2011年2月10日木曜日

梅太@ コラボでシネマ:文化の差は砂糖の差に表れる?

この記事は 梅太 の名の下にお送りいたします

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 以前mixiに挙げた記事なのです。

 本日の英会話教室にてsweetsの話になりました。
 目下話題はバウムクーヘンで、アメリカではそんなにメジャーな食べ物ではないとか、アメリカではケーキはホームメイドが基本だ!とか、アメリカではもう砂糖をメッチャメチャに入れるんだ!とか、そんな感じの話題になり、「あ、そういえばアメリカ発のパイを作ったことあったよねぇ」と思い出したので、文章を少し改変して、ここに挙げておくことにした。

 作ったのはいつだったか。
 昨年の初夏でしたか。
 今日は雪が降りました。暖かさが懐かしくなる今日この頃です・・・

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 『ピーカンパイ』。
 ピーカン(orペカン)とは何ぞや?
 あの緑色の野菜とか、下手したら腐った卵に間違えられそうな名前だけれど、全然違います。 

 要はクルミの一種で、アメリカで採れるものらしい。
 殻剥きはリスにやらせているらしい。それは中身を傷つけずに取り出せるからである。
 と言う冗談はさておき、『ピーカンパイ』は、アメリカの名物パイであるとのこと。

 ポイントは勿論ピーカンと、そしてコーンシロップなのだそうだ。
 僕の愛してやまない輸入食品店『KALDI』で、ピーカンは売っていたのだが、コーンシロップは残念ながら売ってなかった。Oh, dear.

 と言うわけで、ピーカンパイ(仮)という事にしておこうと思う。
 作り方は意外と簡単なので、シロップを手に入れたらまた作ろうと思う。

 ”簡単”とか言ってみたけれど、強がっているのは見え見えで、生地は加減が難しい。
 もうちょっと経験値が必要であることは確か。

 しかし焼きあがりは上出来。



 材料を眺めた感じとしては「甘すぎやしないか?」と思ったのですが、今日の英会話教室での話を聞くとちょっと納得。
 ホントに大量に砂糖を入れるそうだ。
 でも「コーヒーはブラックだからいいんだよ!」というところを先生が強調していて、そこが面白かった。
 確かにアメリカ映画で、パイとブラックコーヒーという絵はよく観るので、しっくりくる。

 ・・・先生の話は大袈裟だったにせよ、甘い甘いシロップを、ピーカンの苦味がうま~く中和してくれていて、すごくバランスの取れた味になっているのですよ。

 あ、また食べたくなってきました。

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 さて、『アップルパイ』でも、
 『チョコレート・クリーム・パイ』でも、
『ジュリー&ジュリア』より

 『主人なんて大嫌いよ!パイ』でもなく、

『ウェイトレス』より

 何故『ピーカンパイ』という聞いたことも無いパイを作ったかといえば、『サンシャイン・クリーニング』の一場面にインスパイアされたからだ。

 こんなシーン。

 主人公姉妹の母は、若かりし頃にエキストラ出演したTV映画で、製作人にその魅力を買われ、急遽台詞ありの役に抜擢された。
 その台詞は、

 「I'd recommend the pican pie(ピーカンパイがオススメです)」


 である。

 姉妹は、その映画を観たことがなかったが、母がいつもその話をしていたので、台詞はすっかり覚えていた。
 劇中、姉妹が偶然この映画を目にすることになるのだが、そのタイミングが絶妙で、ちょっとホロっとくる。

 そして、
 「よし、ピーカンパイを作ろう!」
 と、なったわけである。
 映画の力は偉大だ。

 『サンシャインクリーニング』はとてもオススメしたい作品です。

 生きていく上で失敗や嫌な思い出というのはどこかで必ず着いてくるものだけれど、それをずっとずっと抱えて生きていくことは、恐らく出来ない。
 そういうものを一度、綺麗に洗い流すこと。
 また完全に忘れることはできないものもあるけれど、そういうものを自己の中で、一度整理してみること。
 そうやって次の刺激を受け入れる心のスキマを、うまく作って生きていこう。
 そう思わせてくれる作品です。


●この記事で紹介したもの
・料理:ピーカンパイ
・映画:『サンシャインクリーニング
・映画:『ジュリー&ジュリア
・映画:『ウェイトレス
・映画:『チャーリーとチョコレート工場

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