよ!
もーティルダ最高ー!
あの眉間と額にシワの寄った「呆れ顔」が激ツボでした!
今までの出演作では、その整った綺麗な顔立ちにウットリしてましたが、今回みたいな呆れ顔もタマらないなぁ・・・
今まで「呆れ顔」でこんなに興奮した女優さんは初めてですよw
さらに重要なのが、そんなおかしくて悲しい人間たちを遠くから俯瞰して見ている立場の人間の存在!
このポジションがあるからこそ、笑えるのです!
『ファーゴ』では事件の真相を探る女性警官(フランシス・マクドーマンドが演じてた役)でしたが、今回はCIAの上司役としてJ・K・シモンズが登場しています。
様々な人間の欲が絡み合って、不可解な事件が次々と起こりますが、それを傍観して、書面と部下の報告だけで知っていく存在ってのが、観客の目線を一度冷静に遠のかせる上で非常に重要であると思いました。
単なるバカではない、愚かで悲しい・・・だからこそ、「おかしい人間」!
『ファーゴ』以来の傑作だと思います!
『ノーカントリー』よりも、こっちの方が好きかもw
評価は確実に分かれるでしょうが、僕は大好きです!
GW満喫してますか?
僕は毎日3時半に起きて、会社に行っております。
■『バーン・アフター・リーディング』@TOHOシネマズ スカラ座(4/29鑑賞)
『ノーカントリー』でアカデミー賞作品賞ほか主要3部門などを受賞したジョエル、イーサン・コーエン兄弟が放つクライム・コメディー。
CIAの機密情報が書き込まれた一枚のCD-ROMをめぐり、さまざまな人々が衝撃の結末へと突き進んでいく。
出演はジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ティルダ・スウィントン、ジョン・マルコビッチほか。
昨年の『ノーカントリー』に次ぐ、コーエン兄弟監督最新作は、昨年と今年のアカデミー賞観連作に出演していた超豪華な俳優総出演のコメディということで、楽しみにしておりました。
コーエン兄弟らしい乾いた笑いのブラックコメディ♪ ツボにハマれば爆笑必須?w
コーエン兄弟の作品は、一クセも二クセもある作品が多いので、豪華な俳優が揃ったコメディといえども、大爆笑することは無いだろうと思ってましたが、案の定、観る人によって評価が割れるような作品でした。
僕ですか?・・・爆笑ですよ!
全ての仕掛けがツボでした、笑った笑った♪w
僕は全てのコーエン兄弟作品を観てるワケではないですが、昨年のアカデミー作品賞を獲得した『ノーカントリー』よりも、今回のような作品の方がコーエン兄弟らしい作品なのではないかと思いました。
彼らの作品の中では、僕は『ファーゴ』が一番好きなのですが、その理由ってのが、普通でいることに満足できなくなり、普通以上の何かを求めてしまった結果、失敗して何かを失ってしまい、さらにそれを取り戻そうとして他のモノまでも失ってしまう・・・というような、人間の愚かさとか儚さ、そしてそれがある部分で笑いになってると言うのが凄く好きなんですが、『ファーゴ』が恐ろしいのは実話に基づくストーリーだと言うことです。
で、今回のストーリーは、当然作り話ではあるワケなんですが、その「愚かで、悲しくて、おかしい人間」を感じさせる『ファーゴ』的な要素を存分に含みつつ、さらにコメディ色を濃くしたような作品だったように思います。
CIAの機密情報を偶然手に入れた奴ら、それをネタに脅されるアル中の元CIAエージェント、そんな彼らを繋ぐ不倫女たち・・・
普通の生活では満足できず、少し背伸びをしてしまった人間たちが織りなす破滅的な偶像劇で、愚かだなぁとは感じつつも否定できない人間らしい性を匂わせ、切なさとおかしさが絶妙に混在してる気がしました。
勿論、この作品で描かれてるの人間の性ってのは、あくまで強調されたモノではありますが、どこかで共感できてる部分があるのが、コーエン兄弟の素晴らしいトコだと思います。
そして豪華な出演者ですが、妙にテンションの高いバカを演じるブラッド・ピットは、もう素晴らしいですねw
最近のどの出演作よりも、若々しさを感じましたw
コーエン兄弟監督作『オー・ブラザー!』でも主演していたジョージ・クルーニーも、久々にブラックで馬鹿馬鹿しい演技で魅力的でした。
兄ジョエル・コーエンの妻でもあるフランシス・マクドーマンドの自虐的な笑いを誘う演技力も流石の一言!
ジョン・マルコビッチのキレキレの危ない役も、高い演技力があってこその表現力!
そんな中でも一番ツボなのが、ティルダ・スウィントンですよ!
もーティルダ最高ー!
あの眉間と額にシワの寄った「呆れ顔」が激ツボでした!
今までの出演作では、その整った綺麗な顔立ちにウットリしてましたが、今回みたいな呆れ顔もタマらないなぁ・・・
今まで「呆れ顔」でこんなに興奮した女優さんは初めてですよw
さらに重要なのが、そんなおかしくて悲しい人間たちを遠くから俯瞰して見ている立場の人間の存在!
このポジションがあるからこそ、笑えるのです!
『ファーゴ』では事件の真相を探る女性警官(フランシス・マクドーマンドが演じてた役)でしたが、今回はCIAの上司役としてJ・K・シモンズが登場しています。
様々な人間の欲が絡み合って、不可解な事件が次々と起こりますが、それを傍観して、書面と部下の報告だけで知っていく存在ってのが、観客の目線を一度冷静に遠のかせる上で非常に重要であると思いました。
単なるバカではない、愚かで悲しい・・・だからこそ、「おかしい人間」!
『ファーゴ』以来の傑作だと思います!
『ノーカントリー』よりも、こっちの方が好きかもw
評価は確実に分かれるでしょうが、僕は大好きです!
登録:
投稿 (Atom)