2009年4月5日日曜日

ゲン@ 劇場:『アンダーワールド:ビギンズ』

ゲンです。
桜が満開ですね。

『アンダーワールド:ビギンズ』@TOHOシネマズ日劇(3/27鑑賞)

ヴァンパイアと狼男の戦いを描いたゴシック・アクション『アンダーワールド』シリーズ最新作は、戦いの発端となった事件を描くエピソード1。
監督は本シリーズのクリーチャー・デザインを手掛けてきたパトリック・タトポロス。

若干の物足りなさはあるものの、今回もエロカッコいいゴシックアクション!

3作目ってコトですが、実は『アンダーワルード』大好きですw
そんなワケで、最新作を非常に楽しみにしてたんですが、過去の話を描くってことで、前作まで主人公だった大好きなケイト・ベッキンセールが出演しないってコトでガッカリしておりました。

話としては、かつてヴァンパイア族の奴隷だったはずのライカン族(狼男)が、どうして全面戦争になってしまったのか・・・
そして、前作までの主人公:セリーンは、なぜ追われる運命になったのか・・・
を描いているのですが、多少なりとも都合のいい感じはありつつも、シリーズを観てる人間としては、それなりに楽しめる内容であったと思います。

ただ、流れとしてはヴァンパイアとライカンのロマンスや、混血の話など、前作と似たような流れを組んでいて、目新しさってのをあまり感じなかったのが残念でした。
いや、過去にそういった話があって、それが現代(1・2作目)になっても繰り返されるって意味では、興味深い部分もあったのですが、同じような話をされても、ちょっとなぁ・・・って思ってしまったので・・・

あと年代が昔に戻ってしまっていうコトで、アクションが弓矢や剣に限定されてしまったってのも、非常に残念でした。
僕がこの作品にハマったのも、「ヴァンパイア vs 狼男」といったゴシックな要素に加え、映像が非常にスタイリッシュで、現代的な銃を使ったガンアクションの要素も兼ね備えていたのが大きかったのです。
見た目のカッコいい、ガジェット的な武器も出てこず、ひたすら剣とこぶしでの殴り合いの戦闘シーンは、若干見飽きました・・・


今回の主人公:ソーニャを演じるローナ・ミトラですが、過去作での主人公:セリーンを演じたベッキンセール姉さんと瓜二つな冷酷美人w
最初に観た時にあまりに似ていたので驚いたんですが、ストーリー的にも「酷似した運命」になっているのがキーワードで、似ている女優さんをわざと起用したようですね。
ベッキンセール姉さんに負けないくらいのビッチ、そしてエロカッコいい演技でした♪

そしてソーニャの父親で、ヴァンパイア族のリーダー:ビクターを1作目から引き続きで演じてるビル・ナイ。
彼を他の作品で観るたびに、「やっぱりこの人は、ヴァンパイア顔だよなぁw」と思ってるんですが、今回もさすがの存在感で、お歳に負けない冷酷で激しいアクションが非常にカッコよかったです♪
『パイレーツ~』では、半分イカ人間こと、デイヴィ・ジョーンズを演じてた彼ですが、素顔でも怪物を演じられる素晴らしい俳優ですw


どうやって終わるのかは、1と2を観ていれば想像できるので、予想を大きく超える展開にはなりませんでしたが、『スターウォーズ』のEP3のラストのような、「ここでこうなるのかー」みたいな確認作業はなかなか面白かったです。
それとその後に繋がる非常に重要な部分、主にラスト30秒くらいが爆発的に面白くなってたので、シリーズ大好きな自分としては、何だかんだで満足して帰れましたw

時系列では最初の話ですが、1と2を観てないと意味が分からないので、シリーズを観てない人にはオススメしません。

ただ、観てる人は拾える部分も多いですし、ゴシックアクションとしては見応え十分ですので、それなりに楽しめるかと思います!

2009年4月4日土曜日

ゲン@ 劇場:『ウォッチメン』

ゲンです。
社会人6年目に突入してしまいした。

『ウォッチメン』@丸の内ルーブル(4/2鑑賞)

『ドーン・オブ・ザ・デッド』『300』のザック・スナイダー監督最新作。
映像化不可能といわれていた同名グラフィック・ノベルを映画化したミステリー超大作。
数々の歴史的事件にかかわってきたヒーローが次々と殺されていく裏で、世界を揺るがす壮大な陰謀劇が展開する。

アメコミ原作では『ダークナイト』に次ぐ、深いドラマと聞いていただけに、非常に楽しみにしておりました。

「正義」って何よ? 「平和」って何よ? ヒーローだけが味わう苦しみ!

がー!!! 重てぇー!!!
今まで自分が観たアメコミ原作の映画の中で、最も重たい作品でしたw
いや、「重たい」とは聞いてましたが、まさかここまでズッシリと、ガツンと来るとは思ってなかったので、非常に衝撃的でした。

「ヒーロー」というモノが存在する世界。
数々の歴史的な事件の裏側で活躍してきたヒーローたちは、冷戦を迎えたアメリカで、ニクソン大統領の発令した「自警活動禁止令」により、引退を余儀なくされた。
ソ連との緊張は頂点に達し、核戦争へ一触即発になったある日、かつてヒーローとして活躍していた男「コメディアン」が、何者かによって殺害される。
果たして誰が、一体何のために・・・
事件の真相を探る元ヒーロー「ロールシャッハ」は、「ヒーロー狩り」であると考え、引退したヒーローたちのもとを訪ねる。


とにかく、この作品に登場するヒーローってのは、確かに普通の人よりも優れた身体能力を持ってはいるものの、不死身なんてモノではなく、ほとんどが生々しいほどに人間です。
歳を取れば身体が衰えるし、家庭の環境も決して恵まれてるとは言えません。
それでもアメリカの「正義」「平和」のため活躍してきたのに、一方的に引退を迫られ、今ではそれぞれがバラバラの生活をしています。
それがもー不憫で不憫で・・・非常に切なかったです・・・

ヒーローがヒーローであるが故の悩みや苦しみを持っているって作品は、『X-MEN』『スパイダーマン』、最近では『ダークナイト』でこれでもかと描かれてきましたが、この作品はそれらとは比べ物にならないくらいにキツいです・・・
もうMJとの関係に悩んでたピーターの悩みなんざ、鼻で笑っちゃいますよw

で、この作品の辛いのが、全然解決しないんですよ・・・
アメコミ原作の映画を観て、こんなにモヤモヤしたのは初めてですw

『ダークナイト』でも「正義って何?」みたいな事がテーマとして扱われていましたが、アレはあくまで「ゴッサムシティ」という架空の街でことであり、絶対的な悪であるジョーカーとそれに対比するバットマンの正義ってのが、ある意味ハッキリと描かれていたので、ラストはズシンとは来てもスッキリと終わることは出来てたと思います。

ところがこの作品は、何も解決してないんですよ・・・
勿論フィクションですが、ベトナム戦争や冷戦、核戦争への緊張感ってのは実際にあったコトだし、現在でも完全に解決してるコトではありません。
じゃあそういう世界にヒーローってモノがいたとして、「正義」のために、「平和」のために、何が出来るのよ?って考えると、こんなにも息苦しいのかと滅入ります。


そういったリアルでダークな世界観と、キャラクタ設定がホントに魅力的でした。
普通、ヒーロー映画を観たら、そのヒーローになりたい!とかって思うじゃないですか?
実際、僕はスパイダーマンになりたいですよ、真面目な話w
でも、この作品を観ちゃうと、「ヒーローになりたい!」なんて、口が裂けても言えませんね・・・
どんな人間よりも息苦しい生活をしてるし、未来だって暗いですし、何より知りたくない闇の部分までも知ってしまいそうで・・・
そして一番嫌なのが、その闇を知ってしまった時に、自分が信じていた「正義」「平和」がいかに馬鹿馬鹿しかったのかと感じて、立ち直れそうも無いので・・・

ただ一人、自分の信じる正義が揺るがない男「ロールシャッハ」をメインに物語が進んでいくのですが、もうラストが・・・
あそこまでキツいコトってあるかい?
劇場で観た時はそこまで感情的にならなかったですが、観終わってからずっと今まで考えてたら、ちょっと泣きそうになりました。
もし次に観たら、号泣するかも知れないですw


この作品の監督をしているのが、『300』のザック・スナイダー。
『300』でもそうでしたが、独特なヴィジュアルワールドと過激な描写が本作でもバッチリと活かされております。
特に『300』でも多用していた、「スローモーション」「逆光」の演出にはより磨きがかかり、あまりの美しさに息を呑みます。
ストーリーを十分にズッシリと来ますが、この監督ならではの映像表現が無ければ、ここまで深い作品にはなっていなかったと思います。


ただ上映時間が2時間40分と非常に長いのですが、それでもキャラクタの細かいバックグラウンドを考えると、もっともっと詳しく描いた方がよりドラマが深くなって面白い作品になっていたと思います。
コミックは12巻で、さらに細かくエピソードを掘り下げられていて、そういった部分が評価されている作品のようで、1本の映画でここまでツメこんだのは、非常に大変だったみたいですね。

実際、監督が希望したディレクターズカット版は3時間10分もあり、さらにDVDには3時間半を収録する予定のようですw
僕としては、あんまり長すぎる映画は編集がウマいと思わないので、あまり評価をしてないんですが、この作品に関して言えば、どんなに長くなっても構わないので、より詳しい部分まで描いたモノを観たいと思いました。

しかしながら、収益的にはそこまでの大ヒットとはならず、公開直前に判明した権利問題のこともあって、結果的には失敗作となってしまいそうです・・・

映像としても、脚本的にも、非常に面白い作品なだけに勿体無いですね・・・


かつてないダークで重厚なヒーロー映画!

アメコミ原作に物足りなさを感じてる人は、絶対に観るべし!!!

ゲン@ 劇場:『フィッシュ・ストーリー』

ゲンです。
4月に入りましたね。

『フィッシュ・ストーリー』@シネ・クイント(3/27鑑賞)

『アヒルと鴨のコインロッカー』に続き、伊坂幸太郎の原作を中村義洋が監督したユーモラスでそう快な人間ドラマ。
1970年代に活動した売れないパンクバンドの一曲を中心に、とりどりの登場人物が交錯しやがて地球の滅亡をも救う、時空を超えた奇想天外なストーリー。
出演は、伊藤淳史、大森南朋、森山未來、多部未華子

確かに良かったけど、何か思ってたのと、ちょっと違ったかなぁ・・・

前作の『アヒルと~』を観たときも思ったんですが、あまりに評判が良すぎて、ハードルを上げてしまったせいで、物足りなさってのを今回も感じてしまいました。

一見すると繋がりが無いような、別々の時代のストーリーが同時進行で進み、実はどこかで繋がってた・・・って言うのは、前作でも同じでしたが、前作以上に「妙な青春クサさ」みたいなを感じてしまい、その分仕掛けとしての「繋がり」が弱く思えて、あまり高い評価はできませんでした。
そもそも一番肝心な「繋がり」が、直接的なモノではなくて、非常に間接的な気がして、そこが腑に落ちない僕は、ヒネクレ者ですか?w

恐らくこの人の原作の話は、「仕掛けモノ」として観るのではなく、「時代を超えた繋がり」みたいなのを楽しむべきなんでしょうが、どうしても映画になってしまうと仕掛けモノとして観ようとしてしまう、僕の悪いクセだと思います・・・


ただ出演者は豪華だし、個人的にも好きな俳優さんばかりだったので、嬉しかったです。
大森南朋さんは素敵だし、森山未來は動けるし、多部未華子の泣き顔は可愛いしw


別に仕掛けだけなら「仕掛けモノ」の作品で観たいし、青春を魅せたいなら、それだけに拘った作品で面白いのは沢山あるし、この作品の落ち着かんとしてる場所が、僕にはあまり分かりません。
『アヒルと~』も含め、もしかすると僕の苦手なタイプの作品なのかも・・・
つーか、活字の方が想像する面白さがあって、映像には不向きなのは確かだと思います。

「映画」として観るなら、内田けんじ監督作が最強なんだよなぁ・・・